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第4の欲

人間には3大欲求というものがある。
睡眠欲・食欲・性欲の3つである。
この3つは生理的、あるいは無意識的に欲するもので、生きる上で欠かせないものになっている。
では第4の欲があるとするならば、それは一体何になるのだろうか?

その答えに私は辿り着いてしまったのだが、ここで発表しても「は?何言ってんだこいつ?」と思われること山の如しなので、発表するのも躊躇してしまう自分がいる。
まだ学会でも発表されていないことで、歴史的な偉業と言って良いほどのことを私はこれから発表するので、心して聞いてほしい。

人の第4の欲とは、







かわいい欲である。




ほら、「は?」と思ったことであろう。
かわいい欲と言われてもよくわからないので、説明することにしよう。
人には「可愛くなりたい」「可愛いものを見たい」「可愛いものと触れ合いたい」など「かわいい」を日常的に欲しているのである。
確かにかわいいものは好きだけど、睡眠欲・食欲・性欲の次にくるほどの事ではないだろ?って思う人もいるだろう。
しかしこれは私たちの身の回りにかわいいものが溢れ過ぎていて、自然と「かわいい」を摂取している状況下にいるので気づかないだけなのだ。
SNSやテレビでも別に見ようしなくても、自然と可愛い犬や猫、赤ちゃんなどが出てくるし、街を歩けばそこら中に可愛い子が目に入ってくる。
世の中可愛いものだらけなのである。

そこで可愛いの代表と言っていい犬・猫が、この世からいなくなったらどうなるだろうか?
断言してもいい。

戦争が起こるだろうと。


今までかわいい欲の捌け口だった犬と猫がいなくなってしまうと、かわいいものの摂取が足りなくなって、人はイライラし、犯罪の多発化が進むことであろう。
それほどまで私たちは、犬や猫のかわいさを見て、癒されて、心の落ち着きを保っていたのである。
犬と猫は我々のかわいい欲の処理を行なってくれていた風俗嬢ならぬ、風俗獣だったのである。

仕事の合間の休憩時間に携帯をいじってると、自然と可愛い動物の写真を見てしまっていることはないだろうか?
手が勝手に犬・猫・アザラシ・カワウソなどの可愛いものを求めて、検索してしまっていることはないだろうか?
少しでも当てはまることがあるなと思ったら、それはかわいい欲の処理をしている行為だと認識した方が良いだろう。

もう可愛いものとは切っても切れない関係であり、依存している状態なのだが、身の回りに溢れ過ぎているし、あって当たり前になっているので、自分がどれだけ犬や猫など可愛いものに依存しているかがわからなくなっている「かわいい中毒者」になっているのが現状である。

だから私はSNSで可愛い犬や猫の写真をあげている人を見ると






「かわいいのお裾分け、ありがとう。」



と思うことにしている。


自分のペットのかわいさを自慢したくてSNSに投稿し、チャンネル登録者数を増やし、あわよくば金を稼いでやろう!という、ゲス野郎だとしてもだ。
私は感謝をしている。
このゲス野郎の可愛いペットのおかげで癒され、結果的に戦争が起こらずに済んでいるのだから。

それにペットを飼うということは、子供を一人育てることと等しく、責任ものしかかってくる。
ペットが病気になったら、病院に連れて行かなきゃならないし、排泄物の処理はしないといけないし、毎日ちゃんと食べさせなきゃいけないし、しつけもしないとダメ。
かなり重い責任と引き換えに、かわいい欲を満たしていると言って良いだろう。

私みたいにその責任を抱え切れない者は、SNSで可愛い犬や猫の写真を見せて頂けるだけで感謝しかないのである。
もう一度声高らかに言おう




「かわいいのお裾分け、ありがとうございます!!」と。



ということで、いかがだったでしょうか?
第4の欲は「かわいい欲」というのを納得して頂けたでしょうか?


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