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【note7. お金ってなんなんだろう? について、バカなりに考えてみた その1】

本エントリの概略。

①:おかねをつくってるのは国ではありません
②:おかね(紙幣)のれきし
③:おかねって、なんで国がつくってないの?

注:
 これから何回かにわけて、お金というものが何であるのかについて、OZZYなりに考察していきます。 この手のことは、いろんな場所で散々語られつくしているので、「どっかで読んだことあるなー」、という内容もあるかもしれません。というか、この「冴えない貧者(おれら)の育て方」マガジン自体が、「バカがバカなりに経済について考えてみる」という主旨のもので、OZZY自身の備忘録も兼ねているので、頭の良い人が既に学び終えているような内容についての記述も、かなり多いとおもいます。 また、僕が間違って認識している可能性も否めないので、その点を踏まえて読んでいただけると幸いです。
 このジャンルにくわしい方の中で、記事中に誤認や誤りを発見された方は、コメ欄等でご教示いただけると幸いです。
 (個人的解釈の範疇と判断される内容であったり、単純にOZZYの体力が尽きてしまっているときは、必ずしも記事に反映させられない場合もありますので、予めご了承ください)

今回扱うネタは、コレです。

Q.お金ってなんですか?
A1.「中央銀行」という民間銀行が発行する、「信用」との兌換物(だかんぶつ)です。
A2.ただの数字です。

 今回は、「A1.」の部分について書いていきまーす♪

【おかねをつくってるのは国ではありません】

 日本銀行が国営銀行だと思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、日本銀行は民間銀行です。
 このことは、日本銀行の公式HPにも明記されています。

 政府機関ではないので、当然ドメインはgo.jpではないし、株式も公開しています。

 アメリカではFRB(FEDERAL REZERVE SYSTEM=連邦準備銀行)が通貨発行権を保持していますが、FRBもまた、民間銀行です。
 というか、通貨発行権を国が保有している国の方が少ない(アイスランド・シンガポール・ハンガリーくらい?)みたいです。

 日本の場合、ちょっと妙な方式を採っていて、紙幣は日本銀行が発行し、硬貨については日本国(国家)が発行しています。
 そのため、紙幣には『日本銀行券』の記載があり、硬貨には『日本国』の打刻があります。
 極端な話、日本円って、アマゾンギフト券とかVISAギフトカードとかと同じような、「金券」っていっちゃってもいくね? とおもうんです。発行元が日本銀行っていう、御国とほぼ直結の団体が発行してて、世界中どこでも使えるってだけで。

 OZZYは現在お貧乏なので、今手元に1万円札の手持ちがなく、諭吉っつぁんについては確認ができないんですが、すくなくとも手元の2枚のヒデヨ・ノグチについては『日本銀行券』の記載があり、3枚の100円玉と2枚の10円玉と1枚の5円玉と4枚の1円玉には『日本国』の打刻がありました。
 若干泣きそうな所持金額ですが、でもきっと大丈夫です!
 与党の偉ーい参議院議員様が、「眠らなくても食べなくても、人は『ありがとうだけ』で生きていける」と断言していらっしゃいますし♪

 閑話休題。民間銀行である日銀は、通貨を発行し、それらを政府に貸付けます。
 (いいですかー、ココ、出ますよー!) 
 で、政府はそのお金で国家の運営を行うわけです。
 また日銀は、他の民間銀行にもお金を貸付けたりもします。民間銀行は、日銀から借りたお金を原資にして、企業や個人への貸付を行ったり運用することで、利子を得たり運用益を得たりして経営を成り立たせています。
 日銀が他の民間の金融機関に対して貸付を行う際に用いられる金利が、かつて『公定歩合』と呼ばれていた、『基準割引率および基準貸付利率』です。
 少し前から銀行さんたちがお金を貸したがっている状況が続いているのは、この金利がマイナスになっている=持ってるだけで赤字になるからなんですね。

 そのあたりのお話、僕なりに色々勉強してもみたんですけど、地頭が壊滅的に残念なもので、オーバーヒートしたマイ・ブレインが、「磯野ー! 野球しよーぜー!」と遊びに来た中島とどっかに行ってしまいました。とりあえず帰ってきたら、あの子はおやつ抜きです。
 だもんで、そういう難しい話はなしに、「お金ってなんぞ?」というところだけ、ざっくりと考えてみます。

【おかねのれきし】

 お金には 

 ・財として「貯める」
 ・物品と「交換」する

 という機能があります。

「貯める」の方はともかく、「交換する」となると、携行性もわりと重要になってきます。
 そもそもお金って、金(GOLD)だったり、でっかい石だったり、珍しい貝殻だったり、持ち運ぶにはちょーいと面倒なものだったんですよね。
 あと、「一定の価値がある」と、全員、すくなくとも商取引に係る人たちの間では価値が共有されていないと、文字通り「商売にならない」わけです。

 それが「金貨」とか「銀貨」ってかたちになって、一応、「ココの国が発行したこの銀貨は、ココの国の金貨○枚と同じ価値がありますよ」という、ある程度の等価性が保たれ始めてきたんですね(もちろん、金銀の含有量とかの偽装の問題もあったんですけど)。
 で、この等価性の部分が保たれ始めると、
「いや、金貨とか銀貨とか、もって歩くのマジダルくね? 重いし、大量に持ってんのも危ないし」
 っていう、当然っちゃ当然な声があがってきたわけですよ。

 ショップ系のおしごとされてる方たったら、レジ金として500円玉50枚の棒をみたことあるかもしれませんが、アレ、ちょっとした鈍器ですよね。
 アレが一本25,000円ですから、たとえばマンダリンオリエンタル東京のデラックスルームに一泊しようと思ったら、アレ3本くらい(参考価格:2019.7.5〜2019.7.6 2名1泊 75,000円)必要なわけですよ。
 重いし! あと、マンダリンオリエンタルで500円玉チミチミ出してたら、なんかスゲー怪訝な顔されそうだし!
 ちなみに硬貨での支払いは、20枚を超えたら断ってもいいそうです。まぁ、日本では無碍にはされなさそうだけど。
 まぁそんな風に、重いし持ち運び大変だし強盗も怖いしで、昔のヨーロッパのどっかの銀行が、

「じゃあ、ウチの銀行がおまいらの金貨(銀貨)預かって、『アンタはこれだけ金貨(銀貨)を持ってるよ』っていう証書だすわ」

 って言い出したんですよ。これが「紙幣」ってやつのはじまりです。
 まぁ、「もっと前に中国で生まれてた」とか、「パピルスで出来た紙幣がだな……」とか、もちろんイレギュラーはあるんですけど、だいたいこのあたりが、現代の「紙幣」の始まりみたいです。

【国がおかねを作らない理由】

 しっかし、上手いこと考えましたよね!
 証書自体は、いうてただの紙っぺらなワケですよ。それにコレ、どこまでも「この証書銀行に持ってきたら、同じ額の金貨と交換するぜ」っていう約束を銀行としたってだけの話ですから、いうて銀行はウッハウハですよ!
 だって、証書という紙っきれ発行すれば、金貨や銀貨がザックザク入ってくるし、そいつをまた誰かに貸して利子をとったら、さらに儲けが増えるし。

・元手が少ない(orいらない)
・腐らない(在庫しやすく価値が減じにくい)
・だれもが欲しがる商材である

 って、最っ高ーーーーーのビジネスっスよね!
 ……っと、このあたりは次で書こうと思ってたことなので、お話を戻しますね。

 ここで、「○○を△△個もってるよ」という証書が、お金の機能を肩代わりし始めたんですね。
 ただ、それってやっぱ、「発行元の信用」が必要じゃないっスか? そこに信頼関係がなかったら「は?」で終わる話ですよね。
 だったら、すげー「信用力」の高い「国」が発行したらいんじゃね? と思うのは同然ですよね? 実際、金貨銀貨の頃って、御公儀やら王室やらが発行してたみたいなんですけど、悪いこと考える人ってのはそういう中にもいるもんで
「アレ? これ金とか銀の含有量減らしてもバレなくね?」
 ってことで、どんどん額面の価値と実質の価値に差ができてっちゃったんですね。そういうことが、洋の東西を問わず起きてたみたいです。

 あと、王朝とか政府とか、そういう「公」がお金を作るってぇと、もいっこ危険なのが、

「お金がないなら、いっぱいつくったらいんじゃね?」

 って方向に暴走しちゃうやつですね。
 信用力って、

個人<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<中小零細企業<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<大企業・メガバンク<<<<<<越えられない壁<<<<<<<<<<<<<<<<国

 だと思われがちなんですけど、歴史上では、わりとカジュアルに国レベルの財政破綻っておこってたりします。
 
 ……だもんですから、最近では国が直接通貨を発行するんじゃなくて、中央銀行的な民間の銀行が発行する、ってことになったみたいです。

 うーん、でもね、↑に書いたような財政破綻って、中央銀行が通貨発行してる国でフツーに起こってるし、そもそも中央銀行と国がズブズブだったら、あんま意味なくね? っとも思ったりします。

 あとこれは、陰謀論とかそういうアレになっちゃうんですが、YouTubeで「通貨発行権」って検索してみると、いろーんなキナ臭い動画がヒットします……まぁ、それはとりあえず置いときましょう。

 信じるか信じないかはあなた次第!

 ってことで(;・∀・)!


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