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「長く続く暮らし」の、よさ。

例えば、家を買うとか、好きな花を植えて庭の手入れをするとか、自分好みの家具を揃えたり、好きな本をていねいに本棚に並べたり、長い付き合いのあるご近所さんと世間話をしたり。

「この土地で、長く生きていく」と決めて始める生活の楽しさに、憧れることがある。

ベトナムに住んで1年が経った。部屋の家具はもともと備え付けだし、こっちに来てから日本にいるときほど物を買っていない。

もし今、日本に突然帰らなければならない状況になっても、わたしのすべての荷物は、スーツケース1つにまとめることができる。そのくらい、わたしはここに来たときから今の生活が長く続くものではないんだぞ、という認識が頭の中にあって、モノを増やさないようにしていた。

もちろん、ベトナムは大好きだしここを離れてもまたいつでも戻りたいとおもうし、ベトナムのために何かしたいし、ずっとこの場所は私にとって特別な場所だとおもっている。

それでも、海外に住むということは、いつどこで何がどうなるかわからない。


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色んなところにふわっと行ける人でいたいし、若いうちは色んな場所を訪れて、色んな人に出会って、刺激を受け続けて生きたいとおもっている。


でも結局なんだかんだ、おばあちゃんになっても多分世界中の景色を見たいとぼんやりおもっている気もする。とは言いつつも、その頃には世界中どこも似たようなビルだらけの街になってしまっているのだろうか。

やっぱり、大好きな場所を見つけてそこで暮らしてるといいなともおもう。どこでもドアみたいなものがもうすでに発明されていて、望む場所どこにでも、いつでも、行ける世界でもいいかも。けっきょく、先のことはもちろんわからないのだけど。


たまにふと、「長く続く暮らし」が恋しくなる。大人になったのかもしれないなぁとおもった、24歳の春。



いつも見てくださっている方、どうもありがとうございます!こうして繋がれる今の時代ってすごい