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スカートめくり、みんな違ってみんないい

同じようなテーマでも、表現する人によって全然ちがうよなあ、って思うんですよね。

私、バズマザーズってバンドと、MONONOAWAREってバンドが好きなんです。

両方のバンドの歌詞に、たまたまスカートめくりに関する表現が出てきたんだけど、まあ全然ちがうのね。
それが、おもしろいなあ、って思ったの。

まずは、MONONOAWAREの「女子高生」という曲。なんだか、甘ずっぱいというか、もどかしいというか、きゅんとしちゃう感じの曲なんです。

チャイムなるまでには戻ろうと 
少し歩幅広げて廊下で揺れた
スカート の中を見たくて 風よ吹けと祈り捧げた
春の日は意地悪く凪いでいて

女子高生

良い!この偶然を期待してしまう感じがね。
風が吹いたとしても、多分、この曲の主人公は目をそらしてしまうんじゃないだろうか、という想像。

でもスカートの中を初めて見た日はあっけなかった なぜ見たいのかさえ忘れてた
スカート の中は暗くて眩しくてよく見えなくて
色々な色のどれでもなかった

女子高生

ああ、なんだか眩しいですね。そうなんだよね、手に入る前が一番わくわくそわそわするのよね。

そして、バズマザーズの方。
タイトルが、「スカート リフティング」
タイトルのセンスあるよなあ。痺れるよ。
こちらは、打って変わって、ちょっと生々しい感じがする。

眉の上、一文字の黒い髪は 奇天烈な斑になっていて
一部のみの侵入を許容している象徴であるかの如くです
スカート リフティング 同意の魔の手
スカート リフティング 同意のサマーデイ

スカート リフティング

わーお!「女子高生」の彼が、偶然を期待しているのに対して、こちらの彼は、「同意の魔の手」である。

日捲り捲られて夏の跡 誰があの娘を女にしたか
袋綴じ破れた俺を見る 誰にだって描けそうな漫画の眼

スカート リフティング

夏でさ、蒸し暑い部屋で、まさにスカートに手をかけようとする姿が浮かぶようだよ。

なんていうかなあ。
女子高生の方は、ふんわりベールをまとっていそうな雰囲気があるんですよね。
スカートリフティングの方は、それこそ、袋とじのページを乱暴にやぶくような、生々しさがあるような感じがする。

同じスカートのことを描いているのに、ほぼ真逆の雰囲気を感じます。
いやあ、面白いなあ。やっぱり、どのように見て、どのように調理するかって、人によって全然違うんだねえ。

私も、まさかスカートめくりの話で、ひと記事書くとは思わなかったよ。

そして、ここまで書いて思ったけど、スカートめくりじゃなくて、猫のアンソロジーとか、もっとかわいい例えがあったんじゃないかな、というね。

まあ、いいか。何を例えに選ぶかも人それぞれだということにしておきます。

それではまた。




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