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非エンジニア人事が7年間技術職採用でやってみたこと~Vol.1~

「おざまさ、関西のエンジニア採用よろしくー!」と言われ、1人で関西のエンジニア採用を立ち上げて早7年。せっかくnoteを書くので、非エンジニア人事の自分が技術職採用でやってきたことをまとめていこうと思います。

■プログラミングって何?Javaってお風呂のジャバしか知りませんが…というところから始まった2012年。

テニサー、経済学部、飲食のバイト、家庭教師といったタグしかない自分にとって、技術職採用は本当にゼロからのスタート。プログラミング??コード??なんかすごそうな響き。。Java?頭文字だけ大文字なのね。ジャバってあのお風呂のジャバ・・・ではないよねあはは~(笑)状態から始まりました(ひどい)。4ヶ月だけ東京チームで学び、その後は1人で大阪でエンジニア採用をはじめました。

■とりあえず黙々と自分でググってみたが…。

全くわからない…。コードがかけるようになればいいのか、コードが読めるようになればいいのか、言語って何個あるんだ…。エンジニアが見てそうなサイトに書いてある内容が理解できるようになればいいのか…。何ができればいいのかが分かりませんでした。社内のエンジニアも面識ないし、みんな話さないから声かけたら怒られそうだし…。モジモジ。1人しかいないし全く進まない。モヤモヤ。モジモジ。ヌオー。。

ここから私が実際にやってみたことです。

①思いきって声をかけてみる

「あのう、、、今度新しくエンジニア採用をやらせていただくことになった小澤といいます。よろしくおねがいします。技術について全然わからないのでランチとか1回お願いできませんか。。」

「おー、そうなんですね~。いいですよー!」

!!!!(嬉)

今まで何を悩んでたんや…と反省。餅は餅屋。まずは社内のエンジニアに声をかけ、何人かと仲良くなることが1番です。(結構声かけるの躊躇すると思いますが、3人かければ多分1人くらいはランチいってくれると思いますw)ランチでは自己紹介ペライチを持っていきました。名前や出身、趣味とかを細かく書いて「共通項を当てにいく」ことを意識しました。毎日声をかけることで関係性もグッと近づけることができました。社員に加えて、内定者もものすごく力を貸してくれると思います。ちょくちょく個別で勉強会をしてもらいました。今も社内で数名の当時採用担当だった子たちに「このニュース、CAの技術にはどう影響ある?」とか「深層学習のフレームワーク、いろいろあるけどChainerとKerasとTensorflow、何がどう違うの??」とか分からない時は速攻で教えてくれるホットラインがあるのは本当にこころ強いです。お世話になっているエンジニアのみなさん、ありがとうございます!

②わからないことをわからないと言う。人事っぽい振る舞いをしない。

人事ってなんとなーくなんですが、ついつい知ったかぶりをしたくなったり、わからないことが恥ずかしくて言えない、隠すことも多い気がするんですが(笑)、技術職採用は特に「わからないことをわからないと言う勇気を持ち、わかるまで噛み砕いて説明してもらう。その場で理解すること」がとっても大切だと思います。自分は当時内定者に、クライアント、バックエンド、アーキテクチャ等のワードをレストランに例えて説明してもらいました。これがキッチン、ここが調理具、運ぶ人が技術用語でいうとこれ、みたいな。とにかく人事は偉い!みたいな感じのマウントはとらず、教えてもらったものをモノにしていったほうが早いと思います。

③エンジニアになるわけではない。全体像を掴み、会社にあった学生を現場エンジニアに速攻パスするボランチ役になろう。

だんだん面白くなってくると細かい技術用語を調べたくなりますが、時間は有限。できるときはやったほうがいいと思いますが、まずは全体像を掴むことが大事だと思います。自社のサービスがどういうサービスで、どういう設計で開発されているか、なぜその言語やライブラリ、フレームワークを導入しているのか、どうやってその技術選定が決まったのか。などの基本だけ噛み砕いて理解をする(最初は小学生でもわかるくらいまで自分で噛み砕いて話す練習をしました)だけで十分だと思います。あくまで人事なので、エンジニア学生と技術で対等に話すことよりも、事業、技術を知ってもらいつつ、その学生にマッチしそうなエンジニア社員をボランチのようにイメージし、いち早くパス(面談等で繋ぐ)することが大事だと思います。今度○○について詳しいエンジニアが社内にいるので1回繋ぐね!今月いつ予定あいてる?みたいな感じでその場で次の予定を聞き、遅くとも2日以内にスケジュールFIXさせる、は徹底していました。

④学生にいきなり会社の紹介をすると嫌われる。聞く。聞く。とにかく聞いて教えてもらう。

毎日のようにいろんな大学の学食や近所のカフェにいき、エンジニア志望の学生とお茶やランチをしました。多い時は1日30人くらい(マンツーもあれば、2:1、3:1とかもあります)、コーヒーばかりだと胃がやられるので、中盤にマンゴーラッシーとかも挟むことをオススメしますw 面談の時は基本「白紙とペンだけ」持っていきます。(PCもありますが基本閉じてます。)

そして、会社の話は本人が聞いてくるまで一切話しません。「今日は時間つくってくれてありがとう。別に今日は面接でもなんでもないのでざっくばらんに話せればと。会社のこととかも気になるならもちろん話すけど、就活相談とか最近困ってることとか、技術でもっとこういうところ伸ばしたいとかでもいいよ!こちらからは研究とかバイトとか○○くんの今やってることをいろいろ教えてもらえると嬉しいです!あ、なんか飲む?」みたいな感じです。最初の頃は、「CAの採用担当の小澤です。今日はよろしくおねがいします!早速だけどCAって知ってる?CAはね~・・・」みたいな感じでマシンガンのように話してましたが、学生からするともうその時点で心のシャッターを閉じると思います。ここも特に技術職採用の場合はそうですが、そもそも人事である我々がまだまだ戦闘力が低いので、最近の技術のトレンドや研究内容が世の中でどう活かされているのか、研究室の裏話とかを色々教えてもらったほうがいいと思います。

⑤何か質問ある?なんでも聞いてね!は何も聞かれないか、別に聞きたくないことを無理やり聞いてくれているかも。。

学生とお茶や面談する最後に「何か聞きたいことある?なんでもいいよ!」と言いがちですが、これは使わないほうがいいと個人的に思います。なんでもいいっていうのが学生からすると1番警戒すると思います。私は、学生が実際によく聞いてくる質問を5個くらい箇条書きで見せて「よく学生の皆さんが聞いてくれるのはこんな感じだけど、この中で気になるのある?」と選んでもらうようにしています。そうすると最初も沈黙なく、スムーズに選んでくれるので会話がなめらかになります。人によっては途中でそれに付随した質問をしてくれるので、次回はその質問も「よく聞かれる質問リスト」に追加すればOKです。インターン前のエンジニアはきっとこういうこと聞きたいだろうな~とか本選考前はこういうこと気になるだろうな~というのを事前にリスト化し見せたほうが関係性もグッと縮まると思います。


第1弾はここまでにします。こんな感じで思いつくがままに書いていこうと思います。ご質問等あればTwitter、Facebookでいつでもご連絡ください~!

学生の皆さんからの質問はこちらで受け付けています!




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