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読書メモ 樺沢紫苑「読んだら忘れない読書術」

「オトナの読書感想文」のマガジンは、久しぶりの更新になりますね。
 今回は書評or 感想文というより、自分用の読書メモです。
 いわゆる「読み方本」ですが、有益だと感じたので、シェアします。

・本を読んだら、一週間に3回のアウトプットを行う。

・最初のインプット(読書)の1週間〜10日以内に3〜4回のアウトプットを行うと、脳に記憶として定着しやすい。

・脳は「何度も利用される情報」と「強く心が動かされた情報」を、重要な記憶として捉える(そのために何度もアウトプットをする)。
 海馬の情報(1〜2週間)=仮情報
 側頭葉に入った情報(長期記憶)=重要な情報

 1.メモを取る
 2.その本の内容を人に話す・勧める
 3.本の感想、気付き、心に残った一文をSNSでシェアする
 4.書評・レビューを書く
 以上のうち3つを、読書後1週間以内に行うと脳に定着しやすい。

・目標設定をし、「今日はここまで読む(一冊読み切る)」と制限時間を決めることで、緊迫感がでて集中力が高まり、記憶に定着しやすい。


【本は議論できる水準で読む】

・本を読んだ=内容を説明できること・内容について議論できること=アウトプットできること

・本は汚く読む(気になった部分にマーカーでラインを引く・疑問点等を余白に書き込む・付箋紙を貼り付ける等々)
→ラインを引く場所は「自己成長につながる気付き・役立ちそうな言葉」

・本の内容を誰かに伝える時は、具体的にどこがどう面白かったのか、ためになったのかを語る

・複数の切り口・複数の視点で読む。
「ジャパネットたかた」の家電の売り込み方のように
 ・この掃除機は吸引力がスゴい
 ・部屋の隅のゴミも取れる
 ・バッテリーの駆動時間がながい
 ・電気代が安く済む
 等々、一つのものを別な切り口から見て読む


・読了後、数行でもいいので感想をアウトプットする。
 SNSに本の中の名言を投稿する等。

・レビューは翌日以降に行う。
 読了直後だと、客観性や冷静な思考が行えず、感情的な言葉が出てしまいがち。また、翌日に延ばすことで「復習」の効果も期待できる

・作業を行う時、最初と最後に一番集中力が高まる。集中力が高い状態をキープするために、15分程度の時間の読書を何回かに分けて読むのが良い。

・寝る前の読書は、記憶に残りやすい。
 睡眠中頭の整理がなされるので、目覚めた時に問題の解決方法が見つかる場合がある。

・読み始めるときに、まずパラパラ読みをし、
 全体を把握
 その本を読む目的
 何日で読むかの目標設定
 速読するか精読するか
 を判断する

・実用書は、目次を見て一番欲しい情報が書いてあるところを最初に読んでも良い。自分の知的好奇心を、先に満たし、最初にその本の「目的地」を設定しておく(読むモチベーションと記憶力を保つ)。

・人間の脳は、現在の自分の能力よりも少し難しい課題に取り組んでいる時に最も活性化する(ドーパミンの効果)。ギリギリこなせるレベルの難易度を、一番楽しいと感じる。

・難易度を、「本の内容」と「読むスピード」の2つに設定する。
 今の自分にとって、少し難しい内容のものをチョイスするか、難しいのであれば読むスピードで調節する。自分のレベルに合った本であれば、スピードを早め、よりタイトなタイムスケジュールで読み終えるように目標設定する。

・面白そうだと思った本は積読しないですぐ読む。
 ワクワク感・好奇心・興味・関心が高く、ドーパミンの分泌量が多いうちに、買ってすぐ読む。


・著者に会える機会があるのであれば、会ってみる。ノンバーバルなメッセージを受け取ることで、文章だけでは見えてこないものが見えてくる。

・自分がリスペクトする人の考え方や行動、その他すべてを真似ることで、いつの間にか学んでしまう(モデリング)

・たくさん読むことより、何を読むのかが重要。一冊一冊を慎重に吟味していく。

・自分の能力にあった本を選ぶこと。いきなり上級者向けな本を読んでも、自分の糧にならない。「守破離」を意識して、自分の知識レベルにあった本を選ぶことで学びや気付きを得られる。
 自分がその分野でどのステージにいるかを意識して本を選ぶ。
 (Web制作=初心者レベルだから、初心者向けの本を、等)
 著者の想定読者層を意識する。

・新しく学ぶジャンルの本は、必ず入門書や解説書から読む。
 わかりやすい入門書で、大体の概要を把握し、基礎的な知識をインストールした後だと、その上の専門書の読解がかなり楽になる。
(ナツメ社・図解雑学シリーズ等は、見開き1ページで1項目になっていて、図解で直感的に、解説文で論理的に理解がしやすい)。

・自分がこうなりたいと思う人が勧める本を読む。

・職業・趣味・嗜好等々、自分がその人のバックグラウンドを知っている人の勧める本はハズレが少ない。

・書評家の意見を参考にする。
(書評家のもとに届けられる本は、一ヶ月に数十冊〜100冊以上。読んでいる量が違うので、打率が高い)。

・誰かが推してる本→その中から候補を絞る→自分の一冊を見つける。

・Amazonレビューなどは参考にしても鵜呑みにしないこと。
(ただその人に合わなかっただけの場合もある。興味を持った本は、書店でめくってみる)。

・レコメンド(あなたへのおすすめ)欄にあるものから選ぶと、ハズレが少ない。Amazonの膨大な購入履歴+個人の購入履歴から割り出された、ユーザーにとって購入確率の高い商品をおすすめしている。

・直感を信じる。直感はたいていのばあい正しい。
・直感を司る「基底核」は、大人になっても成長し続ける。
・直感とは、知識と経験のDBから、無意識に瞬間的に行われる判断なので、相応の経験値があれば、大抵の場合直感は正しい。

・読んでいる書籍の参考文献、引用元、参考図書などに注目してみる。
一つのジャンルの複数の参考文献を読んで深掘りしていく時は、時間をあけずに「固め読み」をする。
・人の記憶は芋づる式になっているので、別のジャンルを5冊読むよりも、同じジャンルを5冊読むほうが、記憶に残りやすい(反復・アウトプット)

・Google Scholarは、学術論文だけを検索できる。

http://scholar.google.co.jp


・ほとんどの学術論文は、論文自体は有料であっても、「要旨(アブストラクト)」は無料で読める。出版社のサイトでは有料でも、本人のウェブサイトに論文が無料でアップされている場合は、そのリンクなども表示してくれる。


・本を選ぶ基準を持つ。
 広く雑多な知識を得るための「広げる読書」と、ある分野を深掘りするための「深める読書」で、広げる読書で、自分にマッチしたジャンルを選定し、自分が「これだ」と思うジャンルを深掘りしていく。
→広げる読書と深める読書、今自分にどちらが必要なのかを意識しておく

・その本が自分にとって「長所を伸ばすもの」か、「短所を克服するもの」かに着目して選ぶ。まずは長所を伸ばすジャンルのものから読み、本を読む習慣がついてから短所を克服するものを読む。

 超短期=ネットの情報等
 短期=ノウハウ本(今すぐ活用できるもの)
 中期=仕事術・勉強法
 長期=思想・哲学等
 これらをバランスよく読む。

・Kindle オーナーライブラリーは月一冊無料なので、Prime会員は利用するが得。

・読みたいと思った本は、躊躇せずその場で買う。
 一冊でもとをとろうと考えず、年間トータルの読書量でもとが取れるかを考える。


推薦図書(抜粋):
・脳を鍛えるには運動しかない
・「親切は驚くほど体にいい! 幸せ物質オキシトシンで人生が変わる
・脳からストレスを消す技術
・幸福優位7つの法則 仕事も人生も充実させるハーバード式最新成功理論
・天才と分裂病の進化
・書くことについて(スティーブン・キング)

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