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【感想】4月にプレイした作品のあれやこれ。【美少女ゲーム】

こんにちは、おやたそです。

ブログ復帰しよう!と意気込んではや5ヶ月、復帰のふの字もなかった私ですが、今月からはnoteの方に移行して投稿してくぞ!と思います。
(決して仕事が暇でやることなくて苦痛になったからとかそんなんじゃないんだからねっ!)

今回は4月にプレイしたゲームの感想をサクッと書き連ねる回です。


4月にプレイした作品は以下の画像参照

商業、同人、短編含めて計27作品でした。

今年入ってから1番プレイ本数が多い月となりました。

全部紹介したり感想書くのはしんどいので、印象に残ったり良かった作品をピックアップして書いていこうと思います。


・運命予報をお知らせします

タイトル画面めっちゃ好き。フラテルニ(ry

ヨナキウグイス様より2013年に発売された作品ですね。

紙の上の魔法使いや冥契のルペルカリアなどを送り出し、未だ根強い人気とファンを抱えるウグイスカグラ様の前身ブランド、ヨナキウグイスの処女作にして最終作であった本作。

ただウグイスカグラ作品群と違って本作はノベルゲームでは普遍的なテーマである恋愛についてを重きに置いた作品でした。

恋や愛だのに揺れる思春期の少年少女たちと校内でまことしやかに囁かれる「赤い糸メール」の噂を中心にした青春モノ。と見せかけたライター自身の恋愛観や妹観を世に叩きつけるというか、声高に叫んだような作品でした。

故に私個人としては本作に物語的な面白さはあまり感じられなくて、作品ジャンルもキャラゲーとシナリオゲーの中間に位置するような作品だったのかな?と感じました。
(作品ジャンルは人に依ってで大きくブレるものなのでここで語る作品ジャンルは私個人の尺度で測ったものです)

ヒロインは観月ちゃんが1番好きです。

ただ、この作品のことを思い返してみると、ずっと脳裏にチラつく早蕨林檎という少女の存在がね…。


○総括
同人時代から商業に舞台を移したばかりの作品であり、後のウグイスカグラで確立された路線に至る前のプロトタイプのような位置づけにある本作ではありましたが、氏の描く所謂「めんどくさい女」や、過剰すぎるが故に異常とまで形容される「妹」とという存在に向ける価値観はこの頃から既に確立されているのでファンの皆様はプレイする価値はあるのかも、と思いました。


2010年以降の近年作品のなかで1番市場価格が高騰した作品なのでおいそれと軽率に勧められる作品ではありませんが是非プレイしてみてください。


・ODEON

タイトル画面うるさすぎてイヤホンぶん投げた

墨(boku)さまより2001年に発売された作品ですね。

所謂電波ゲーに分類される作品であり、主題歌はI'veサウンドに外注として一時期参加していた渡部真也(wata)氏が担当されていることで有名な作品ですね。

そのせいか一部の音楽ファンやI'veファンが殺到したことでレトロゲームのなかではかなりのプレミア品になっていることも同じくらい有名ですね。

かく言う私もMIND THRESHOLD目当てで2年前に購入して一生放置していたのですが、気が向いたのでプレイすることにしました。

が、いざ蓋を開けてみると…

内容:意味不明
システム:ゴミ
バックログ:なし

勘弁してくれ…。

いやまぁ、電波ゲーとは聞いてはいたので結構早い段階からあるがままを受け入れようというスタンスにシフトはしてたんですけどね。
システムのほうも下手な同人ゲームよりも雑という始末…。

きっとエヴァンゲリオンに影響されたんだろうな~ということを作品全体から仄かに感じました。
気分は旧劇を見てる感じ。

特にムカついたシーンは終盤のコチラ

”意味を求める必要はない、あなたが意味を与えるの。”


……
………


やかましいわ。

ここだけ直接ユーザーに語りかけてるようで腹立つ。

○総括
ということで今月プレイして一番つまらなかった作品の紹介でした、ほなまた!
ただ考察の余地は割とあったと思うので、そっちを生業にしてるプレイヤー層はそこそこ楽しめるかもしれません。

○余談
同じ電波ゲーなら感覚の鋭い牙は笑えるからオススメだヨ。


・A-line

絵のタッチが好き

同人サークル質量欠陥さんの作品です。

今月プレイして1番好きだった同人フリーゲームのご紹介です。

プレイ時間は1時間ほど。
失恋の物語にカセットテープのA面B面という要素を巧みに組み込んだ作品。

主人公である高校生の「僕」が密かに片想いしてた年上の従妹であり結婚が決まってる「ミナちゃん」の家に実家から離れた北海道大学のオープンキャンパスへ行く為に、を理由に一晩身を寄せるというお話。

独特な絵のタッチに引き込まれつつ、彼女の部屋の物品に触れながら在りし日の思い出に浸ったり、共通の出来事に対する「僕」と「ミナちゃん」の認識の差に苦しんだり、自分の知らない「男」の面影を垣間見たりしながら緩やかに自分の初恋を絞め殺していく…。

あまりに苦しい、苦しすぎる…。

失恋というどこにでもありふれてる出来事、けれど高校生という精神的に未熟で大人になりきれていない不安定な時期の失恋は当人にとってそれは世界が終わるくらいの悲劇であり、耐え難い事実なわけで。

そんな彼の揺れ動く感情や心情を、些細な仕草や動作にこれでもかと込められていて、その描写力に感心してしまった凄まじい作品でした。

○総括
たった1時間の物語でこんなに胸が苦しくなることができるんだなという発見と「私もかつて同じ経験をしたなぁ…」と学生時代のあの頃を思いださせてくれた、大人になった今だからこそ刺さるそんなお話でした。

○余談
もしこの作品をプレイした方がいましたらお聞かせ願いたい。
B面の物語ってどう思いましたか? 苦しみでしたか?
私はささやかな救済だと、感じました。


・キミのとなりで恋してる!+FD

顔の良い女しかいない。奥のピンク髪は非攻略キャラですが…(妹)

2013年に発売されたALcotハニカムさんの作品です。

ALcotさんといえば今最終作Clover Memory'sのCFやってますね。僕は参加するか決めあぐねてます。

今月プレイしたキャラゲーで一番好きな作品でした。
FDは実質続編なのでプレイ必須。故に本編とFDセットで紹介します。

ひょんなことからお嫁さん探しを強要された主人公、彼のお嫁さん候補に浮上してきたのは今は疎遠になってしまった幼馴染とかつての彼に一目ぼれしたアスリートの少女で…。突然始まったお嫁さん候補との一つ屋根の下での同棲。この恋の行方は?と言ったお話。

プレイしたきっかけは原画に惹かれて、という点が大きかったですね。
私が一番好きなイラストレーターさんはもとみやみつきさんなので。

本作の1番評価したい点は作品全体のバランスでした。
本作を構成するギャグ、萌え、エッチ、シリアス、このバランスがとても絶妙で、飽きることなく軽快に読み進めることができました。

また本作は各√クリア後にサイドストーリーが解放されるのですが、コレがまたとても味わい深くて…。
しかも特に良かったサイドストーリーはヒロインたちのではなく、非攻略キャラの妹と主人公の親友ポジのサブキャラのヤツだったのですよ。
このサイドストーリーがむしろ1番良いまでありましたからね。

サイドストーリーを読み終えて、思えばハニカム文庫って「妹」ゲーのブランドだったなぁって再確認しつつ、ハニカム文庫お得意のタイトル画面が変わる演出も相まって最後の最後に撃ち抜かれてしまいました。

で、そんな素晴らしい本編の続きを描いたFDであるThe respective happiness。

本編のノリとバランスを継承しつつ、甘々な恋愛模様を浴びれる作品に仕上がっていました。
そんなFDの個人的に好きだったポイントが一つありまして、本編のエクストラには各キャラのプロフィールを記載したページがあり、そこで各キャラそれぞれの「その後」がちょこっと語られているのですが、FDではそれを補強するかのように「その後」へと向かう描写がされてたことです。

そして本編同様、またサイドストーリーで最後の最後に妹に撃ち抜かれました。ちくせう

○総括
それぞれがそれぞれの「しあわせ」を見つけられて本当に良かったなぁって。
「キミのとなりで恋してる」というタイトル回収もお見事。余韻に浸れる良い作品でした。


・残念な俺達の青春事情。

このタイトル画面のCGが本編で登場するシーンでは思わず目頭を熱くしてしまったね。

2015年にChuablesoftから発売された作品ですね。

アステリズムぶりに触れたChuablesoft作品でした。
キッカケは私の友人の好きな作品でオススメされたからです。

主人公属する非公式生徒会を中心に、色んな意味で不完全で残念な俺達で送る青春ラブコメ作品。

本作の魅力はやはりハイテンションなノリと時にはパロディやメタを絡ませた鋭いギャグでしょう。
これが最初から共通終わりまで一生浴びれます。楽しすぎて体感は一瞬でした。
故に個別に突入してから少し失速しちゃったのは残念だったのかな、とも思いましたがね。

ゲーム開始初手の最悪なやりとりに使われる夕暮れをバックにしためっちゃ良さそうなCG、これが本作のラストシーンでしっかり良いシーンで再び使われてるのが個人的お気に入りポイントでした。

私的本作MVPヒロインは咲耶ちゃん。
おバカキャラ×CV.あじ秋刀魚。
おバカちゃんでThe快活少女という言葉が似合う彼女ですが、その癖して実はず~~~~~~~~~~~っと主人公に秘めた恋慕を抱いてるってのがね…、良い…。
他√でのムーブ含めてとっても良いヒロインでした。

○総括
作品全体のテンションの高さについていけるかいけないかで評価は変わりそうではありますが、こんな青春を送りたかった!ってつい思ってしまうくらい輝かしくて楽しい作品でした。


・すきま桜とうその都会

このタイトル画面に至るまでで既に神ゲーだなと確信した節があります。

2011年にpropellerから発売された作品ですね。

きっと、澄みわたる朝色よりも、ぶりに触れたpropeller作品でした。

本作の最大の魅力はやはり圧倒的な世界観でしょう。プロローグの時点で既にその世界観に惹き込まれてしまいましたね。

桜が年中咲き誇る都会を舞台に、優しい「うそつき」たちが織りなす人間模様を描いた作品。

ライターが渡辺僚一さんと七烏未奏さんという構成だった本作。
2人とも好きなライターだったので期待も膨らみましたね。

そしてその期待通り、ヒロインのちょこちゃんからは渡辺遼一さんらしさを感じる尖った発言を連発しててしっかり笑わせてもらいました。
また、七烏未奏さんのシナリオの真骨頂である(私個人がそう思ってるだけですが)、劇的ではないけれど染み渡るような言葉のセンスと登場人物たち同士の優しい雰囲気作りがこれでもかと光っていました。
本作をプレイしてかつてStarTrainをプレイした時に感じたあの感覚をもう一度味わえたのがとても嬉しかったです。

特にお気に入りだったシーンは咲良と主人公の「うそ」が露呈するシーン。
そして、主人公と神様が共謀して咲良に一世一代の「うそ」をつくシーン。
特に後者は息を呑むレベルで気に入ってます。

○総括
本作の大きなテーマである「うそ」を通して誰しもが求める「完璧」、それを否定するお話だったのかなと感じました。
不必要なもので溢れてるから世界は辛く苦しい、けどそれが優しさも同時に生み出しているんだよということを教えてくれる作品でした。


・この歌が終わったら  -When this song is over-

今思えばタイトルロゴといい背景といい、不穏すぎるだろ。

hourglass様より2010年に発売された作品。

hourglass処女作であり、まだブランドの方向性が定まってなかったんだろうな…ってことがヒシヒシと感じられる序盤と終盤で寒暖差がありすぎるシナリオとバグの多さが目立つ、所謂地雷ゲー扱いされてる作品です。

プレイしたキッカケはOPソング「彼女になりたい -I wanna be your girl-」が好きだったからです。

でも最初に言っておきたいんですけど
「言うほどこのゲーム悪くないよ?」
って。

アイドルを目指す幼馴染の姉妹を応援するために主人公も芸能界へ飛び込むお話。

前半はアイドルとしての活動の厳しさやメンバー同士のぶつかり合い、芸能界の厳しさや裏方事情をしっかり描きつつ、後半は訪れたロケ地で様々な怪奇現象に襲われるというホラー要素を混じえた伝奇モノに変貌します。
凄いですよね、最初はスポコン展開中心なのに後半はバッタバッタと人が死んでく惨劇が展開されるの。
今のご時世じゃ間違いなく出てこないような作品でした。

後半のウリ(?)のホラー展開は言うてあんまり怖くなかったのがまた中途半端感があって低評価に繋がっちゃったのかなぁと思ったり。
しかもこの作品で真に怖いポイントは「バグって変にループするBGM」ってのもまたね…。

とまぁ惜しい点が目立つ作品でしたが、序盤のアイドルとして奮闘する描写や、業界の用語などを細かく説明してくれた点はしっかり評価したいな、と個人的には思いました。

○総括
作品全体を通して内容の落差はあれど退屈することはなく、言われ続けてたバグに関してはBGMが気になるくらいでプレイできないレベルのものはなかったので、総合的にそこそこ楽しめた作品でした。


・メイドさんのいる暮らしS

銀髪美少女に目がない私です。

あざらしそふと様から2024年に発売された作品です。4月の新作ですね。

メイドさんのいる暮らしの無印をプレイしてなかったので今回ダブルパックを購入して2作連続でプレイしたのですが、Sがとても気に入ったので今回ピックアップしました。

無印同様、突然メイドさんと同棲が始まるという導入は変わらなかったものの、前作ではどこか浮世離れしたヒロインが主人公と触れ合っていくうちに人間らしくなっていくというストーリーから、今作では女性に対して拗らせた考えを持つ主人公と、許嫁を名乗る主人公ラブ全開のヒロインの凸凹なやり取りを楽しむ作品となっていました。

ライターはSMEE作品やアマナツでお馴染み早瀬ゆうさん。
やはり氏の描く恋愛模様って唯一無二だなぁというのを短編ながら感じれた点が良かったですね。
萌えも笑いも同時に摂取できる作品っていうのは貴重なので今後もこの作風を貫いて欲しいなぁと思いました。

今作はまるでVTuberのように立ち絵が動くという新(謎)技術も新たに登場し、ただの紙芝居と揶揄されるエロゲに新しい風を吹かせようとしてるのかな?と感じられる点もありました。
その新技術のせいなのかは分かりませんが、異様にボイスが小さい(BGMがデカすぎる)という欠点も見られたのは残念なところだったのかな?と思ったり。

○総括
短編ながら早瀬ゆうワールド全開でとても満足度の高い作品でした。立ち絵がヌルヌル動く新しい技術の導入など真新しい要素も楽しめるお手軽な萌えゲーでした。


・ラブピカルポッピー!

キラキラしてるタイトル画面、現代っぽさを感じて良いですね。

SMEE様から2024年に発売された作品ですね。4月新作2本目です。

最初は現代のエロゲではあまり見られないキャッチーで可愛い寄りなキャラデザで手を伸ばすか迷ってたのですが、せっかくの15周年記念作ということでプレイ。

我が家がバーニングした主人公が妹の通う学園の寮母さんになるお話。

導入から自分の家が火災でなくなるという衝撃的な展開から始まり、そのまま失速することなく共通終わりまでハイテンションな日常を楽しめた作品でした。
笑いながら進めているうちに、いつの間にかキャラデザは気にならなくなりましたし、むしろこの作品にこういうキャッチーなキャラデザはピッタリだったのでは、と考えを改めるくらいには気に入るようになってました。

ヒロインはみんな可愛いのですが、MVPはみうちゃでした。
私のnoteアカウントのアイコンの子です。
承認欲求の塊でたまにヘラる面倒臭い女の子ながらしっかり芯は持ってる強い人物像に惹かれ、いざ個別へと向かおうものなら告白シーンが男前すぎてこっちが心臓を撃ち抜かれるという予想外の展開。
素直に敗北でした。

もちろん彼女以外のヒロインもサブ含めてみんな個性的で可愛らしいですし、そんな彼女たちとの楽しい恋愛模様が本作の1番の魅力だったのかなと感じました。

私みたいに共通のノリが好きだよ、という人からすると個別は恋愛や萌えを重視してるが為に物足りなさを感じるかもしれません。
ですが、萌えと笑いを摂取できるのがSMEE作品の良い所であり1番の売りだと思ってるので、早瀬ゆう氏が去った今でもブランドらしさを損なっていなかったのは凄いことだなと思いました。

○総括
SMEE15周年記念作に相応しいキャラ萌えと笑いに溢れたブランドらしさが詰まった作品でした。これからにも期待ですね。

○余談
最後にそういえば、なのですが。
地味にこの作品って実妹ヒロインいるんですけど、親や周りに明かしてもみんな受け入れてくれる空気だったことに驚きましたね。

SMEEのようなキャラ萌えを売りにしたブランドが近親愛という禁忌に触れたことにも驚きましたし、それをキャッチーに描いたのはブランドの作風ゆえか、それとも創作の中でくらいなら赦してあげてもいいんじゃないかな、って優しさだったのか、どっちだったんだろうね?
そこはちょっと気になったり。


以上、4月に触れた作品の感想集でした。

個人的に打点高くて大満足の月でしたね。

5月は取りこぼしてた春ゲーを片付けながらまた気になった作品に手広く触れていけたらなぁと思います。
また5月の終わりにでもこういう複数作品の感想集を投稿すると思いますが、その時はまたよろしくお願いします。

それと作品の感想だけじゃなくて、収集した美少女ゲームソングを紹介する記事も書きたいなぁと思っています。

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