見出し画像

走れコウタローに背中を押される

ソルティシュガーの「走れコウタロー」という曲を聴くと、いつも涙腺がゆるんでしまう。
30代前後の人なら、「走れマキバオー」の方が、馴染みがあるかな。

曲の中身としては、推しの競走馬が、ダービーというでかいレースに出るので「行け行けー!」と応援している、という歌なので、特に泣きの要素は無さそうなんだけど。

でも、わたしは「コウタロー」と自分の姿が重なってしまって、いつも涙がでそうになる。

スタートダッシュで出遅れる
どこまでいっても離される

走れコウタロー ソルティシュガー

文字を打っていて、すでに泣きそう。
わたしのこれまでの30数年も、そんなことばっかりだった。出遅れ、離され、周回遅れの三拍子だ。

しかし、コウタローの勝ちを信じて賭けたファンのおじちゃんたちがいるわけですよ。
夫が競馬好きなんです。だから、競馬場で、本気になって応援してる人たちの姿も、想像できるわけ。

ここでお前が負けたなら
オイラの生活ままならぬ
走れ 走れ コウタロー 本命穴馬かきわけて

走れコウタロー ソルティシュガー

あー、おじちゃん!!イマジナリーおじが、必死になって応援する姿が浮かぶ。
それと同時に、ポンコツでミスばかりだったわたしに優しくしてくれた人たちの姿も思い出す。

部活の練習に、遅くまで付き合ってくれた先輩や同級生。社会人になりたての頃、わたしの苦手な作業がやりやすくなるように工夫してくれた先輩。前の店でよくしてくれた患者さん達。

残念ながら、わたしはお馬さんじゃないので、皆さんの生活のタシにはならないんですけど。
冗談はさておき。

サビの部分を聴いていると、ドジで要領の悪いわたしのことを助けてくれた人たちのことを思い出して、コウタローと一緒に頑張れって応援されてるような気持ちになるんですよね。

それで、しょんぼりしていても、よし、もうちょっと頑張るかって思えるんです。

この曲のオチとしては、コウタローは名馬をごぼう抜きしたあげく、騎手を振り落としちゃうんです。イマジナリーおじ達が、馬券千切ってなげちゃうよ。

わたしが今後、名馬をごぼう抜きすることがあるのか、出遅れのまま終わるのかは、なんとも言えませんが。一度ぐらい、トップに踊り出てみたいけど。ないかなあ。

どっちにしろ、わたしはこの曲を聴くたびに、うるっとして、その後、よし、やるぞ!と自分を奮い立たせることができるんだと思います。


この記事が参加している募集

私の勝負曲

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?