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2回目の登山にトライした話(大菩薩嶺)

金時山に登った時に、同僚に「今日は本当にたのしかった。ぜひもう一度山に登ってみたい」と伝えたところ、大変喜んでくれた。
そして実は知人と数週間後に山に登る予定があり、よかったら一緒に行かないかと声をかけてくれた。

2回目の登山に同僚が選んでくれた山は「大菩薩嶺」である。


1.早朝の電車



登山の朝は早い。
この日は5時の始発に乗るため、4時に起き家を出た。
大菩薩嶺の登山口へは、中央本線「甲斐大和駅」からバスに乗り向かう。

中央線に乗るため最寄りの駅から新宿まで向かう。
電車は始発にもかかわらず、割と人が乗っていた。
私のように登山に行くであろう格好の人もたくさん乗っていた。

途中で山手線に乗り換えると驚くほどの人がいた。
登山の格好の人ももちろんいるが、ほとんどの人は普通の服を着ている。
昔はよく飲んで始発で帰ることもあったが、あの頃の私のような化粧のはげた酔っ払いもあまり見当たらない。

新宿から高尾まで向かい、中央本線に乗り換える。
残念ながらこの時間特急はなく、長時間のJRの旅となった。

高尾からずっと向かいに座っている登山に行くであろう女性が、私好みのファッションでついチラチラ見てしまった。
トレッキングと、トレランの間のようなランニング要素の入ったファッションだ。

甲斐大和駅に着いて同僚と合流し駅のトイレに入ろうとしたが大混雑で入れず、バス停の近くにあるトイレに並んだ。
トイレを出ると同僚が知人の方と合流していた。

私が電車でチラチラ見ていた女性だった。 

登山は最近始めたらしく(とは言ってもすでにソロで何度も登山に行っているらしい)、私がおしゃれだと思ったウェアは昔のランニング用のウェアだそうだ。

2.大菩薩嶺へ



休日である事はわかっているが、甲斐大和駅は本当に大混雑だ。
乗りたかった8時10分のバスに乗れないのではないかと不安に思っていたが、何台もバスが来て並んで座ることはできなかったが何とか乗り込むことができた。
そこからバスは山道を進み、大菩薩嶺の登山口へ到着。

登山口にあるロッヂのそばは、真っ赤や黄色い葉っぱの紅葉した木がたくさん。
天気は良く、真っ青な空に映える紅葉が美しかった。
街ではなかなか見ることがないからだ。

登山口の紅葉。
GoProの広角で撮ったので丸まっている。


これまた行列に並び再びトイレをすませ、いざ出発!

3.大菩薩嶺に登る



その日がはじめましての同僚の知人の女性は、明るくコミュニケーション能力が高い方で、3人で楽しく会話をしながら登った。

電車でちらちら見てしまったことを詫びると、お相手も私のことを紫でコーディネートしている人がいるなぁと思って見ていたらしい。

前回モンベルで買ったザックや登山を始めるときに買ったソフトシェル、登山用の靴下など確かに私は紫でキメていた。

途中くねくねと曲がる長い急登があり、息切れをしては少し休憩をしながら登る。
大菩薩嶺に登山客は多く、何度も道を譲りマイペースに登った。

初心者にはまだ辛い坂道である

中には小さなお子さんを連れて登っているご家族もいたが、息切れする大人を尻目に子供たちは元気にサクサク登っていく。
うらやましい。

山頂の手前に雷岩と言う大きな岩があり、多くの人が休憩をして展望を楽しんでいた。
天気は悪くないのに、残念ながら富士山は見えなかった。

私たちは少し飲み物を飲んで一息つき、大菩薩嶺の山頂へ向かう。
大菩薩影の山頂では山頂標識と記念撮影するのに大勢が並んでおり、自然と後ろの人が前の人の写真を撮ってあげるという流れができていた。

人が入れ替わる瞬間に撮影した山頂標識


4.大菩薩嶺での山ごはん


雷岩に戻り、少し先に進むと展望の良いひらけた場所がある。
私たちはそこでお昼を取ることにした。

1回目の登山では山頂の混雑でお湯を沸かすことができず、カレーヌードルを食べることができなかった。
今回リベンジしようと思い前日にスーパーに行ったところ、まさかのまさか、ど定番のカレーヌードルが置いていなかった。

仕方なく手に取ったのはカップヌードルのシンガポールラクサである。

シンガポールラクサを「仕方なく」手に取った理由はただひとつ。


私はシンガポールラクサが大好きだ。美味しいから。


そう、山に登らなくてもラクサは美味しいのだ。

いや、カレーヌードルも美味しいのだけれど…
外で食べるとより格別感があるのだ。(個人の感想である)

そんなことがあり、今回も山ごはんにはちょっとした後悔が残ってしまうのであった。(ちなみに駅のコンビニでは塩むすびを買うこともできず、五目ご飯のおむすびとなってしまった。)

そしてゆっくり景色とごはんを楽しんでいた私たちを突然襲ったもの。

それは「」である。


最初は雨かと思ったが、それは突然パラパラと音を立て、しばらくすると顔にピチピチと当たるようになった。
足元を見ると、小さな氷の粒が落ちていた。

木の下に移動したが、避けることができないほど強くなってきたので、みんなでレインウェアを羽織った。

お昼ごはんはすでに食べ終わりコーヒーを飲んでいたところだったので、すぐに片付けて行動を開始する。


5.美しい稜線歩きと下山後のお楽しみ


昼食を終えて進み出すと絶景の稜線に出た。
美しい。
雹は雨に変わり、もう止みそうだ。

半分だけ雲がかかってて不思議だった


事前の下調べ(おもにYouTube)で見た避難小屋「賽ノ河原」や「介山荘」を経由し進む。

温泉に入っていこうという話になり、バスを調べると、少しペースアップしなければならないようだ。
途中からは登山道ではなく、舗装された車道をずんずんと進み、バス乗り場まで急いだ。

間に合ったバスに乗り込み、温泉がある途中のバス停で降りる。
脱衣所は狭く、多くの登山客で賑わっていた。

お風呂のマナーは悪くないが、残念だったのは脱衣所のゴミ箱(シャンプーや化粧水のパウチを捨てるために置いてあるもの)に、山で食べたであろうカップラーメンのゴミなどが捨ててあったことだ。

温泉は良い湯加減で気持ちよく、登山の疲れを癒すことができた。

温泉から甲斐大和駅へのバスを調べると、まだ何本かバスがあり最終までは少し時間があるようなので、レストランで食事をとることにした。

レストランにはジビエの肉を使ったラーメンなどもあったが、時間が遅かったので残念ながら売り切れているものもあり、私は豚丼のセットを頼んだ。
同僚はお酒をあまり飲まないが、知人の方はお酒が好きだということで、2人で生ビールを頼んで乾杯した。

最終のバスに乗り込み駅に向かう。

帰りを調べると特急かいじに乗るのが一番早いルートだったので特急券を買った。
しかし、かいじは大月駅で30分も待たなければならず、特急に乗らないルートと到着が10分しか変わらないことに後から気づいた。


6.次回の登山に向けての課題



2回目の登山では大菩薩嶺で、地上ではあまり見ることのない美しい紅葉を楽しむことができた。
また次回も3人で一緒に山に登ろうと話していたが、残念ながら予定が合わなかった。

今回の山ごはんでは後悔が残ったが、ここらで「カップラーメン以外のもの」を検討しようと思った。
毎回、同僚にお湯を沸かしてもらうのも申し訳ない。

そのことを同僚に伝えると

「全然気にしてないけど、カップラーメンやちょっとのお湯を使うなら、モンベルのボトルがオススメだよ。
前日夜に山小屋でお湯を入れてもらったら、翌日カップラーメンが食べられたよ!」

と教えてくれた。


カップラーメンではない温かい山ごはんと、人に迷惑をかけることなくお湯を用意すること。

次回はこの課題を解決して登山に臨もうと決意した。

つづく。

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