D&Dやウォーハンマー用に会場を確保していたけどPLの急用で開催できなくなったときの代打として、クトゥルフ神話TRPGを良く遊んでいた。

同じキャラを使うキャンペーンでは無いので、毎回ランダムで職業を決める無茶なバランスでシナリオに挑んでいた。

市販シナリオなのでネタバレは無いようにしている・・・というか、イントロとキャラ紹介くらいだけど。

泣きこけし

キャラ作成レギュレーション

PCは平崎市立平崎第4中学校　2年4組の同級生。

STR、CON、POW、DEX、APP：3d6で決定
SIZ、INT：2d6+6で決定
EDU：3d6+3で決定。ただしEDU上限は13とし、これを超えた数値は他の能力値に割り振って良い。

EDU×20ポイントを職業（中学生）技能に割り振る。

職業；中学生
図書館、説得に加えて、以下から6つ選択
応急手当、化学、芸術、コンピューター、心理学、人類学
水泳、生物学、地質学、天文学、博物学、物理学、外国語（英語）、歴史

INT×10ポイントを好きな技能に割り振る。

所持金：1d10×5000円のお小遣いを持っている。

イントロ

平成17年8月　舞台は平崎市相根（さがね）地区。君たちには中学校の夏休みの課題として伝統工芸のレポート提出が与えられている。学生たちは、課外授業と夏休みの旅行を兼ねて、市の外れにある相根地区の伝統工芸である「こけし」について調べることとなった。

お盆休みである8月12日。2泊3日の予定で学生たちは相根地区に向かうバスに乗り込むのであった・・・

PC紹介
上連雀　環（かみれんじゃく　たまき）
図書館ロール担当でひ弱な美少女お嬢様。初期所持金5万円。パーティのヒロインとして、ホラー映画的演出に協力した。

我妻　雄乃　（われつま　ゆうの）
水泳部所属で勉強もそつなくこなす優等生的存在。ホラー的状況に冷静に対処しているように見えて、実は混乱している場合も！

卯木　四郎　（うつき　しろう）
POW6/SAN30/所持金は最低の5千円という段階で、幸運の女神に見放されたキャラ。自分の運の悪さと人付き合いが苦手な部分をテクノロジーと説得の目でカバー

四郎が様々な手がかりをゲットしつつも、SANチェック30％をことごとく成功させ、発狂せずにエンディングまで達することができたのは、ある意味予想を遥かに超えた活躍だった。
物凄い、記録的なd100の目だったと言わざるを得ない。

狐火、または青い音

PC紹介
職業をランダムで決めた結果、かなり駄目な集まりと化した。このシナリオでは、パーティメンバーはあるオカルトサークルのメンバーなんだが、ランダムで決めた職業がジャストフィットして、駄目方向に加速した。

西田春香（26）　職業：犯罪者
オカルト系振り込め詐欺師。一度捕まったことあり。忍び歩き・聞き耳・目星にスキルを振り込んだインテリローグ。微妙な言いくるめ技能を持つが、それで何とかしようとして下手を踏んだ。シナリオでは色んな人を事件に巻き込み、犯罪的手法も駆使して解決に挑んだ。

朝生麻砂雄（26）　職業：ディレッタント
大学8年生で、親の財産で遊んで暮らすニート。役に立たないがモテ系なスキル（ヨット、バイオリン、フランス語）で固める。お父上は偉大なる指導者で、多くの使用人を抱えた大将軍様。跡取りレースには一歩出遅れているらしい。

山寺翔太(23）　職業：狂信者
大学で電気工学を学び、（人間では発音できない方）を信仰する。宗教的にアレな人の集まる会社に就職している。ショタ担当であったが、そのスキルがクライマックスの以外なところで活躍した。夕方や休日は街頭演説に立つ指導者を色んな敵から守っているらしい。

シナリオの詳細は書かないが、かなり実際の団体のパロディ話を盛り込んでいるので残したく無い。

ベストシーンを上げるとすると

夜の新宿で悪魔と戦うために、公園の中を一人ヴァイオリンを弾きながら歩くという素敵シーンを演出した挙句、スキル判定で失敗して何の効果も無かったという朝生君イベントではなかろうか。

このシナリオはプレイ難易度が高い。地雷原の中にしかクリアする鍵が無いというのは厳しい印象。

ひいてけの海

知人に誘われてクルージングに出かけるシナリオなので、泳ぎやらサバイバル系の技能に振り込んでキャラ作成。

東雲日陽（しののめ　ひなた）　職業：ジャーナリスト
ジャーナリスト志望の女子大生。ローカル誌のグルメ記事の取材手伝いなどのバイトをしている。かろうじて最後まで生き残ったサヴァイバー

金正雲（かねまさ　くらうど）　職業：ディレッタント
活字で書きたくない名前だが、大学8年生のニート。でも全然困ってない。泳ぎには自信があったが、その自信が命取りとなった。

終野　驟雨（しゅうの　すこーる）　職業：浮浪者
厨な両親に「スコール」という名前をつけられた何な子。あろうことかランダム決定の結果浮浪者を引き当ててしまう。他の参加者がクルージングに誘われていたのに対し、彼はクルーザーに忍び込んで宿を取り、出航してから姿を現すという無理やりな展開で話に割り込んでいった。あわれ、短期な一時発狂で錯乱した結果、相手のど真ん中にルパンダイヴして命を散らした。

晴：日陽（ひなた）
曇：雲（くらうど）
雨：驟雨（すこーる）
と天気系の名前で揃った。

クルージングに出かけた後、非常にお約束な展開が進行し、そしてお約束とおりに人がどんどん減っていった結果、PC1人のみが生還というギリギリなエンディングに辿り着いた。
しかも出目が悪ければ全滅というところまで追い詰められたが、なんとか生き残ったのは良しとしよう。

短編シナリオが集まったオリジナルシナリオ集の良書だが、予想以上にプレミア価格が付いていて驚いた・・・