オリジナリティのないおじさんについて
仕事柄、お客さんの作りたいものを一緒に考えて作るという機会が多い。
作りたいものの方向性や質量の多寡はまちまちで
「ここにコンセントがあったら便利なんだけど」という簡単なものから
「googleみたいなクリエイティビティを触発されるオフィス環境にしたい」といった壮大なものまで。
その中で何年か仕事を続け気がついたことがある。
企業規模とは関係なく「提案してよ」おじさんが多すぎる。
(もしかしたらおばさんもそうなのかもしれないけれど、あいにく今の日本社会において会社で偉そうにああだこうだ言っているのはおじさんのことの方が圧倒的に多い。)
今までそうだったんだろうな。
目の前に出されたABCから選んでしか来なかったんだろうな。
なんでABCしかないのかな?とも考えなかったんだろうな。
提案したらしたで、えー!?こんななっちゃうの?!と驚かれることも稀にあり。
いえこれは一案です、ここから方向を見つけたり修正したり雰囲気を掴んでいただければと思いまして。
何度説明しても、何度でも「提案してよ」を繰り返すおじさんたち。
そうやって偉そうに、目の前に出されたものからしか選ばないから
今の日本はこんななっちゃったんだぞ。
とか急に大きい問題にすり替えてみたり。
とにかく提案してよおじさんには辟易とさせられる。
やだやだ言って、気に入るまで目の前にお皿を出し続けてくれるのは
お母さんと奥さんだけだよ。
仕事相手には、対価に応じたことしかできませんのであしからず。
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