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【がいこくえほん展〜未来を読み取る君へ〜】

がいこくえほん展に行ってきました〜🙌
フランスからスペイン、インドまでさまざまな言語の絵本が取り揃えられていました。
インドの絵本なんてタラブックスで(ハンドメイドで手すきの紙にシルクスクリーンで印刷し、手作業で製本した絵本)出来上がったばかりの本はインクの香りがするんだそう。ヨーロッパの美術館に入ったような美しい絵本も沢山ありました。

絵本を1ページずつめくりながら、日本語で内容を説明しながら進められたブックトークでは、なぜかその絵本を一冊読んでもらったかのように、その絵本の魅力に引き込まれ、心がポカポカしました✨(読み終わると娘はスタンディングオベーションしてました笑)

言葉が分からないと、まず試されるのは読み取る能力。誰が、何で、どうして、どこまで描かれてるいるのか、着眼点の定位置を決めることが試されます。

主催者の紹介では「言葉が読めないからこそ絵の隅々まで見えてくること、
ご自身の想像力が膨らんでいくことを体験してください。そして現代の子供達に必要とされる読み解く能力を手掛かりにしてください。現代では昭和的な生活が子供の発育に必要になります。」と言っていたが僕はひねくれ者なので半分正解で半分不正解だと思った。AIでは測れない美的センスと読み解く能力。この力は一見素晴らしい事のように思うが諸刃の剣である。何故なら子育てやライフスタイルは多様に行き渡り相対評価の対象となり得ないからだ。読み解く能力が高くなると繊細で傷付きやすくもなるし、人の汚さやズルさにもよく気付き、自分の不完全さにも苛まれる事になる。

だから親は読み解いた先にポジティブメッセージを隠し持ち、偶発的に知的好奇心の自発化を促さなければならない。そして価値観の共有ができるコミュニティを確保しつつ、相反するコミュニティにも適度に送り込み心に負担をかけて(筋肉のように)成長を見守るというプロセスを踏まなければならない。

そして時として私の言うことに対して疑問が生まれるだろう、反発したくなる日が来るだろう、そんな時は絵本がくれた緩やかに根付いた物語の力に身を委ねてほしい。きっとあなたを救ってくれる答えを導いてくれるよ。あなたは生まれた時からこの世界の美しさを読み解く能力を持っているから。絵本に隠された力とこれからの未来を生きる君に愛と祈りを込めて。

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