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野菜のザク切り

料理が趣味の一つなのですが、レシピなどにおいて時折「野菜をザク切り」というフレーズに出会います。ザク切り。その響きが、脳の片隅にずっと引っ掛かっていたんでしょうね。ある時、白菜を刻んでいる時、ああ、これ、ザクのパーツに似てるなぁ、なんて思ってしまったんですね。

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ということで、ザクをザク切りしてみました(2014年12月)。

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すると、友人から「人参切ったらシャアザクになるよね」などと煽られまして。しかもタイミングの良いことに、お正月ということで、シャアザクに近い色の金時人参が売っていたんです。

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ということで、人参をザク切りしてみました(2015年1月)。

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大きさ対比で置いてあるのは日本酒一升瓶の蓋です。大好きな杜氏さんの作ったお酒です。

ザク、シャアザクと来たら、グフですよね。でもグフの色を出せる野菜を私は知りません。だとすると……ドム。茄子でドムだ! ん、待てよ? 茄子切るならやっぱお盆だよな。精霊馬だよな。ここまで考えてから、社畜状況が悪化します。世の中には、素敵な精霊馬が毎年たくさん出ています。先に作られてしまったら諦めよう……そんな想いを抱えたまま、2018年の夏を迎えました。

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去年はお盆も出勤でしたが、今年はなんとかこのシーズンに休みが取れたこともあり、心にゆとりが出来たので切ってみました(2018年8月)。

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ちなみに竹串は、ローソンでなんか焼き鳥が当たったので、鶏皮好きとしてうっかり選んでしまったやつです。何かの掃除に使えるかなと洗い、ずっと箸立てに立ててあったやつです。茄子でバズーカとかヒート・サーベルとか強度的に無理だなーとか考えていたら、竹串と目が合ったんです。排水溝の掃除とかに使っちゃわなくてよかったです。何年もザク切りしたいと思っていた野菜を存分にやってやったので満足しました。

あと、野菜については、使った部分も、切り落としの部分も、スタッフ(というか私自身)があとで美味しくいただいております。ドムの切り落としは中村屋さんの麻婆豆腐のレトルトと混ぜ、麻婆茄子になりました。野球チップスもビックリマンチョコも、あの美味しくないチョコエッグですら、残さず食べる派です。決して捨てたりしません。冒頭に料理が趣味と書かせていただきましたが、料理っていうのは後始末がとても大切だと考えています。出来る限り無駄を出さない。食器や調理器具も料理中になるべく洗っておく。なんか話がそれました。

精霊馬というものは、元来、ご先祖様がこちらへ来るときは急いで来て欲しいから(キュウリの)馬で、帰りはのんびり戻って欲しいから(ナスの)牛で、というのは承知しております。この茄子ドムをtwitterにアップしたところ、びっくりするほどの反響がありまして、そのいただいたコメントの中に「ドムは早いから、ギリギリまでこっちに居られますね」というような内容のツイートがありまして、とても素敵だなと思いました。なので、こちらの意見を採用させていただき、ドムは早いけどこの世にお盆終了のギリギリまで居られるからそれはそれでよし、とさせていただこうと思います。

上記で反響について触れましたが、キュウリでザクとか旧ザクとかその他諸々の精霊馬を、というご意見もたくさんいただきました。古くからの友人に「ザクは無理だからムサイで勘弁してくれ」というようなことを返信した時点では、(実は)なんなら来年でいっかなーくらいに考えておりましたが、なんかとんでもない注目を浴びてしまったようなので、有言実行せざるを得ない空気に呑まれていきました。

ということで、キュウリの精霊馬です(2018年8月)。

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接合には爪楊枝(を折ったもの)を多用しています。コンビニでもらう箸にほぼ必ず入っている爪楊枝を捨てるのがもったいなくてとっておいたのですが、まさかこんなところで役に立つとは。

茄子は3本ちょい。キュウリは2本でできております。茄子ドムは竹串ヒート・サーベルがなくとも自立するのですが、あのフォルムを作るために(ムサイに比べるとけっこう)面倒なカットをしており、三体リクエストは山ほど届いたのですが、根気が続かず断念です。

【2019、夏】(2019.08.12 追記)

今年もやってきました。精霊馬の季節が。

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ええ、自立しております。バランスに苦労しましたが、自立しております。クララが立った! の勢いでビグザムが立っております。戦いは数だよ兄貴! と、かのドズル・ザビ中将もおっしゃっていましたが、例え今後ビグザムが量産されたとしても、自立させられる自信はありません。

【2020、夏】(2020.08.12 追記)

今年もやってまいりました、ザク切り精霊馬!

こいつは子どもの頃から好きだったかっこいいヤツです。

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マゼラ・アタック!

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これ、マゼラトップ(砲塔部分)が戦闘機として独立して飛ぶんですよ。衝撃的でしたね。普通、戦車って動きが鈍くて、攻撃されたらドカンで終了ですよ。ところがこいつは一番攻撃力が高い砲塔部分がフワーッと浮き上がって空中から攻撃ですよ。素晴らしい。ザクが大砲みたいに構えたり、下の戦車部分にザクの上半身つけたり、無限の可能性を秘めている機体なんです。

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今回はキャタピラが一番好きな場所です。

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こんな感じ。

そして! 今年はナスもあります!

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ガウ という名前がすぐに出てくる方はマゼラ・アタック並みに少ないと思いますが、ガルマ・ザビが特攻をかけたときの攻撃空母と言ったら、「あー、なんか紫のに乗ってたわー」と、わかってくださる方もいらっしゃるかと……。

「ジオン公国に栄光あれ!」のときのアレですよ!

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今回はマゼラ・アタックもそうですが、ガウの翼についても、ある程度のディティールには凝りつつも、あんまり細かい所までは再現できていません。ある程度の雰囲気が出てばいいかなと妥協したのは、社畜なので時間が取れなかったというのもあり……|_・) 

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後ろから見ると、もう少し頑張りようがあったかもなぁ、と反省したりラジバンダリ。


【2021、夏】(2021.08.12 追記)

さあ、今年もやってまいりました。お盆です。精霊馬です。でも私は社畜です。

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来ました。ザクです! ……旧ザクですけど。ちなみに、旧ザクが分からない方は置いてきぼりです。昨年、マゼラトップとガウ攻撃空母をやった時点で、もうね。ちなみに「1日ザク?」って聞き返す方は、池田恵さんの『魔法の少尉ブラスターマリ』でも読むと良いですよ。

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お皿は大地のイメージです。ザクは無理でも旧ザクならば、と挑戦してみました。ほぼイメージ通りの精霊馬が完成です。ザクは左肩のトゲもけっこう難しそうなのですが、あのふんだんに使われるパイプ! あのパイプが精霊馬としての難易度を格段に上昇させています。ザクの精霊馬なんてTVチャンピオンレベルですよ。

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後ろのバックパック部分のバーニアも一刀彫り(?)です。

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有名なショルダーチャージはちょっと再現できなかったのですが、せめてアングルだけでも、とこの角度。ちなみに旧ザクじゃなくザクIだとか、ザクじゃなくザクIIだとか細かいこと言わないのは、ザクIIだとザク切りじゃなくなってしまうからデス。

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腕ももちろん一刀彫り。ちなみに、基本的には小型の果物ナイフ一本で作ってますが、さすがにこの指まわりは爪楊枝も彫刻道具として使用しました。

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両手とも抜けています。つまりヒートホークとか作れば持たせることができる……んだけど、強度が心配なのと、社畜はヒートホークまで作る気力が湧かなかったのとで、穴だけで失礼。

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真後ろ姿。キュウリにイボが多いと、ジェロニモ(ガンダムじゃなくキン肉マン)みたいだな、なんて思ってみたり。

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バーニアがカッコよく見える角度からもう一枚。

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ちなみに肩のところ、こんな風に切り抜いてから上手に巻いてるぜ! 完全に切り離さないのがポイントかな。

ということで今年は頑張ったので茄子はなしです。というかもうそろそろネタ切れなので来年とかどうしようか、という感じ。社畜はファースト全部と、ゼータは最初の数話、あとダブルオーしか観てないのですよ。でもGガンダムだけは観たいと思っています。


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いつかまた野菜をザク切りする機会がありましたら、ここに追記しようかと思います。

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