パジャ美が生まれた日のこと [パジャ美の成長日記]
どうも、サトパン(@3104punx)です。
おとといでパジャ美が生まれてちょうど1ヵ月。無事に1ヶ月生きてくれて、ありがとうの気持ちでいっぱいです。
ちょうどいいタイミングなので、パジャ美が生まれた瞬間のことを自分目線で書いてみます。
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もういよいよ出産と聞いて朝10時ごろに駆けつけて、結局、緊急帝王切開をすることに決まったのが夜の7時。
前日から陣痛と戦ってることを考えると、遅すぎると感じるほどのタイミングやった。
もともと出産の立ち会いを希望してたけど、さすがに施術を見ることは出来ず、分娩室から少し離れたソファに座って待つことに。
想像してたより、待たされる時間が長く感じる。
どれくらいかかるのか聞いておけばよかったなと思いながら、ひたすら待つ。
居ても立ってもいられなくなって、「帝王切開にかかる時間」をスマホで調べてみたものの、出てきたのは、手術開始から3分〜5分で終わるという情報。
いやいや手術室に入ってからの目安時間を教えてよー、って思ったと同時ぐらいに、分娩室のほうから声が聞こえてきた。
「おめでとうございます、女の子です」
生まれてきたことを知った第一声は、想像してた我が子の「オギャー」ではなく、助産師さんの声やった。
その後、しばらくしてパジャ美の泣き声。
よくドラマとかで聞く「オギャー」ではなく、カエルとセミの泣き声が混ざったような、これまた想像してたのと違う声やった。
おそらくパジャ美は無事に生まれた、それが分かっても全く安心はできなかった。
この状態から赤ちゃんが死ぬ可能性ってどれくらいあるんやろうとか、そもそも産んでくれたなおちゃんの方は無事なのかと、とにかく気が気でなかった。
最初に手術室から出てきて声をかけてくれたのは、今まで見たことのないおじいさん。おそらく麻酔科の先生やったんやと思う。
「生まれましたよ」
そう言われて、少しだけ実感が持てはじめた。
その後、何人かの助産師さんが「おめでとう」と声をかけてくれて、徐々に安心してくる。
出産を終えたなおちゃんに初めて会ったとき、何て声をかけてあげようかなって考える余裕も出始めた。
そうこうしているうちに、助産師さんがパジャ美を抱えて出てきてくれた。
父親は、子供が外に出てきて初めて親の実感を持てるって聞いてたけど、初対面の瞬間は何が何だか分からなかった。
抱っこされますか?と助産師さん。
先に抱っこするのは絶対になおちゃんと夫婦で約束していたから少し戸惑ったものの、さすがに断るのも変やと思って抱っこすることに。
嬉しいのと安心したのとで、自分の体を温かい何かがゆっくりと逆流してきたものの、人前っていうのもあってか涙としてこぼれずに、鼻の頭ぐらいで踏みとどまった。
「妻はまだ抱っこしてないんですもんね?」
半分は本当に気になって、もう半分はちょっとした静寂を嫌う自分のクセが出て、助産師さんにそう質問した。
「ほっぺたの方に近づけて、チュッとさせてもらったら、感動で泣かれていましたよ。」
そう聞いた瞬間、一度鼻のあたりで止まっていた熱いものが再び上昇を始めて、パジャ美を見つめる自分の目を潤した。
嬉しさや安堵、そして今までの辛さ、いろんな感情がぐちゃっとなっての涙やったんやろうなって想像した瞬間、自分にもその気持ちが乗り移ったみたいな感覚やった。
助産師さん曰く、パジャ美の首にへその緒が少し絡んでいて、それが原因でなかなか出てこれなかったから、帝王切開にすることを早く決断してもらって良かったとのこと。
それにしても、長い一日やった。
帰り際、病院の出口で朝10時に来たときに案内してくれはった助産師さんと一緒になった。
時刻はすでに夜の10時すぎ。
ただでさえ長時間労働やのに、緊張感がハンパない現場でずっと気を張ってるって考えたら、本当に頭が上がらなかった。
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