グラデーション

光とヤミのグラデーションの中、
今もすべての命が揺らぎながら、
ここで生きている。

情報を持つ人が生き残るような選別があるならば、
情を持った人は生き残れないのだろうか。

技術に選ばれた人が生き残るような選別があるならば、
自然と共に生きる人は生き残れないのだろうか。

人は時に素直じゃないから、
ヤミを多く持たないと動かないこともある。
しょうがない。

私の好きな仏陀の言葉。
「愚か者は置いて行け」。
どれほど光を見せられても、
あれほどヤミを見せられても、
揺らぐことを忘れる選択をした命もあるだろう。

それでも。
このグラデーションはすべてを現わす。

光とヤミのグラデーションの中、
今もすべての命が揺らぎながら、
ここで生きている。