10/21 秋晴れ 時差8時間の国について

ごちゃごちゃと雑多なものが詰め込まれたひとまのお店でスマホをいじるお兄さん
後ろの壁には工具が整然と掛けられている

布はだいたいしましましてる
街はなかなかすなすなしてる

白い壁に茶色い木目のショーウインドウ
使い古されて色ははげているけれど
愛とか情みたいなものが漂うショーウインドウ

作りかけなのか壊しかけなのか分からない
建物がたくさんある

上半分だけなくなって
こないだまで部屋だったところがバルコニーみたいになってる

生活が見えるような見えないような不思議な街

発展に向かっているのか荒廃しているのか

古いものと新しいものがごちゃごちゃと入り混じっている

増殖的に増えていっている街

この国は建物の建て方が不思議だ

住みながら作り、作りながら住む

鉄筋コンクリートで柱を作ったらあとはレンガを積んで上へ上へ

途中で洗濯物を干してみたり

模型を作るよう

柱を立てて壁を立てて床をつけて
また柱を立てて壁を立てて床をつけて

いつまでも外

いつまでも



上を見上げる猫の後ろ姿はかわいい
おそらく三毛猫が砂で薄汚れてクリームがかってた

アラブ特有なのか、あの壁面の模様は何だろう

ガラスブロックと壁の厚さが同じでかわいい

全部色とりどりにしちゃうのが可愛い

ピンクの花と水色の花
まぜこぜになって子供が描いた絵みたい

植物が塀を超えてわさわさ生えてて
それを人はどうしようとも思ってなくて

ベッドのヘッドボードだけ売ってるお店

水があることが豊かさの象徴で

仲の良い大工さんは、アラブ系だということに気づいた
イタリアに行ったときは天使に似てると思ったんだけどな

石の冷たさと砂漠の国は似合う

アラビア書道とコーランの声

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