見出し画像

Apron Front Saddle Shoes再度再度カスタム

今年1月31日に仕上げたApron Front Saddle Shoes、サドルタイプを外羽根に変更カスタムするも二重になったUのラインやサドルタイプから外羽根にしたことでライニングの始末が汚くなったこと、それがどうしても気になりなかなか履くことがないことから再度再度手を加えることを考えました。ヒントはサイズ調整のためのフォルスタンの応用の二枚舌、これをタッセルみたいにして後に付けた白ステッチのUのラインを隠してはどうかということ。タッセルの形をどうするか、四角い形の切れ込みを入れたいわゆる一般的なタッセルにするか、試しに紙で作ってみてもしっくりと来ない。ライトアングルステッチに沿った曲線で作ってみようとなんとなく良さそうでポイント的に入れた白の革で作ってみたところライトアングルステッチにきちんと沿った形にすると曲線の歪みが目立ちステッチが悪目立ちすること、白の主張が強くあざといと感じそれならはっきりとした綺麗な曲線の円にしてしまえばということで形が決まりました。革をアッパーと同じ革で作っても良いとは思いましたがステッチが邪魔になるのとありきたりの感じがして違うものはないかと考えて2ミリ厚のベンズの吟を向いて黒のボトムステインで染める方法を思い付きました。アッパーの表の面にソールがくるイメージです。これなら一枚でステッチは入りませんしアッパーとは違う黒が来るツートーンみたいな感じにもなります。その裏面をアゴとヒール周りにペイントした白のエッジペイントを塗ることでほとんど見えないくらいの主張無しの白を置くことで靴全体の黒と白の組み合わせにまた一つポイントを入れることが出来ます。出来上がったフォルスタンみたいなものを靴に付けてみるとうるさく感じた二重のUのラインが隠れ色味の違う黒が乗るバランスがとても良く気に入りました。そして何が原因か分かりませんが外羽根にカスタムしたことで内外の羽根ズレが解消されました。この形のタンの場合タンの下にフェルトシートを入れることでサイズ調整をさらにすることが出来ます。



既製の物で気になるところを手直しして違う表情が出て来てより良くなり前より一層気に入るということがとても面白いです。今回はじめのデザインが一番良かったし気に入っていたもののある不具合でどうにかしたいとのことで外羽根にカスタマイズしたがそれがあまり良い形にならずそれでもなんとかしたいとのことで靴が完成してから10ヶ月ご再度再度完成となりました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?