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見た目で人を決め付けるな!ゆきぽよインタビュー

"ギャル"と聞いて、どんなイメージを持つだろうか?

チャラチャラしていそう?
礼儀がなさそう?
それとも、ちょっと怖い?

今回私たちがインタビューしたのは、2017年に恋愛リアリティ番組『バチェラー・ジャパン シーズン1』(Amazon Prime Video)に出演し、その人懐っこいキャラと抜群の愛嬌で人気となったゆきぽよ(木村有希)さん。番組後も活躍の幅を広げ、今や日本を代表するギャルと言えるだろう。

彼女は『バチェラー・ジャパン シーズン1』で東大卒のIT社長、久保裕丈さんの真実の愛を勝ち取るために戦った25人の女性のなかで、唯一のギャルだ。

ギャルという生き方を選択する彼女は、TV番組中も周りからの偏った見方にさらされてきた。そして、生活する中でも。「ぶっちゃけ、ギャルってLGBTQ+への理解とは程遠いところにいるんじゃないかな?大丈夫かな…!」とドキドキしていた編集部は、今回のインタビューを通して、私たちこそ、彼女たちへの見方を今一度見直さなければいけないということに気がついた。

(インタビュアー:合田文

"見た目で決め付けない"恋をした

合田:『バチェラー・ジャパン シーズン1』に出てから、恋愛感って変わりました?

ゆきぽよ:久保りん(バチェラー、久保裕丈さんの愛称)と出会ってから、「かっこいい〜!一目惚れ!」みたいな感じで男の人を好きになることは全然なくなりましたね!

合田:へえ!どうしてでしょう?

ゆきぽよ:久保りんって、何かあっても一切顔に出さないんですよ。周りが見えてるっていうか。自分が「ちょっとやだな」って思うことがあったとしても、ずっと笑顔なの。だから、男の人に求めるものが変わってきちゃったんですよね。「見た目がかっこいい!」とかは結構思うんですけど(笑)。

合田:久保りん、大人ですね。

ゆきぽよ:そう。あと、人を勝手に決めつけない。ちゃんと中身から入ってくれる。見た目がどうであろうと、しっかり一人ひとりを見てくれる。25人の女の子たちと恋愛するっていうのに、25人の女の子のいいところを全部見抜いていて、最強だな〜!と思いました。

合田:外見による決めつけではなく中身を見るってとっても大事だけど、なかなか出来ないことですよね。今まではゆきぽよさんも、ギャルということでいろいろ決めつけられたりしました?

ゆきぽよ:ほんと、決めつけばっかりですよ!

↑バン、と机を叩いたゆきぽよさん。

ギャルが持たれる偏見

合田:どんな風に決めつけられるんでしょう?

ゆきぽよ:どうせビッチでしょ?どうせすぐ子供つくるでしょ?どうせ仕事もすぐやめるんでしょ?みたいな。

合田:ムカつきますね。

ゆきぽよ:めっちゃムカつきますよ。めっちゃムカつくけど「こいつら知らねーんだな」って(笑)。

合田:うんうん。

ゆきぽよ:そういうこと言われたら「そんなわけないじゃないですか〜」って軽く流しますけど、心の中では逆にバカにしています。「よく知らないのに、決めつけしかできないんだな。ギャル知らなくて人生損してんなコイツ」って。

合田:(笑)。私も全然女性らしくないし男っ気がないから「男にモテないから、女性と一緒にいるの?」とか言われたことありますよ。

ゆきぽよ:え〜、ひどい!あ、ていうか、うちのお姉ちゃんも女の人と付き合ってます。来年、その人と結婚するんです。

合田:わあ、そうなんだ。すてき!

ゆきぽよ:フィリピンにいるお姉ちゃんは、養子なんですよ。フィリピンでは養子も多くて、家にピンポーンってきて「この赤ちゃん育ててくんない?」「オッケー!」みたいな感じ。お姉ちゃんもそうやって家族になったんです。血の繋がりはないけど、ちゃんとお姉ちゃん。

合田:血の繋がりのない家族やLGBTQ+は、日本では偏見を持たれやすいですよね。それは、なんかちょっとギャルと似てるところがあるかなって。

ゆきぽよ:あるかもしれない。

合田:同性愛者の男性が異性愛者の男性にカミングアウトしたら「俺のこと襲うなよ!」って言われたりとか、まさしく偏見ですよね。

ゆきぽよ:え、やだー!そうじゃないのに。

合田:ほんとにね…。ゆきぽよさんは人の中身を見るという価値観を大切にしているけど、どうしてそうなったんでしょう?

ゆきぽよ:まわりにいる子たちが、ヤンキーとかギャルとか、外見で誤解されそうな子たちばっかだったからかも。

合田:外見だけ見ると、怖そうとか、強そうとか?

ゆきぽよ:そう。日焼けしていて金髪でオラオラの男の子とか、近寄りがたいじゃないですか。でも、ゆきはそういう子たちは外見じゃわからない良さを持っているって知ってるから。

合田:素敵なことです。久保りんやゆきぽよさんみたいに、一人ひとりの性格や人となりをしっかり見ていける人が多い社会になっていったらいいなと思っています。

不登校の女の子を"ギャル化計画"

合田:お仕事しながら、高校に行ってたんですよね?

ゆきぽよ:はい。通ってたのはドラマに出てくるようなギャル校でした。誰かが「あれやってよ」って言ったら周りの男子生徒が動くみたいな、ギャル中心の学校です。オタクの子たちなんかは過ごしにくかったかもしれないんですけど、ゆき、すんごいことしたんです。高校で。

合田:聞きたいです。

ゆきぽよ:不登校の女の子がいたんです。一回も現れないけど名前だけあって、でもあるときふらっと教室に現れたんです。「あ、現れた」と思ってすっごい興味持っちゃったの。で、話しかけたらめちゃくちゃ仲良くなっちゃった。

合田:ふむふむ。

ゆきぽよ:めがねをしていて、ぽっちゃりしていて、おかっぱ頭で、一切しゃべんないタイプのその子と話してたら、放課後学校の先生に呼び出されて「いじめてんのか?」って(笑)。

合田:それも偏見だな(笑)。

ゆきぽよ:「違うよ!仲良くしてて、その子をギャル化計画するの!」って。

合田:ギャル化計画!?

ゆきぽよ:バカでしょ?(笑)でもその子に「ギャルになりたくない?」って聞いたら「やりたい」って言ったの。「じゃあ、ギャル化計画しようよ!」みたいな感じで、ゆきがまわりのギャルをかき集めてギャル化計画が始まったんです。

合田:おもしろい(笑)。

ゆきぽよ:で、結局ほんとにギャルになったの。ギャルになって、毎日学校来たの。最初にカラコンぶち込んだんですよ。ふふふ。

合田:カラコン…?

ゆきぽよ:「カラコンぶち込んだら、人生変わっから!」って言って、カラコンぶち込んだら本当に人生変わっちゃって。もう、ぱーっと明るくなって、そっから学校来るようになって、お化粧も教えて。ギャルになったの!

合田:私もいきなりカラコンをぶち込まれたい人生でした…。

ゆきぽよにとっての"ギャル"

合田:ゆきぽよさんにとって、ギャルってひとことで言うと何でしょう?

ゆきぽよ:自由人。好きなことを好きなだけやっちゃう。今のところ「あ〜、あのときああすれば良かった」って思ったことは一回もないです。授業中に「牛丼食いたい」って思ったら授業抜け出してすき家行ったりね。ギャルだからいろんな決めつけや偏見を持たれるけど、ギャルだから許されることもあるんです。

合田:そこはセットですよね。

ゆきぽよ:でもゆきは、誰かが噂で「あの人性格悪い」って言ってても「どこが?」って思っちゃう。

合田:自分でコミュニケーションする前に、決めつけないんですね。一本筋通ってる。

ゆきぽよ:ちゃんと筋通して、ギャルやってますよ。ほんとに。生粋のギャルだから。

そんな言葉でインタビューは幕を閉じた。

あらゆる偏見にさらされながらも、いつも自分からは相手の中身を見て、まっすぐ人と関わってきた彼女の生き様に、筆者はリスペクトをおぼえざるを得ない。"普通"という枠にとらわれず、"こうあるべき"にとらわれず自分らしく生きていきたいと願う人こそ、外見ではなく中身から相手のことを見ることができているかどうかもう一度振り返ってみてはいかがだろうか。

天真爛漫に笑う、彼女のように。

(撮影:松村 雄介)

ゆきぽよさんは、今年1月18日には初の写真集『Yukipoyogram ゆきぽよ写真集』(双葉社)、2月17日には初のイメージDVD『YukipoyoTube』(双葉社)を発売。注目を集めている。


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パレットーク / 多様性×インタビューメディア

「こうあるべき」を、超えてゆく。をテーマに、LGBTQ+、フェミニズム、多様性について、漫画やインタビューを通して発信しています。セクシュアリティやジェンダーにかかわらず、一人ひとりの選択肢が無限に広がる世界へ。9月の特集テーマは「#海の向こうの友だち」。
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