SAP FI 通貨まわり


会社コード通貨伝票通貨を換算するための為替レートのこと。換算係数とベースの考え方は同一。 但し、こちらには、決定する要素として換算レートタイプ換算日付がある。


https://free-sap-consultant.com/news/2023/02/07/17417/

・伝票通貨:販売伝票上で用いる通貨を記録します。
・換算レート:会社コードの通貨とは異なる伝票通貨を用いた場合、その通貨との換算レートを記録します

テーブル

TCURC(通貨コード)

通貨コード
ISO通貨コード

・T-code:OY03で、通貨コードの登録や照会が可能

TCURR(換算レート)

換算レートタイプ
 ・M(TTM、電信売買仲値):デフォルト値
 ・B(TTS、電信売買売値)
 ・G(TTB、電信売買買値)
換算前通貨
換算後通貨
換算レート有効開始日
換算レート

・T-code:OB08で登録された「直接呼値」が、TCURR_換算レートに格納される
・換算レートの更新頻度は、導入企業の設定により様々

TCURF(換算係数)

換算係数
有効開始日

基本的には、換算係数「1:1」のデフォルト設定のままで、使用しないケースが大半である。

例1
換算レートを使用すると「1ドル = 110円 ※換算係数はデフォルトの1」という定義の仕方をするが、換算係数を使用すると「1ドル = 11円 ※換算係数は10」という風に定義することが可能。

例2
換算レートは、単純に1ドル=123円と入力することもできる(※換算係数はデフォルトの1)
しかし、換算係数を使って、以下のような算出方法にもできる
・換算レート:1.23(1ドル=1.23円)
・換算係数:100(ドル:円=1:100)
→1ドル=換算レート×換算係数=1.23×100=123円

・T-code:OBBSで換算係数を登録できる


TCURT(通貨コードテキスト)

言語キー
通貨コード
テキスト(長)
内容説明

TCURX(通貨の小数点以下桁数)

通貨コード
小数点以下桁数

JPYの場合は小数点以下桁数に0が設定されます。SAPの通貨は小数点2桁が標準のため、USDなどの小数点2桁の通貨はTCURXにレコードが登録されません。

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