【中國棒球】亞運會延期の穴を前回大会の振り返りで埋める
3年ぶりに國家隊が拝める、、とのワクワクが叶わず、9月の亞運會が(おそらく23年後半に)延期になってしまった。
最近、各種マスコミからの中國棒球ネタが止まっており、カレッジベースボールが美味しいシーズンなこともあり、半ば興味の紐がきれてしまいかねないシチュエーションなため、18年トーナメントの振り返りをして、「23年、優勝だ!」とのテンションをキープしていくことにした。
18年亞運會サマリ
スーパーラウンド入りもアジア野球のリーダーたちには黒星を重ね、4位。パキスタンやタイは圧倒しており、アジア4番目とのポジションを示した点では、順当なパフォーマンスだったと言える。
18年亞運會メンバー
マネージャーはSEAやWHSを率いた歴があるJohn McLaren。
割とおなじみ味に溢れたメンバー。
18年亞運會パフォーマンス
下位に対しては危なげ無いパフォーマンスだが、上位はスーパーラウンドの台湾戦(1-0)以外は大敗。オフェンス力に溢れたメンバーで無い上、パワーバットとしてのポテンシャルが高い孟偉強はRHPとしてプレー、那闖もスタメンでは無く、一層インパクトを失っていたイメージだ。こう言ってはあれだが、3番・RFとのオフェンスの要に李寧は、さすがにパワーが無さすぎるだろう、、
このあたりからMLB棒球發展中心等の血を入れつつ、グレードアップが進んでいたディフェンスも、日・韓・台には基本通じず。当時国内でナンバーワンポテンシャルを誇った宮海成はグループラウンドで0.2IP/11失点と信じられないパフォーマンス。スーパーラウンドの韓国戦でも4.2IP/5失点と振るわず、その他も孟偉強はファイナルラウンドで台湾に炎上。このあたりは自力の無さか。
B站等でプレーを見ても、未知なプレークオリティに対して手も足も出ず、しかもラッキーパンチがある様なメンバーでも無いと、ワンチャンスも掴める兆しが無かった様に見える。以前にも書いたが、オフェンス力のネックはこのあたりからの課題なのかもしれない。
22(23?)年大会でグレードアップはあるか
メンバーとしてはまちがいなくグレードアップがある。19年の亞洲錦標賽では屠佳倫や韓嘯と言った、今日もプレミアクラスのプレゼンスを発揮する人材が加入をしており、ここに3年間でMLB棒球發展中心や北京大成等から輩出された若い人材が加わる絵になる。デプスの厚さを國家隊に反映するタイミングが来た。
一番入って頂きたいメンバーは王唯一。趙倫はマイナーでプレー、孟偉強もオフェンスのグレードアップに回したい中で、ローテーションにはいくらか穴が生まれるだろう。21年の全運會で89マイルをマークした未来のエースの一角として、そのスポットに見合う人材なイメージだ。
オフェンスのグレードアップには、いくらかキーマンになり得る人材がいる。
近年國家隊のクリーンナップを任される陳俊鵬も悪い打者では無いが、パワーを上げる上では張賽も有力なオプションになる。珍しくバルクアップ型のザ・スラッガーで、シャープなスイングには迫力もある。齐擇もバットコントロール力が高い打者で、マイナー歴のある寇永康も控えていると、実はライバルはひしめき気味。ロースターの硬直化が起きない範囲でメンバー入りをさせながら、1BとDHのスポットを彼らに争わせるのは良いかもしれない。
18年大会はスタメンで無かった羅錦駿は、19年亞洲錦標賽でのナイスパフォーマンスをきっかけに、近年は大きなプレゼンスを発揮している。次大会でも2Bか3Bのポジションを掴み、クオリティが高いミドルヒッティングでオフェンスを支えてくれるだろう。オフェンス力を上げるならば、彼を2Bへ回し、3Bは18年と同じく陳晨か。パンチ力で勝り、ディフェンスも悪くない。このポジションでは、四川隊でリードオフを任される郝佳奇もかなり面白い人材で、個人的には彼を2B、羅錦駿が3Bのパターンでも、かなり良いんじゃないか、と思っている。
やや人材難なイメージが拭えなかったOFは、オフェンスの底上げ役になれるか、、と見ていた許桂源が早々にリタイア。しかし、カムバックをしてオフェンス・ディフェンスに良いパフォーマンスを見せている高強がRFにハマれば、楊順意と韓嘯、高強とそれなりな布陣に。孟偉強もいる上、嵩蘊琦がバックアップに回ってくれれば、ディフェンスもより堅牢になるとバランスが良い。
総じて、全ポジションで、野球大国が注目するクオリティの人材こそ不在だが、ワンチャンスを狙える様に出来るだけのデプスは作り上げられると思う。パワーバット、ラッキーパンチ役が2人でも入ってくれれば、、
見たいスタメン
よろしくお願い致します。
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