日本人は大して音楽が好きではないのかもしれない

1.自己紹介のようなもの

どうもこんにちは、あるいはおはようございます、はたまたこんばんは(無論、この文章においては日本語で進行していくので、英語などの他言語の挨拶は省略させていただく)挨拶はともかく。オヤマダ(45)と申します。挑発的なタイトルになってしまったことをこの本文を書き出して反省している所存であり、それは何にも代えがたい後悔の一つなのです。(この時点で、“一言“多いレトリックはひとまず置いておいて)

普段はインスタグラムにおいて、自分が気になったカルチャーについて話し言葉、それも無駄に長い量で更新しています。このいわゆる前書きのインテリぶったコンテストも本文には一切登場しません。むしろ、初めてのnoteということで斜に構えてみた次第なので悪しからず。この記事は私が出会った一冊の本を基に現在の音楽シーンを分析してみたインスタグラムでの原文にあいまいな部分を加筆・修正してみた次第です。

2.ある本で今の日本音楽シーンを考えてみた

先日ある本を購入しました。菊地成孔さんの「CDは株券ではない」という2005年発売の本です。

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まず、軽くブックレビューを。僕が音楽的にも文筆的にも多大な影響を受けたジャズミュージシャンの菊地成孔さんがCDの売れ行きを予想しつつ、ディスクレビューをする雑誌の企画を単行本化した本です。

まあ、本編の解説はそんなもんで(笑)
この本の肝は本編ではなく、最初の近田春夫との対談なんですね。2人とも本当に信用出来る心強い音楽家ですが、この対談すごいです。2005年のやつなのに今の音楽業界とピタリと当てはまる。すごいのは2人より思った方向通りに進んでいった音楽業界かもしれないですけど(笑)

対談のポイントは3つです。
①定番のコードが形式化している(俳句の5・7・5のような)

②日本人は音楽がそこまで好きではない。音楽がそのものの喜びというより、感傷的な気分になるためのきっかけとして使われている

③音楽を好きになると言うより、アーティスト自体を好きになる。だからアーティストのフリートークだけ見せる番組が流行る

これ僕が言いたかったことを代弁しておりますね、恐ろしいくらい。

他にも、2005年に「魔法先生 ネギま!」の主題歌を1位にするためにアニメオタクが大量購入してチャートインさせた事件に2人は驚いていて、今後増えていくだろうとまとめているけど、まさしく今のチャートはほぼそうですよね。すなわち2000年前半は音楽業界のひとつのターニングポイントとなっている事にまず違いないということです。

3.日本音楽の形式化、或いは保守への傾倒

①と③を掘り下げたいんですけど、まずは①から。この形式化というのは日本かなり好きで。なににおいても保守派が多いからだと思うんだけども。

たとえばお笑いの話を出すと、ハライチの岩井さんっていう僕が大好きな芸人さんがいるんですけど、「M1に興味がない。漫才が形式化された現在、その道を究めるより、自分が満足できる漫才を作りたい。そのためには、M1より定期的にライブをやったほうがいい。」といった感じの発言を以前番組でしていました。ロックンローラーかよって!(笑)

だからこれ音楽業界関係なく、創作全般において言えるわけです。創作といってもビジネス的側面もあるから、売れ線的なものも作らなければならない。そうなると形式化されたものを解体・再構築するしかなくて。僕は今大学生で、周りでもバンド始めている人が多いですけど、まず売れたい!っていうのがあって。バンド=売れるという等式で結びついているような気がします。それはSNSが発達して発信しやすくなった分、可視化されすぎたことの弊害ですかね。ここについてはまた後で出てきます。

4.日本において音楽を好きな人は少ないのではないかという報告

で、次に③を掘り下げたくて。先日、無職さん(元ぼくのりりっくのぼうよみ)が出ている人生相談トークショーをひょんなことから見てきたんですけど、そこでファンから「無職さんがアーティストやめて傷ついている」という相談が出たんです。そしたら、無職さんの回答が「好きなアーティストは一人じゃなくて、多いほうがいいですよ。恋人と違うんで、好きなアーティストは多い方が豊かになる」で。僕ね、1番後ろの席だったんだけど、うなずきすぎて首もげるかと思いましたよ(笑)

日本と海外の音楽の聴き方の差異はかなり頻繁に、そしてかなり大勢の人によって論じられて来たわけだけど、まずはここなんです。大して音楽好きじゃないってところ(笑)音楽そのものを楽しむというより、自分の感情に結びつけたり、二次的な欲求の手段として音楽を聴いている。つまり音楽が目的ではなく、手段と化してしまってる訳です。今回のタイトルにもなっているところがやっと出てきたってね(笑)

音楽そのものよりも、アーティストのキャラクターとかそういうところにひかれる人も多いわけで。これ全然いわゆるディスとかそういった類のものでもないけれど。これもまた一種の正しい音楽の聴き方だと思います。それでこれはかなり確信的で悲しいのだけれど受け入れざるおえないファクトですよね。だから多くの音楽好きは形式化されていない"自由な"洋楽を聴いて、仲間内でシェアすることくらいしが出来なかったし、今でもそうしてる人多いです。というか大半か、、、

5.個人的心境の変化と日本音楽シーンの変化

例に漏れず、僕自身3年前くらいまで正しくそう思ってたんだけど、「好きなものばかり聴いていてもダメだ!色々なジャンルを分け隔てなく聴こう。日本の音楽も深堀していけば面白いかもしれないし。」って思い立った日がありました。

そしたら、ここ2年くらい日本のインディーズとか結構ね、面白いっていうことに気づいて。Suchmosが売れたあたりから、自由にやっていてもファンはついてくるって分かりだしたんですね。言い換えると、リスナーも形式化された音楽が飽和状態にあってうんざりしていて、新しいものを渇望していたとも言えます。

今だったら、キイチビール&ザ・ホーリーティッツとかカネコアヤノとか最高ですね。自分たちの音楽を追求してるし、ビジュアル(見た目でも、ジャケットでも)もすごく凝っていて大好きです。逆にインディーズは多様化しすぎて、僕も勉強の途中ですけど、深く学んでいく必要がある。これ言いすぎかもしれないけど、今現在日本の音楽シーンはターニングポイントであることは間違いないです。ここではインディーズにフォーカスしたけど、Charaの新譜とかのベテラン勢も最高ですね。若手クリエイターを積極的に活用していて、"低音"に重きが置かれた楽曲が多くて、、(今後、"低音"が日本音楽シーンの課題になってくるのは間違いないです)

だから、誰かがアーティストとリスナーの架け橋になって、発信し続ければ日本のブランニューな音楽が多くの人に届くのではないかって思ってます。

6.題名の回答をあとがきにかえて

でね、今色々考えてるわけです、どうすれば面白くなるかなーって(笑)1音楽家として、1音楽好事家として。(僕はベーシストでもあります)その思いで、まず文章を書いてみるかってなったのが2019年の最初ですね。で、とりあえずインスタグラムを始めて、一応この記事がここまでの通過経過まとめという感じです。だから拙い文章力でここまで書いてみた次第です。本当に読んでくださりありがとうございます。

で、タイトルの一応の結論としては希望ばっかでしょ!って(笑)悲観論なんて書くの嫌ですよ、僕。もちろん今面白くなってきてるのは間違いないわけだから。

今後は現在の音楽シーンをまとめたいと思っています。(若手インディーズアーティストにフォーカスを置いてみたい、仮の段階だけども)
だからなにか意見とか文句とか提案とかあったらぜひとも教えてください(笑)自己紹介のつもりが長くなった文章ですが、みなさまの音楽ライフが豊かになることを願うばかりでございます。では! 

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オヤマダ(45)

大学生。ライターもしてたりします。連載: 僕らの音楽を言語化してみようか (https://gakusei-kichi.com/?p=44377) もよろしくお願いします。

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コメント9件

フジさん、コメントと読んでいただきありがとうございます。ボーカロイドって音楽が好きな人、特にロックとかジャズとか、にかなり偏見を持たれていましたよね、最初。

しかし、それの作り手は感覚でバンドをやる人よりも論理(音楽理論)を用いて、それを1人で仕上げているという点では音楽として高いレベルだと思います。そういう事が近年、米津玄師さんなどの台頭により再評価されていてとてもいい流れだと思います。

ボーカルを聴くに関しては、恐らく90年代にJ-POPが出てきたあたりからその傾向が強まってきたように感じます。それこそ70年代には高中正義がやるフュージョンで武道館を埋めれて訳で。

長くなりましたが、とても貴重なご意見ありがとうございます🌱
ダイ助さんコメント、そして読んでいただきありがとうございます。

誰が好きという質問はまさしく愚問です。それはメガネをかけている人にこの指何本?と聞くようなものです。

ジャンルで答えるのが今のところ正解なような気がしますが、ジャンルが多様化した現在ではアーティストの"姿勢"でまとめるようなのもいいような気がしますね。これはまだ僕の中で模索段階ですけども。

共感できる文章ありがとうございました🌱
オヤマダさん
ありがとうございます。
対談の深堀面白かったです。

僕としては②の意見を深堀すると
②の意見はもはや人間の怠惰さによって音楽が消費されているレベルにあるように感じます。
例えば、自分自身のアイデンティティのためだけに消費されていたり、静寂に耐えられない人間がその隙間を埋め合わせるためだけに消費されていたりというように。

それは音楽のために音楽を聞くのではなく、自分のために音楽を聴くということでしょう。(手段としての音楽。)

このような事柄は必ずしも悪いことではないと思いますが、人の怠惰さの結果として形式化された音楽はマーケットを席巻してきた(いる)のかなと感じます。

ターニングポイント見守っていきたいです。
nakさんコメント、そして読んでいただきありがとうございます。

アイデンティティや静寂をかき消すための手段の音楽は私もとても賛成であります。例えば、電車ですることなく聴くみたいな。そのような人にとって音楽を発掘する努力はなく、他の人を聴いているものを聴く傾向にあります。

自分のための音楽が悪いのではなく、自分のためが全く努力なされることなく安直に短絡的に、そして消極的に用いられている音楽というのが問題なわけであります。

貴重なご意見ありがとうございます🌱
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