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本の思い出

先日24時間テレビで
カネチと呼ばれている
お笑い芸人のEXIT兼近大樹さんが
マラソンランナーになったのを
見た人も多いのではないでしょうか。

娘がカネチのことを
かっこいい!と言って
かつ彼が札幌の新川出身と
聞いて興味がわき、
自叙伝のような彼の書いた小説を
買ってきました。
その後、面白いから読んでと言われ
私も手に取りました。

カネチは育った家庭環境が影響して
勉強が苦手だったようです。
でも知り合った女の子がとても読書家で
彼女に勧められて
本を読むようになりました。

読書って世界をつなぎ、広げてくれる
素晴らしいものだったんだ!と感動し、
そこから本にのめり込んで
この本を出版するまでに至ったようです。

私はといえば、
本が大好きなのは同じですが、
読書は自分の中にこもって
外の世界と遮断する作業だと
思い込んでいました。

子どもの頃から、嫌なことや
ショックなことがあれば
本屋さんや図書館に行き、
心を落ち着けたりしていました。
本の中に入り込めば
他のことは忘れられるし、
その世界に逃げ込める
助けになっていました。
なのでカネチの本への思いが
私のそれと違って新鮮で、
びっくりもしました。

ある日、「親の時間」の
スペシャルタイムの時に
(このクラスでは月に一度、
順番に自分へのスペシャルタイムを
取ってもらうことになっています。)
本の読み聞かせをして欲しいと
言った人がいて、
私も数分読み聞かせをしました。

そして終わってからそのことについて
わたしの想いを聞いてもらいました。

はじめは娘が小さい頃、
沢山読み聞かせをした話をしましたが、
次第に私が子どもの頃、
父が仕事の帰りによく絵本を買って帰ってきて
私を膝の上に乗せ、その絵本を
読んでくれたことを思い出し
泣きました。

私にとってそれはカネチと同じく、
楽しく新しい世界を
見せてくれることだったのです。

その証拠に私がまだ3歳くらいの時に、
祖母や叔母たちの前で
「赤ずきんちゃんどこいくの?」の
絵本の文章をそのまま
そらんじているのを
叔母がカセットテープに録音していて、
わたしにくれたことを思い出しました。

おとなになるに従って
たくさん傷つくことがあり、
本が父とのとても大切で
幸せな時間だったことも
忘れてしまっていました。

「親の時間」の仲間に聞いてもらい、
改めて思い直すことができてよかったです。

あやちゃん
※この文章は2022年9月に書かれたものです。


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