見出し画像

”ご冥福”ってどんな意味なんだろう?


安倍元首相の訃報に驚いています。


そして「ご冥福」という言葉が発せられています。


この「ご冥福」の意味を説明できますか?


この言葉に限らず

言葉の意味の解釈は様々かと思いますが

これまで私が知りえた情報を基に話をしますね。


はじめに、

うんちくを語りたがる方から

教えてもらった話を基に

できるだけわかりやすく記してみます。


「”冥”という字には、

・暗い。

・光が届かない。

などの意味がある。


死後は、49日間旅をする。

49日目、

その後、どの世界に行くかが下される。


その行先は六道と言われ、

①天上道

②人間道

③修羅道

④畜生道

⑤餓鬼道

⑥地獄道

です。


六道には、苦しみがあります。

①より②

②より③のように

数字が大きくなるほど苦しみが増えます。


特に、

④~⑥に輪廻転生した時に限定したり、

魂が彷徨う表現として、

光が届かない世界を意味する

”冥土”と表現する場合がある。


”冥福”とは

冥土での幸せを願うこと

なので

”冥土”を連想させる

”冥福”は使うもんじゃない」

とのことです。


これを聞いて私は、

「”言葉は生き物”と

よく言いますから

意味は様々で

どれが正しいのか不確かなもの。

だからこそ、

聞いている人が嫌な気持ちにならないように

そういう考えがあることを知ってしまった以上

自発的に”冥土”や”冥福”は使わないようにしよう」

と決めています。


さらに、

「六道に居る限り苦しみが伴います。

輪廻転生とは

この六道の中で生まれ変わること。

そして、

この他に”極楽浄土”という世界があります。

”極楽”などとも言います。

そこは

仏が住む清らかで苦しみのない世界。

苦しみが無いだけではなく

六道と違って寿命が無いのです。

なので”転生”しないのです。

極楽浄土へ輪廻できるよう

生きている間の行いを大切にしましょう」

みたいなこと。


行ったことある人から聞いたわけじゃないから

信じるかどうかの問題だけど、

信じる教えがあると

迷いや悲しみに襲われた時に

道が開ける、

考え方を広げられるな、と思い

何となくですが心に留めています。


「にしても極楽浄土か~。いいな~」と思っていたら


浄土真宗本願寺派の偉い方から

「浄土真宗の教えでは

死後は迷いなく浄土に行き、仏になります。」

と教えていただきました!


ただ、

これには念仏を唱えることが必要で

「南無阿弥陀仏」と唱えなければいけません。

ちなみに「南無阿弥陀仏」の意味ですが

”南無…お願いします”

なので

「阿弥陀様、お願いします」ということです。


よって

死後迷いなく浄土に行ける浄土真宗では

「ご冥福」という言葉は存在しないそうです。


葬儀の不祝儀袋にも

浄土真宗の場合は”御仏前”と書いてOKなのも

そのためなんですね~。


また、

僧侶の結婚が認められなかった時代に

僧侶の結婚を認めたのも

浄土真宗だそうで、

なんとも画期的なお教えだな~と思いました。


この他、

詳しくないのでかなりざっくりですが…

キリスト教は、

天国や地獄などいくつかの行先があるそうです。


仏教徒なのに”天国”と表現する方が居ますが

日本人らしいというか…

アレンジし過ぎ!(笑)だと思います。


で、

渡来物ではない我が国独自の”神道”。

神道では

死後、神となり家に留まり

家を守ってくれるそうです。

よく葬儀で

「おじいちゃん、これからも見守っていてください」

みたいな、お別れのご挨拶は

神道なら、しっくりくるな~と思います。


そうそう”ご冥福”の話でした。


ここまでご覧頂いた方

「”ご冥福”って使いにくいな~、

じゃ、なんて表現すればいいの?」と思いますよね。


ズバリ!

「お悔み申し上げます」です。

文語なら「哀悼の意を表します」でもいいですね。


日常的に使う言葉ではないので

何となく使ってしまいがちですが

ちょっと調べてみると

突然の時に

自信を持って使えるようになると思いますよ。


とはいえ、

”ご冥福”という言葉が多く使われる実情。

私は

東日本大震災の時に

以上の考え方が頭にあったので

ラジオパーソナリティをしながら

”ご冥福”と言う文字を多発しなければいけない現実があり

とても葛藤しました。

結果、

「原稿を書いている人はその知識を得ていない人。

これは原稿。

私の言葉ではないから

そのまま読もう!」

というシンプルな考えに着地しました。


拘り過ぎると自分が苦しみますからね。


ここは、

苦しみから逃れられない”人間界”ですから

苦しみを減らす考え方を習得し続けて

心地いいを創造していかなければならないのですね~。









この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?