どこか粘着質な


お世話になっております。
今回も有償記事を書かせていただくことになったのでレシピの公開をしつつの執筆作業となります。制作日記だけど出来る限り細かく書いてくよ!!!!

さて今回作った香水なのですが、こちらは、フェロモンモーテル+ααとなっております。
試作品といいますか、研究品といいますか、どっちともいえるのですが
ついに当店はヘンプシーオイルを手に入れましたのでそちらを使用しての制作です(CBDとは少し違うもの……いずれCBDも手に入れます(後からCBDではない事に気が付きました。CBDの場合変プシーよりさらに効果つよつよらしいので必ず仕入れます)

さて、という訳で今回のレシピ。
今回のコンセプトは、公式で制作された香水レシピに対する挑戦です。
実はこの依頼者さん、公式で出た香水のレシピに対して「解釈違いだった」とおっしゃってたんですね、それと同時に私のところにレシピを渡して「どう思いますか」と相談なさってました。
別に公式に喧嘩売るつもりはないのですが……まあなんというか、私が見た限りだと「いやwwww、そんなに爽やかな人間ではねーだろ」っていう意見が出ました。

というのもその方の好きな物って仮面ライダーなんですよ。
私もライダーを見ている者の端くれ、仮面ライダーという作品がどういうシナリオ展開をするかはよくよくわかっています。まあそんなわけで、かなりジューシーなフルーツとシトラス系のオンパレードだったので、私の方ではそのイメージはまるでなかった事にするレシピを組んでみました。まあそれにシチュエーションもベッドの中をイメージしてますしね……?

と、いう訳でレシピです。

ヘンプシー、モーテル、アヘン・オピウム
鈴蘭、タンジーブルー、ライム、セージ

こちらがレシピになります。

公式レシピの「それっぽいな」と思った所だけを残しつつ
それ以外は全部私の解釈での制作。
残したのは「鈴蘭」「ライム」の二つだけです。

さて今回のレシピはその殆どが官能の代表といった香料になってます。
ヘンプシーはリラックス効果で穏やかな感じのものですが、これは何と言いますか、香りとしてはオリーブオイルにも近い気がします、まあ香料というよりキャリアオイルに近い性質のものなのでそれはそういうものなのかなと思いつつ。もしかしたらヘンプシーは思うよりも、バームリウムや香油に適しているのかもしれませんね?
でも香りの持続性は上がっている気がします。
さてそんなヘンプシーをベースにしつつ、粘膜の様なねっとり感を出すアヘンとオピウムです。こちらはどちらも「ケシの花」です。二種類の香りの違うケシを花の香料を使っているので、何とも奥行きがすごいです。
はっきり言って自分で嗅いだ時にナチュラルに「うえっ」って出ました。いやまあいつもの事ですけど、なんだか危ない香りを嗅いでいる気分です。なんか表現できないけどえっち!!!!って気持ちになりました。

多分なんですけどこの人は、普段は淡泊そうに見えて実際のところめちゃくちゃ性欲マシマシみたいなタイプだと思うんですよね、表情とか声からは想像できないけど、想像よりもずっとドロッと。もっと雄っぽいと思うんですよ。それに独占欲もそれなりにあるんじゃないかなって。
ただそういうのを表現したり表にだしたりするタイプでもないみたいな?そういう意味もこめて二種類のケシの香りを使った次第です。いやぁでもなんていうか暴力的……って感じるのはなんでなんでしょうかね。

さてそれに対してミュゲやタンジーブルーを使ったのはそこに確かにある爽やかさを表現したかったからです、とはいってもこの爽やかさはなんというかちょっと胡散臭い感じの。爽やかなんだけど裏があるみたいなそんな感じです。外面いいけど少し性格悪い感じの、でもそのアンバランスさがその相手を惹き付けてやまない。そういう所を表現させていただきました。
そしてそれを払うかのようなセージとライム。ライムはフレッシュさの表れ、そして色々な人がこの人の事をフレッシュに見ているという、そういう意味も込めて作った次第です。
セージって実は魔除けのお守りに使われるんですよね……いや別に深い意味はないですよ?深い意味はね……。

そんなわけで普段ならこの辺りで以上で!という感じなのですが今回はもっと掘り下げていきたいと思います。
なぜこの香料を選んだのか……という詳細をね。

まず、ヘンプシー・モーテル・フェロモンは説明する必要がないので割愛です。だってそういうオプションだったからでしかないです。
とにかくえちちなその人を表現しますという定番オプションなので。なので説明していくとしたらそれ以外の説明となりますので、それ以外の説明をしていきますね。

アヘンを二種類使った理由なのですが上記にも書いた通り奥行きが増えるというのもそうなのですが、両方ともインドから取り寄せている特別なものでして、日本で手に入れようとするとなかなか難しいものだったりします。まあ探せば案外見つかったりするんですけどね、多分。
そんなわけで、その貴重な香料を二種類使ったのは、制作した方の、仮にNさんとしましょう、Nさんに対する私のイメージが「粘着質的」だという所から来ています、具体的にどういうことかと言われると説明には難しいのですが、そうでさうね……なんというか好きな相手がいたらなかなか話してくれなさそうという表現で説明すればいいのでしょうか。
手を出すとか出さない以前に自分の魅力に閉じ込める勢いがあるというか、愛がずっしりと重たいタイプなんじゃないかなって思いました。
そう思う一面があるにも関わらず、そんな事を感じさせないくらい爽やかなんですよ、実に好青年の様に見える勢いで。
だから、二種類のケシを使って奥行きと複雑さを出しつつ、そこにもっとねっとりな重みをもたせるミュゲを使った感じです。

そういう意味では公式でもミュゲを使っていてそれを重ねる様に柑橘系でまとめている公式の方のレシピはなんとなくその粘着質な所を理解して作っているのかな?ともとれるので、やっぱりそういう感じの一面があるのではないでしょうか……知らんけど。って感じです。

さてそれはそれとして、タンジーブルーですが
これは香りがカモミールと青りんごに少し似ている香りの香料です。
爽やかで甘酸っぱい香りなのですが、どこかミントの様な爽やかさも感じる香りなので扱いやすい香料でもあります。
私はこの花の香料が好きなのですが、この香りを使うとき大抵の場合はうさんくささを紛らわす時に使ってますね。なんとなく。いえ、特にこの花自体にそういうイメージがあるわけではないですが、なんというかその甘くて優しい感じが奥にあるうさんくささを誤魔化すのにとても丁度いいんです。
そんな訳で選ばれたタンジーブルーですが、花言葉は「あなたとの戦いを宣言する」だったりします。なんとなく勝気な性格をしているNさんにはピッタリなのではないかなと思いました。


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