Pocaan と曲がやりてえなあの巻

あの日から、準備をしていたらチャンスは来るもので、7月11日aidoniaがニューキングストンでワンマンショーをやる看板を発見した。歌えるかどうか分からないが、何故か自信はあった。またステージに行くまでが大変だった。色んなジャマイカ人に押し戻されては、1人1人に対して耳元で歌いbussしながら道を開けていく。ドラクエと一緒だ。歌いまくって目の前を開く。やっとの思いで、ステージに辿り着くとdeabroが俺にマイクを渡してきた、そしてbossのaidoniaが『今夜、こいつが盛り上げなかったら、私、アイドニアはdeejayを辞めさせてもらいます。』と言ってふってきた。これはやるっきゃない。真夜中にサングラスをしていたので、少し暗めの視界で余り見えなかったが歓声が聞こえてきた。そして更に調子に乗った俺は、新曲を更にブチかました!それも盛り上がった!deejayが通用した!何よりaidoniaのdeejayを辞めさせなくて良かった!ステージで盛り上がることが分かったので、作品作りに俺たちは力を入れることになった。ガチャのriddimに歌を乗せたものは完成していたが、それではbussするには、色々足りなかった。コクソンドットの甥キマーニ達の力を借りて、riddimを作り上げた。音楽を作るときに日本と違う点は1曲をそこに居るみんなで作る。リリックだって、riddimだって、みんなでワイワイ言いながら作る。バンドみたいな感じかも。このスタジオの奴等はまだまだbussしてないけど、情熱や才能が素晴らしかった。とりあえず毎日毎日朝までスタジオに居て、ダンスも行かず、むしろ娯楽を全て捨ててやった。日本に居た時の欲望剥き出しの俺を知ってる人は驚くと思う。お坊さんもビックリのストイックさだ。bussするしか道はないから、今回のジャマイカに全てを賭けてる。覚悟はとっくに出来てる。日本人がbussするにはどうすればいいかスタジオの奴等と一緒に考えた末、kickoutはpopcaanが流行らしたスラングだからコンビネーションを目指してみようということになった。スタジオのジャマイカ人も日本人が人気者のpopcaanとやるなんて無理だろって感じだったが、何故かやれる自信が俺たちにはあった。取ると決めた次の日に偶然popcaanに会えた。そこで思いを伝えたら、『aidoniaさんの推薦もあるし、やるよ。』と言ってくれた。その後、曲を聴かしたらブチ上がってた。金を渡したら一週間以内にやるとのことだった。正直、やってくれるまではドキドキだった。このままバックれられたら、金も希望もない。残るのは絶望だけだ。この待ち時間はラガの洗礼だ。絶対にやってくれると信じて、1週間かけてガチャとジャマイカ人ロードマネージャー POWさんと一緒にpopcaanを追った。powさんはinstagramの背景からpopcaanがどこに居るか分かるという素晴らしい特技を持っていた。popcaanのインスタを見たPOWさんが『これはshockingvibes だ!今すぐ向かえ!』急いで俺たちは向かった。
その後奇跡が起こる。

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