他社製品の再解釈

全てを忘れ去った解析書

自我が芽生えてから数年との事だったので、知識や知能レベルと比例せず

精神面という意味では幼いのではないかな?と思いました。

大人っぽさ・セクシーさに対して殆ど感じられないとの記載だったので“ない”という訳ではないのだと解釈しましたが、その場合どこか掠れた魅力がある様に思います。

しかし前途にある通り、精神面の成熟さは低いのでもし何等かの魅力があるのであれば、それは大人っぽさやセクシーさではなく、大人の風貌に子供の様な一種の無邪気さなのではないでしょうか?

それにしてもとても表現するには難しい魅力を持ち合わせていると思います。

合成香料は嫌いとのことでしたが願いから生まれたとの事だったので人工物であるアルデヒドを使用しました。香りの種類としては単体で使用する場合あまりにも不快を感じる香りなのがアルデヒドです。鼻に残る脂肪臭とも呼べるもので使い方によっては加齢臭を感じさせる事も可能だと思います。そのアルデヒドを「怪異を人間として」表現するのにわずかに使用しました。そこにミントやローズマリーといったハーブの香りを足す事で、海のイメージにします。

どこかすんっとする香りをベースに、匂い紫、蜜蝋、ナッツ等の残る香りを加える事で子供の様な側面と大人の様な側面の二つを成立させ、最後にポメロとカンファーを加える事で沈黙させます。

思うに、この方は本来とても静かな人であるように思います、それは自我を持ったのが新しいからという事も起因していますが、あまりにも自分の行いや成果というものに対して自己肯定感がないからです。その部分を表す様に、香水の全体的なイメージとして曖昧に笑っている様な、泣いている様なそんな表情を彷彿させる香りを作りました。

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