unrulyの洗礼の巻

『この背景は絶対あそこだ!』ロードマネージャーpowさんの叫びと同時に車に乗り込み、ショッキングバイブススタジオにpopcaanを捜しに向かった。なんか知らないがワクワクしていた。しかし着いたらもう彼等は居なかった。キングストンから2時間のポートアントニオでpopcaanやaidoniaが出演する情報をスタジオで掴んだ俺たちは向かうことにした。田舎に向かうまえにガソリンを入れに行った。

『あーーー!』奇跡は突然起きる。入れに行ったガソリンスタンドにpopcaanとaidoniaの集団が居た。自然と彼等の元へ足が向かっていた。そして、俺に気付いたdeabroが『triga 新曲聞かしてくれよ!』と言ってきたのでkickoutを彼等の前でかました。するとbuss!彼等と一緒にショーに向かうことになった。正直彼等の運転に着いて行くのは、かなり神経を使う。山道を信じられないスピードで走る、追い越しは当たり前、少しでも気を抜いたら奴らは見えなくなる。着いて行けば同じステージに立てる、失敗すれば変わらず彼等は遠いままだ。ガチャも今まで見たことない位本気で車を運転していた。死ぬ気でやるってこういうことだ。大雨も降ってきた。神様はたまに試してくる。でも簡単にいかないから人生はおもしろい。会場に着くとシズラの歌声が聞こえてきた。どうやらカナリのbigdanceみたいだ。アイドニアさんが大雨の中スチームチャリスを吸いながら先頭を歩く。俺たちもそれに続く。そのままステージに向かいイキナリラバダブを始め出した。いつも自分が日本で想像してた光景だった。ジャマイカがめちゃくちゃ遠くなった時に現実逃避のように頭に想像していたことが目の前で起きた。モロ興奮した。大雨で観客の人たちも凄いvibes。夏の暑さもあいまってカオティックな状況になっていた。
アイドニアが歌えば会場にカミナリが落ちたんじゃないかと、勘違いする位盛り上がっている。
popcaanが歌えば会場中が大合唱。この国の人たちは老若男女、ほとんどの人がレゲエやダンスホールのことを好き嫌いは別にして知っている。日本人が相撲や野球に関わるような感じだと思う。評論家みたいな人も多い。アーティストの新曲のリリックを話す人も多い。とにかく国に根付いてるのだ。そんな場所に挑戦しに来た。あのアーティスト達と同じステージに立つ。やってやる。自然とラバダブのマイクに近づいてた。俺の順番が来た。アイドニアさんがいつもみたく紹介してくれた。今まで1番ヤバいdeejayをかました。verseのオチでも更にbuss!そして、自分のマイクをpopcaanに渡した!夢が叶った!というかこの瞬間を信じたから多分引き寄せた!人生は自分でヤバくする!常に言い聞かせる!最高かよ!そして、次の日に念願のRECに辿り着いた!夜中BABY-Gの監修の元、bigyard studioで夜中に始めた!また衝撃だったのが、ラフなジャマイカンだと思ってたpopcaanが6曲位連続で歌をとっていた。仕事熱心だ。俺の曲を取った後にpopcaanに言われた。『trigafingaもunrulyだ。』次の日にモンテコベイであるジャークフェスに呼ばれた。そこでunrulyの洗礼を受ける。

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