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ロシアからの凍てつく突風〜レイヴバンド「LittleBig」との出会い〜

ロシアのレイヴバンドLittleBig。それはあまりにもおかしく、危険かつ奇妙で、何故か惹かれる……

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そんなバンドです!!!!!!

なおレイヴとは

レイヴ(英語: rave)は、ダンス音楽を一晩中流す大規模な音楽イベントやパーティーのことである。

前書き

まあ端的に言うと今回の記事は自分語りです。

彼らのことを知ってまだひと月も経っていませんが、今回の記事は私が持っていた「彼らを好きになる素質」についてまとめたものです。書く理由、まあ自分のため。あわよくば誰かのため。今の私の状態を例えるならば「四肢を縛られた状態であまりにも急な坂道を猛烈なスピードで転がり落ちた挙句に最下の到達地点で転がりまわっている」状態なので……。

そんな状態は久々で、とても愉快な気持ちなのでそれを記録しておきたい。何かに狂っているときの感情の瞬間風速は希少価値が高いのでできる限り記録しておかないといけないものだと法律で決まっているんだ(決まっていません)。

B.L.(Before LittleBig)

この世に生まれて20数年経ちますが、日本に住んでいてロシアに触れることってほぼありませんでした(環境もあるが)。私が持っていたロシアのイメージは「寒い」「チェブラーシカ」「プーチン」「ウォッカ」「カチューシャ」「ボルシチ」「マトリョーシカ」(おわり)。

A.L.(After LittleBig)

直接のきっかけはJustDance2021というダンスゲーム(Switch版)に彼らの「UNO」というタイトルの曲が収録されていたこと。

えーなにこれめちゃかわい曲オモロ!!てかJustDance入ってるくらいだし当然アポミュ(AppleMusicの略)あるよなぁ・・・?

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わーいあった〜(ルン♪)

そうして最初はAppleMusicでその「UNO」をワンリピしていた私ですが、JustDanceでの振り付けの確認のためにYouTubeに馳せ参じたところ、本家大元のMVを見つけたわけです。


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どした……?(初めてMVをみた時のスピード感を表現するスクショ芸)

そう、それは凄まじい速さで首筋を吹き抜ける、ロシアはサンクトペテルブルクからの凍てつく突風。

ところでこれを見てください。

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え!?!?!?!?!?!?!?!?!?成人男性がメイド服を着ていますが!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!????????????!!!!!!!!!!!!!!!

こちらのメイド服を着ている方はLittleBigのMr.ClownことAnton Lissov(アントン・リソフ)氏。私は成人男性がメイド服着てるのが「良い」と思う感性を持っちゃってたので発狂しても仕方がないですね(LittleBig - HYPNODANCER MVより)。
ノビチョクを飲むな(LittleBig - S*ck My D*ck 2020 MVより)。

このあまりにもデカイLittleBig坂(デカイLittleBig坂?)を転げ落ちた上にのたうち回るきっかけが「アントンさんのメイド服」であったことは確実ですが……はてさて、私はどうして彼らを好きになってしまったのでしょうか。いくらなんでも成人男性のメイド服姿だけでここまでハマってしまうとは考えにくい(そうか?)。つまり、私の中にあった何かが作用しているに違いありません。

それでは、LittleBigが刺さった要因で考えられるものについて思い出していきます!!!!!!!!!!

カチューシャ(Катюша)との出会い

昔々、私がまだ小さな人間だった頃……クリスマスプレゼントに、鍵盤がピカピカ光るキーボードをプレゼントしてもらいました。サンタさんありがとう。

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画像はAmazonより。1998年発売のCASIO「CTK-560l」。キーライティングシステムという、次に押す鍵盤を光で教えてくれるめちゃクソ便利機能搭載。ありがたや。

これには「ソングバンク」という機能があり、中央のボタンで曲番号を入力するとその曲を演奏できたり、自動演奏で流すことができました。なおジャンルは童謡、J-POP、クラシック、民族音楽など幅広く収録、加えてジャンル別のプリセットリズムも搭載、ついでに色んな楽器の音も出る優れもの(各100種類くらいあった)!それが今DAWを触っていることに繋がっているんだろうなーと考えるとサンタさんありがとうすぎるな。

で、まあ、これに収録されていたんですねカチューシャが。

前奏を聞いた時の言い表せぬ焦燥感のようなもの……私にとってはそれがとにかく「良い」ものとして感じられました。カチューシャを気に入った私は、それを様々なBPMで演奏しまくりました。

KONAMI、責任を取れ

時は流れて私も小学生。ところでみなさんはゲームセンターに置いてあったピカピカ光るボタンを押す音楽ゲームのことを知っていますか?こういうやつです。

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これにハマってしまった私はお小遣いをひたすら筐体にブチ込み、光るボタンを叩きまくっていました。

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人間は光るものが好き。それが鍵盤であっても、ボタンであっても。

今考えると音楽に合わせて光るオブジェクトを叩くのに夢中な人生はCTK-560lから始まっていたんだ……というあまり嬉しくない発見をしてしまった。さて、次にご紹介するロシア「っぽい」ものは、Pop'n music10、Pop'n music11からこの2曲。

今聞いても好きな曲。これを好きだと感じる根幹は、かつて演奏しまくったカチューシャにあるはずだ。
ジャンル名「ロシアンポップ」、曲名「サンクトペテルブルクへ」。誰でもロシアをイメージした曲だとわかる親切すぎるタイトル。今見るとエカテリーナのEがキリル文字のЭを反転した感じのデザインになっている。

理不尽さ、計算されたチープさ

時は流れて私も中学生。インターネットを得た私は日々様々なものを検索しまり、摂取しまくっておりました。

まだギリギリYoutubeが存在していなかった時期、インターネットで見られる動画と言えばサーバーにFTPでアップされた——しばしば激烈に圧縮されている——wmaファイルなどをRealPlayerかQuicktimePlayerなどで視聴するか、直リンを踏みブラウザで閲覧するか、htmlに貼られたFLASHを見るかしかなかった。

他にも色々方法はあったはずですが中学生の自分にとってはこれが全てでしたね。

そんな中出会ったのがコレ。

ファービーみたいな毛だらけの顔だけしかない生物が左右にぐらぐら揺れながら珍妙なBGMに合わせて喋っている動画(当時はhtmlに貼られたFLASHで閲覧していた記憶がある)。どうやってこれに辿り着いたかは覚えていないが、気持ち悪くて奇妙なこれに面白さを感じていた。数え切れないほどの回数この映像を見ていたが友達にこれを勧める勇気はなかった。これのどこに自分が「良い」と感じる要素があるのかを言語化するのは難しいが、チープでキモめなこの映像が割と深く思春期に根付いたこともLittleBigが刺さってしまった原因の一つかもしれない。

Redditで判明した衝撃の事実

さて、あまりにも日本語での情報が少なすぎるためGoogleでの情報収集を諦め、RedditなどでLittleBigについて調べ始めた瞬間に発見したのが「DieAntwoordのニンジャとLittleBigの初期メンバーが一緒に写っている写真」。(Reggitで検索するとすぐ出てきます)

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海外のアーティストって私全然聞かないんすけどDieAntwoordだけは唯一アルバム全部買ってるんですが……ご多聞に漏れずチャッピーで知って好きになったクチですが……。

さらに英語での情報収集を進めると「2013年にDieAntwoordの前座をやったことがある」という情報が……!!!!!!!!!!!!!!

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DieAntwoordの、、、、え?・・・・・・・ぜ、前座?

その事実を掘り下げるためロシア語の音楽サイトを(多分人生で初めて.ruドメイン踏んだよ)読んでいて見つけたのが「DieAntwood居なかったらLittleBigはこの世に生まれてなかった」的なことをイリヤ・プルシーキンが言っていたインタビュー記事(ソース無くした)。

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彼がLittleBigのフロントマン、イリヤ・プルシーキン。イケメン。

じゃあもう音楽面とかスタイル面とかMV面でのLittleBig刺さり原因DieAntwoordの一言で片付けられるっしょ!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?

まとめ

私がLittleBigを好きになった大きな要因は多分DieAntwoordでした(結論)。

そもそもLittleBigはロシアのDieAntwoordと言われることもあるくらい、2つのグループは深く結びついていたみたいです。それぞれ良いところある。両方好きだ!!!!!!!今後もLittleBigに大注目だ!!!!!!!!!!!!!みんなLittleBig聞いてくれ!!!!!!!!!!!!!!!!!!

では最後にLittleBigによるポーリュシカポーレのカバーでお別れしましょう。

ポーリュシカポーレはロシアではいろんなアーティストがカバーしているとっても有名な曲だそうです(ロシアに詳しいお友達が教えてくれた)。

まあ、この世ってやっぱ必然的なものがあるんでね、たまたま姪っ子のダンスの発表会を見に行かなかったら多分JustDance2021を買わなかっただろうし、そしたらUNOのことも知らなかったでしょうし、ロシアに興味が沸くこともなかったでしょうし、いやーこりゃ運命かなって感じですね(?)。まあとにかく私の言いたいことはただ一つです。

頼むLittleBigを聞いてくれお願いだ……!!!!!!!!!

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