居場所がないから居場所になるんだよ


お久しぶりです、Lillyです。
今回の記事は久々の作業日記です、よろしくお願いします。
さて今回のご依頼なのですが、少々ご依頼としては珍しいタイプのご依頼となっておりますので前提をいくつかお伝えしておきます。


1.所謂三次創作に近いご依頼
いつもですと、イメージとなる作品というのは原作があって、原作の推し達をイメージするといった形の二次創作(というよりはFA的な)立ち位置が近いご依頼か、或いは自創作(一次創作)のお手伝い的な立ち位置が多いのですが、今回はいわゆる「原作」に対する「二次創作」の中の推しCPイメージでのご依頼と言った少々珍しいタイプのご依頼です。
当店、ご依頼者の頭の中のイメージを具現化する店なので、そういったご依頼でも大歓迎。なので珍しく「三次創作」的な立ち位置での製品制作となりました。

2.二次創作作品の拝読依頼から
とりあえず、まず世界観を共有した上で作ってほしいとのことでしたので(あと設定が複雑なため)拝読依頼を受けました。別途料金ではありますが、作品に目を通したうえでの制作をしてほしいとのことなので、しっかり目を通させていただいた上で、さらにご依頼者様の解釈をうかがっての制作となります。

というわけで本題、制作のお話。

今回ご依頼いただいたのはBLCPでして、ただ少々パラレルワールド設定があったり(パロ作品だったので)、実は血縁関係があったり等で、色々な要素がぎちぎちでした。まあぎちぎちといっても、香りでの表現には無限大の可能性が秘められているので困る様な事はないのですが、ご依頼者様の中の想像を創造する上でその分析はとても大切なことです。今回の事で考えたのは複数ありますが。一番注目したのはその関係性の「はかなさ」です。

まず、今回は攻め君と受け君にWプッシュとフェロモン/モーテルのオプション付きです。
フェロモン/モーテルについては詳細は別記事にて制作日誌に出ているのでよかったら見てください。ざっくり言えば「そういう」香水です。

フェロモンとモーテルを別々に分ける場合、どちらをどうやってレシピを組むか(攻めと受けどっちにどれを配合するか)はイメージに合わせて組むのですが、今回は攻め君にモーテルを、受け君にフェロモンを配合しようと思いました。
作品を読んだイメージと同時にご依頼者さんの中のイメージを聞いてる感じだと、攻め君と受け君は肉体関係の上下こそそうなっていても、精神的に見たときに「惹き付けてる側」が受け君で「惹き付けられてる側」が攻め君の様な気がしました。(一般的な感覚を持ち出すのであれば(イメージの問題なので実際はそんなに単純ではないです、あとあくまで歴史的にその様に言われてきたというだけでやっぱり現実はそんな事ないと私は思っていますが)男性が「惚れさせる側」なら「女性は惚れる側」みたいな話です。このカップルはそうではないと感じたという事です、恋愛というのは物理的な上下関係は機能的な問題でしかなく、シンプルに「射止められた方」が圧倒的に不利っていう話ですね。射止められた方が射止めた方に献身的になってしまうのが動物の性というものです。その点で言うと、攻め君は「射止められた側」であり受け君は「射止めた側」だと私は解釈しました。最もそれでCPの関係性が反転することはございません。これはあくまで精神的なつながりの問題であって関係性とは別のお話なので。というか人間の価値観なら上記の惚れさせる・惚れる側論出てきますが動物的に考えたときオスがメスを狙い、メスがオスを許容して初めてカップルが成立するので、なんら反転してませんしね?)

そういったカップルに感じた事、そして作品の中で各々が違えるべき道があること、ある種の別離である点を色々と考えた上で攻め君にモーテルを、受け君にフェロモンを配合する事に決めました。
まず、フェロモンモーテルのモーテルの由来は海外の車両旅行者が利用する宿泊施設の事であり、言ってしまえば「場」そのものを表現したものなんですよね。便宜上はモーテルとしてますがそれは家だったり、ホテルだったり、車だったり様々です。ただニュアンスとしては「そういう事をする場所」を表現する技術がこのモーテルになります。それでどうして店主が攻め君を場所として定義したのかというと、そもそもこのカップリングはいずれは離れ離れにならなければならない刹那的な関係なので、


とここまで書いたのですが色々と忙しかったりなんなりで、記事を完成させることが出来ませんでした。大変申し訳なく


ただ実際作り上げた時に考えたのはタイトルの通りになってます……。わけのわからないnoteになってしまいましたが、実際届いたものから色々なものを感じ取っていただければ幸いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?