ちゅっちゃん

何を意地になって

この

見ず知らずの鳥の死骸を

夜中の一時に

弟を道連れにして

弔おうとしているのだろうか

なにを意地になって

この見ず知らずの鳥に

名前までつけて

この死を悲しもうとしているのだろう

私のエゴか

それならそれで構わない

この鳥は

きっと

5分前まで生きていたの

その温かさに触れてしまったら

簡単に

死体として

扱えるわけなどない

からすはね

死なないの

そう言った

私の弟

わたしはやっぱり

弟みたいな彼氏が欲しい

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