「多様化」という困難

(この記事は全文無料のチップ式記事です)

昨日は,福岡のM先生に弊所をご訪問いただき,弁護士会のあり方についてご指導をいただいた。

夜は夜で,インハウスの草分け的存在であるK先生に貴重なご意見をいただいた。

なお,H先生には・・・いや,なんでもない。

二次会については言いたくないことは言わなくていい権利があることは今説明されて分かっています。

弁護士のスタイルは多様化している。

私は,国選ピンハネをガタガタ言ってはいるが,基本的に問題意識が低い方だと思う。不満がないというと,他の人には不満があるのかという話なるが,不満がない。

それは多様化している弁護士のスタイルの中で,保守的というか,昔ながらというか,ステレオタイプというか,表現が難しいが,一番守られている層に属しているからなように思う。

最低限の研修に出て勉強し,弁護士会の割当てにそって仕事をし,国選もやって,法テラスや裁判所とも上手くやっていこうとする。ドメスティックな弁護士で,仕事は概ねご紹介で,公務やネットからもお引き受けしている。

ほんま,思いっきりフツーの弁護士。

こういうタイプは,もしかしたら弁護士会に対する不満は小さいのかも知れない。

しかし,こういう弁護士ばかりではない。

弁護士のスタイル,それはビジネススタイルかも知れないし,ライフスタイルかも知れないが,スタイルが多様化しているのは,社会のスタイルが多様化しているに他ならない。

社会のニーズに弁護士のスタイルが左右されていると言うと極論かも知れないが,社会の多様化と同じスピードで弁護士も多様化する。一歩遅れてかも知れないが,社会の多様化と合せて我々のスタイルも多様化する。

ということは,弁護士の多様化に弁護士会がついていけないとするならば,それは弁護士会が社会の多様化についていっていないということになる。

それが好ましい状態であるわけがない。

この状態を改善する方法は,弁護士会に属するという選択をしないで弁護士業ができるという仕組みにすることに尽きる。

つまり,多様化についていくのを諦めるという方法とも言える。

しかし,それは弁護士自治の死であって,私はその考えに決して賛同しない。

そうであるならば,弁護士会は多様化する弁護士のスタイルを踏まえた政策を実行していかなければならない。

うーん,抽象論だなあ。

会長への道は遠い。

でも,副会長くらいなら・・・いや,なんでもないっす。

(この記事は以上です)

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