高浜町おやジィーの会主催の第8回地域交流会を開催しました。
今回のテーマは「フレイルって何?　コロナ禍の健康づくり」です。
今まさにコロナアフターが見えだした時、「見えてきたこと」「まだ見てないもの」、「見たいこと」があります。
我々高齢者にとってコロナという経験したことがない流行り病への恐れと感染してしまうと最悪あの世へ、死という現実を前にただなすすべもなく過ごしてきたようです。この2年間、ジーと堪え難きを耐え、ひたすら治まるのを待っていました。
久しぶりの交流会です。前回はオンラインでの配信、その前は中止。我々も参加される方もようやく会えた、という笑顔での交流会となりました。

◎フレイルって何?コロナ禍での健康づくりを研修

そこで今回は「コロナ下での健康づくり　フレイルって何?」をテーマに講師は福井県健康福祉部長寿福祉課のコロナ担当である藤井隆輝さんに講演をお願いしました。
フレイル??最近よく聞く言葉ですが、年とって心身の活力である筋力、認知機能、社会とのつながり等が低下した状況を指すことだそうです。年とって介護状態になる前の状態を言い、要介護状態を予防するためのチェックを行い対策を取りましょう、とのこと。
チェックには利き足の太さや運動、歩行、外出機会などあり、自分でも簡単にチェックできます。
コロナ下で年寄りはどうなったか。「コロナフレイル」に要注意です。自粛生活で家に閉じこもりが続き急激に進行。コロナで寝たきりになると2週間でなんと7年間の筋肉量減少になるとのこと。こりゃ大変です。足文字トレーニング等の体操を全員で挑戦しました。バランスのいい食事、口腔機能の低下を防ぐオーラルフレイル体操も練習。
これまでも介護予防としていろいろ聞きやってきましたが、このコロナ下で皆さん、わがものとしてとらえられた方が多いようです。若いいい男の講師さんのためか、真剣に聞いています。いいことです。
あとは「地域社会とのつながり」が大切。コロナ下での新しいつながり方が求められています。面倒がらず、集まりに出かけ顔を合わせ交流する。まさにこの子流会に顔を出すだけで立派な「フレイル」です、と藤井さんは参加した皆さんにエールを贈られました。

◎フレイルサポーター制度がスタート

続いて共催団体の高浜町地域包括支援センターからはフレイルサポーター制度について説明があり、研修を受ければ誰でもサポーターになれるそうです。ジィーの会員もぜひ参加していきたいものです。

◎お年寄りのためのスマホサロン紹介

おやジィーの会「いきいきスマホサロン」の紹介をIT部会メンバーが行いました。デジタルを勉強しよう、パソコンの基礎を知りたいということで、月一回程度会員で勉強をしてきました。まちなか交流館でデジタルについて詳しい浅野館長に手取り足取り教えていただき、それなりに会員全員がスマホを持ち、ラインメッセージが使えるようになりました。
我々だけでなく町内の高齢者、スマホは持っているものの電話だけしか使っていない、ラインのやり方知らない、ましてやキャッシュなんて怖くて使わない、離れている孫と話したいけどうまく操作できない、、、と悩んでおられるお年寄りが多いのでは。
我々もまだよくわからんこともあるけどジィバアーと一緒にワイワイガヤガヤの勉強会をやってみようと始めています。スローガンはお年寄りの、お年寄りによる、お年寄りへのスマホ活きイキサロンです。おやジィーの会による新たなボランティア活動です。

◎リタイアしたらジィーの会に参加を

この交流会も8回目となりました。我々会員だけでなく勤めをリタイアした男性、さらには近く会社や仕事を退職する方に仲間に入ってもらおう、残された人生、これまで培ってきたキャリアを生かした地域貢献にボランティアで取り組んでいこうと呼びかける場所としてきました。年に一回開催、これまで関心の高い健康づくり、生きがいづくり、相続、デジタルなど講師を呼び開催してきました。

最近の参加者は男性より圧倒的に女性陣が多く、いくつになってもバ～パワーに圧倒されているのが現実です。
しかし、負けてはおられません。65歳、70歳まで雇用延長される方が多くなっていることもあり、新規に会員に入っていただく方は年配の方が大半です。長い今後の生活のため働いているおジィーさんのためにも、リタイアしたらぜひ参加を呼び掛けて下さい、とおばあさんにお願いしています。
100歳まで仲良く楽しく元気に、夫婦で生きていきましょうがジィーの会の願いです。よろしく。

◎今年10年を迎え一層前を向いて歩く

「高浜町おやジィーの会」今年10年を迎えます。
当時70歳の方は80歳へ、60歳の自分は70歳を迎えます。
会員メンバーの入れ替えは少しありましたが、創立メンバーは現在も健在です。皆さん残された人生を元気に楽しんでいます。これからもいろいろあるでしょうが、常に前向きに生きる。皆さんもよかったらご参加ください。

(事務局長・山中義和記)