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非エンジニア人事が7年間技術職採用でやってみたこと~Vol.2~

前回の投稿から約1ヶ月空いてしまいましたが、第2弾を書いてみます。

第1弾はこちらです。よければご覧ください。エンジニア採用担当になった時のJava事件、学生やエンジニア社員と最初に対話する上で気をつけたことを書きました。(このサービス使って学ぶといいよとアドバイスを下さるエンジニアの方もいらっしゃいました。ありがとうございます!)

今回は「初期接触してからのコミュニケーション」について自分がやってきたことをまとめてみます。

①会ったその場で繋がる、送る、深める。初速MAX。

エンジニア採用をはじめた頃から直近2年前くらいまでは、とにかく会った学生とその場でFacebookで繋がり、会話の中で話題になったことに関するブログや動画、記事を送り、追加の質問を聞く、(またそれに答える)を繰り返していました。例えば、アドテクに興味がある人(これから始める人)には、「アドテクの基本をまとめたものがあるので送るね!」と言ってその場で送り、感想を聞いて、次のアクションを聞く。という感じです。ついつい後日送りますね!と言って名刺交換だけして終わる、そのまま連絡し忘れることが多いですが(汗)、その場で繋がり、その場で送れば学生も休憩時間とかに見てくれますし、一気に関係性を深めることができます。当時はFacebookでしたが今のエンジニア学生はほぼFacebookを使わない、見ないので、ツールはSlackに変えました。デザイナーだとInstagramとかもいいかもしれません。

②場を創る、繋ぐ、サッと引く。

人事のレベルでは対応しきれない内容になって来る(すぐなりますw)頃には「◯◯に詳しい社員がいるので紹介するね!」といって場を創り、あとはエンジニアを繋ぎます。その後は引く。基本エンジニアの面談には同席しません。(最初は雰囲気知る為にさせてもらってましたが)エンジニア社員も学生も人事がいると「なんとなく見られてる、試されている」感が出るので、引きます。エンジニア同士で会話してもらうのが1番盛り上がります。何かにつけて同席したくなる気持ちもありますがグッと我慢して、①を繰り返したほうが採用に繋がります。

③即日ヒアリング。引き出す。

現場社員との面談が終わったらその日中に必ず感想を聞く。
「どうだった~?」だと答えにくいので、
・どんな話をしたか
・社員はなんていってたか
・他に聞きたかったこととかある?
・(めっちゃ盛り上がったテーマがあれば)もっと聞いてみる?
・他の会社とどのへんが違うと思った?
など、引き出し方がとても大事だなーと思います。
その後は②→③の繰り返しです。

④タイムラインは即反応・即利用・ちゃんと応援。

アプリリリースしましたとか、こういうアンケート集めてますとか、これ発表してきましたとか、学生も日々たくさん発信しています。見た瞬間、反応する、アプリとかなら使ってコメント添えて拡散応援するというのがとっても大事な気がします。シェアだけでなくちょっとコメント添える。ついつい企業側の要望ばかり伝えてしまいますが、それでは学生も「就活モード」から抜けれなくなり、よそよそしいコミュニケーションになります。全部やるのは難しいですが目にしたものにどんどん反応・利用・応援すると学生と次回会った時にすごく熱量高いところから会話が始まります。「人事と学生」だと、「面接する/される」の硬い関係のままですが、「社会人と学生」=「応援する/される」の柔らかい関係になります。これはいつも大事にしています。

⑤学生が求める情報を言語化し、社内だと誰がスゴイのかをまとめておく。

iosといえば◯◯さん、アジャイル開発といえば◯◯さん、社内勉強会といえば◯◯さん、ママエンジニアといえば◯◯さん、というのをカルタのように沢山持っておくと、学生と話している最中に「うちに◯◯さんていう人がいてね~・・・」とその場で紹介でき、その場で次のアクションを決めることができます。このスピード感があるかないか、はエンジニアの逆求人イベント等リアルイベントが増えた今、ますます差になるところだなーと思います。属人化してしまいがちなので、時間がある時にちゃんとドキュメントにまとめておいたほうがいいと思います。(自戒もこめて)

⑥何度も聞かれる質問は会社が伝えきれていない所。ニュアンス含めて動画か記事でアーカイブに。

・1日のスケジュールはなんですか?
・技術選定はどのようにするのですか?
・OSS活動はどのくらいやってますか?
・社内勉強会はどのくらいありますか?
などなど、よく聞かれる質問は結構偏っています。数名の採用であれば個別対応でOKですが、数十名、数百名の採用になってくると抜け漏れが発生したり、誰に何を答えるか後回し、混乱、失念に繋がります。(そうなってしまった学生の皆様、申し訳ありません・・・)

そういうものに毎回答えてもらうエンジニアも特定の人に偏りがちです。「前もこれ答えたけど、今回も同じ質問だったよ~」というのはできれば避けたいので、先によくある質問を洗い出し、よく答えてくれる方に話してもらい、それをアーカイブにするのが1番よいと思います。CAでは「サイブラリー」というコンテンツを展開しています。

もともとは地方学生の情報格差をなくす、リアルな会社説明会をなくし、学生、人事双方の負担軽減が背景でしたが、サイブラリー視聴後に面談にきてもらうと、学生の聞きたいことも深みがあり、より「ぶっちゃけ話」ができるので結果的に採用にも効果大でした。何よりも①のフェーズで「これ見ておいて!」とURLさえ投げれば膨大なメッセを送らなくても学生も理解が深まります。人事が現役エンジニアと同じレベルで話すのはとても難しい、かつ、誤解(特に技術面での誤解)を招いてしまう可能性があるので、社員の言葉を早く見て、聞いてもらうのが1番大事だと思います。

「初期接触してからのコミュニケーション」
①会ったその場で繋がる、送る、深める。初速MAX。
②場を創る、繋ぐ、サッと引く。
③即日ヒアリング。引き出す。
④タイムラインは即反応・即利用・ちゃんと応援。
⑤学生が求める情報を言語化し、社内だと誰がスゴイのかをまとめておく。
⑥何度も聞かれる質問は会社が伝えきれていない所。ニュアンス含めて動画か記事でアーカイブに。


ご覧いただきありがとうございました!第3弾もこのペースで書いてみようと思います。







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