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リニューアルはいいことだけではない。

リニューアルは、必ずしもいいことばかりではない。

ひととまるでは、「貸切利用」が可能で、夏をメインに数件の予約がある。
貸切利用の大半は自炊だ。ひととまるのキッチンは自炊には十分だ。

しかし、肝心の食事スペースの使い勝手が悪い。

リニューアル前は、自炊キッチンの隣に6畳の部屋があった。さらにそれにつながるようにしてバーの小上がりがあり、間に壁があるもののズドーンと一団体で広く使えるような空間設計になっていた。

左の白い壁の奥に個室があり、その横にキッチンがあった。

だから、自炊した人たちはそのままの勢いで、食事を始めることができたし、そのままの勢いで宴会をすることができた。


しかし、今はこんな状態だ。

小上がりは撤去され、6畳の部屋も跡形もなく消え去った。
みんなで作ったものを奥のテーブル席まで運ばないといけない。
さらにテーブルは4人席なので、みんなで一つのテーブルを囲んでというのは難しくなってしまった。だからみんなで自炊して食べる人にとっては、ストレスのある空間になった。

もちろん、こうなることはある程度予想はしていた。
壊すことに抵抗がなかったわけではない。
しかし、「本のある場所」として本を最大限に生かすこと、本棚を空間の中心に据えることを考えると撤去するのが最善のアイディアだった。

「破壊と創造」

リニューアル案がまとまってから、このことは何度も考えた。
お店の方向性として1人でゆったりと楽しんでもらう空間を目指していたので、年に数回ある貸切利用の使い勝手が悪くなっても「破壊」することを選択した。中途半端なことをしたら、いいものは作れない。


貸切利用があった

先日貸切利用があった。お世辞にも満足度が高い滞在にはできなかった。
それはスタッフが努力をすれば解決する問題ではなく、空間的な問題だった。なので、貸切利用については話し合って方向性を決めることにした。

今のところ私が二つの案を考えていて、
①HPに使い勝手の悪さをちゃんと書く。(予約時にも再度送る)
②貸切利用を一切受けない。

注意したいのは全ての貸切利用が満足度が低いわけではない。
大人数で自炊をしてワイワイとしたい人には不向きなだけだ。
例えば、他の例として3家族が一緒に来て、ひととまるの夕食を頼みつつ、子どもの分は自炊してというのもある。これに関しては満足度は高い。

私としては貸切利用は残したい。それはリピートしてくれる方もいるからだ。だから方向としては①HPに使い勝手の悪さをちゃんと書く。(予約時にも再度送る)でミスマッチを防ぐ方向でやっていきたい。

どんなに頑張ってもミスマッチは生まれる、繁忙期ならなおさらだ。
だけど、お客さんにとってもお店にとってもいいことはないので、できるだけ減らすように努力したい。

今年の夏は比較的平和だったのですが、最後の最後に課題をいただいたかなぁという感じです。

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