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指の皮とか喰ってました?

このエントリを3行で。

・ちっちゃい頃ってへんなもん喰うよね?
・ワイの主食3品
・なんであんなもん食ってたんだろう……。


【変なもの、喰ってなかった?】

 みなさん、子供の頃、なにたべてました?
 いやいや、ハンバーグとかミートソースとか、そういう話じゃなくて。
 なんかこう、「食品じゃないもの」をクセで食べちゃったりしません? ちょいと自分の幼少期を振り返ることがあって、「あー、こういう『悪食』って、ワイだけなのかなー?」と、ふと思ったもんで、ちょいと書いてみますね。


[悪食の栄え]

 バゲットをね、食べたんですよ。コッチに引っ越してきて初めて。
 コッチ来て以来、パンっていったら業スーの「天然酵母パン」って感じになってて、僕が好きなハード系のパンって、全っっっっく食べてなかったもんで、「もっと……もっとハードなヤツをたのむぜ……」って、禁断症状みたいになってまして。

 で、皿に残ったパンのカケラを「あーもったいねー!」とティッシュで掻き集めて、お皿ダイレクトで食べようと思ったんですけど、何を思ったか、パンのカケラを集めたティッシュを口に放り込んじゃったんですね。
 その瞬間、僕の脳内に原田知世の歌が鳴り響き、幼少の頃の記憶が、鮮明に脳裏に映し出されました。
 か~こ~も~みーらいーも~♪ せーいーざーもーこーえーるかーら~♪ だーきーとめーてぇー♪


[悪食ノ壱:紙]

 紙喰ってたんスよ、紙。
 小学校1年……から4年くらいまでッスかね。
 紙っても、ティッシュとかじゃなくて、教科書とかノートのすみっこのところ。文字や罫線が印刷されてないところを、千切っては食べ、千切っては食べ……。
 だもんだから、当時の教科書は、綴じ代を除く上下右、もれなく喰われてました。
 あれですよ、その日のページが終わったら、右上の隅っこを破って目印にする手帳あるじゃないっスか? アレみたいなもんです(←ちがう)。


[悪食ノ弐:指先の皮]

 これって、他にも喰ってるひと、いそうな気がするんですよね。
 小学校のころ、お隣の席の女子のI上さんがやっぱり喰ってて、常に指先が薄皮状態。当時の担任からは、「人食い人種」なんていわれてました。現代なら確実に教育委員会事案ですね。
 アレもなんだったのかなぁ……美味いってワケじゃねーのですよ。でも、指の皮が厚めなところを、血とか出ないようにうまーく上皮だけハミハミしてってましたね。対象は全部の指先ではなく、基本親指でした。多分、角度的に口に入れやすかったのと、一番皮が厚くて喰いごたえ(?)があったんでしょうね。


[悪食ノ参:蟻]

 虫眼鏡で黒い紙燃やすアレって、今の小学生もやるんですかね?
 僕が理科の授業でアレやったのってたしか小2とかだったと記憶してるんですが、尻ポケットにイイ感じに収まるサイズの、ちっちゃい虫眼鏡をもらって、授業で「黒いものは日光で燃やせる」ってことを知って、メッチャ嬉しかったんですよね。

 当時、福島県の海っぺりの方のど田舎(後に3.11で流されたあたりのわりと近く)に住んでた僕は、年嵩の子たちに混じって、近所の川岸に打ち捨てられてた廃船の中で、戦争ごっことかやってたんですよ。高学年の子たちが、ポケットに爆竹を山ほど詰めて、どっかで拾ったライターでそいつに火をつけて、ボンボコ攻撃してくるんですね。

 こちとらそこらで拾った棒っきれですよ! B29に竹槍で挑むようなもんですよ!
「圧倒的じゃないか! 我が軍は!」とか言われても、僕リアルタイムで観てなかったからわかんねーし! つか、そもそも松本零士先生派だし!

 圧倒的な劣勢を強いられていた我が軍の戦局のテコ入れには、「火器」の使用は必須項目でした。そんな矢先、我が軍は遂にそれを手に入れたのです! この胸の高鳴りッッ! おわかりいただけるだろうか?

 さて、力を得し者は、それを行使したくなるのが常ってもので、新たなチカラを手に入れた少年OZZYは、どうしても「試し打ち」ってのがしたくなってきました。このチカラは、強大ながらも「黒いものしか焼けない」という致命的な欠点を持つ、漫画やラノベ主人公の切り札的必殺技みたいな縛りがあるわけで、そのチカラを試すにも、「黒いなにか」でなければならなかったわけです。

 黒もの……黒いなにか……できれば炎上してもえらいことにならない、小さいもの(←そのへん子供なりにチキン入ってた)……おお! ここにいるじゃん!
 地べたを這って探し当てたのは、はいタイトル回収「蟻」です。
 イイ感じの個体を指でほんのり潰して

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 ビクンビクンいってるところを「よろしくおねがいしまーーーーーーーーーーーーす!」したところ、なんということでしょう! 蟻のからだから煙がでてきました!(←そりゃそうだ)「じょうずにやけました!」という結果に満足した少年OZZYの、i386(MMX拡張命令なし)レベルの脳に「ころしたらたべなきゃ!」という、謎の使命感が浮かびました。

 恐る恐る、こんがり焼けた「蟻であったもの」を口に運び、咀嚼すると……。
うううううまい!(テーレッテレー!)」
 ……となるわけはなく、まぁ、さして美味しくはないんですが、食えなくはないという感じ。でも、少年的には、「蟻喰ってるオレ」という、なんか特別感があったんですよね。アレって、ある意味厨二病的な感情の萌芽だったのかも。

【なんであんなもん喰ってたんだろう(;´Д`)】

 今になって思うのは、それにつきます。
 まぁ、蟻ならアリクイって生き物が食べてますし、紙もヤギさんとかが喰ってるので、ギリ食いものと言えなくはないような気も(今の紙は化学薬品とか使われててダメっぽい)しますが、「セルフ喰い」しても別に栄養にはならんし……。

 なんでもかんでもこの理由で片付けるのもアレですが、やっぱりなんがしかのストレスだったんですかねぇ……。
 2歳〜9歳の間、父母と離れて預けられてた田舎の人たちは祖父母以外あまりウェルカムげじゃない(親父殿は母実家一族にメッチャ嫌われてた)し、爺ちゃん婆ちゃんとは苗字違うし、ガッコの先生は「おとうさんとおかあさんについて作文を書いてくださいねー」って宿題のとき、メッチャ気ぃつかわれてるの子供心に察しちゃったし、「なんかよそのおうちとはちがう」ほんのりした違和感を感じながら生きてきたもんで。

 まぁ、今生きてっし、面白くて親切な人たちに囲まれてるし、およめさまもいるし、プラマイゼロどころかトータルプラスまであるので、とてもありがたいことです。
「そういや昔喰ってたなー。でも今喰ってないなー」って思ってこの記事書いてみたんスけど、「なんだ、単純にワイ今、昔よりゃ幸せになってんだ」ってシンプルな事実に気づいただけでした。

 というわけで、皆様いつも、ありがとうございます!
 コレカラモヨロシクネ!

サポート頂けましたら、泣いて喜んで、あなたの住まう方角へ、1日3回の礼拝を行います!