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わたしって、なかなかいいよね!

『話を聞いてもらうこと』

生後3ヶ月の女の子を
預かる機会がありました。
その女の子、Fちゃんは
いっぱいお話をしてくれます。
えー、あー、ふーっと声を発したり、
声のトーンを上げ下げしたり、
口をすぼめてみたり。

「お話、楽しいねぇ」
って声をかけたら
手や足をぶんぶん降って大興奮。
満面の笑みです。

あぁ、かわいいなぁ・・・
もうFちゃんと一緒にいるだけで
幸せな気持ちでいっぱい。

本当にいっぱい話したいことが
あるんだなぁと感心しているうちに、
きっと私自身の赤ちゃんの頃も
Fちゃんのようにお話していたんだろうなぁ
と想像していました。

私は小さい頃から
親の話を聞くことはあっても、
自分の話を心ゆくまで
聞いてもらった記憶がありません。
何か話すと私の悪い点を指摘されたり、
もっとこうした方が良かったのに等
アドバイスされてがっかりすることが
多かったので、次第に親に自分の
気持ちや考えを話さなくなりました。

「親の時間」ではお互いの話を遮ったり、
アドバイスをしたりすることはありせん。
聞く人はその人が本当に
よくやっていると思って話を聞きます。
その安心感の中で、自分の話を
きいてもらうことの何と心地よいことか!

何度も聞きあっているうちに
私はすでに本当に素敵な
人間なのだと思えるようになり、
そして、ただ誰かの話をよく聞くことで
その人の助けになることができ、
自分のことも回りの人も
好きになれるのだと気付きました。

そしてFちゃんの話を聞ける
大人になっている私。
なかなかいいよね。

あっこ

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