見出し画像

写真で振り返るclusterイベント30選

熊猫土竜です。ぱんだもぐら、と読みます。
アドカレ2023、12月10日の記事です。
前日は旅人18さんの人数カウントやっとできた。JavaScriptのトホホでした。
スクリプト分からん民としては、わかるだけで尊敬です。
ちなみに私はアースホール・三畳紀がとても好きです。

3年ほどclusterにいて様々なイベントに参加してきました。途中からは主催や各種スタッフでの参加もさせていただきました。始めた当初はイベントは1日1個もあればいい方で、週末でもなにもないときもありました。イベント立てる人も少なくお互い顔見知りでもあったので、かぶらないよう配慮したりとか、かぶったときには話し合って時間をずらす、なんてこともありました。あらためて「イベント」とはなにか、をwikipediaで調べると

現代日本において「イベント」といった場合には、運動会文化祭などのような大規模な学校行事花見誕生日パーティーなど個人的な行事、阪神甲子園球場高校野球大会、オリンピック、あるいはサッカーワールドカップのようなスポーツの大会、地方公共団体地域社会が行う祭り万国博覧会などの国家的な行事、などを指すことが一般的である。また、販売促進のために行われる歌手タレント声優作家漫画家らの握手会やサイン会などの催し物を指すこともある。

開催頻度としては、博覧会のように一度限りのもののほかに、オリンピックなど世界的なスポーツイベントのように数年に一度から、甲子園の高校野球大会など年に2回程度までのものをいうことが多い。

Wikipedia

とあります。特別な日、非日常という気持ちが強かったように思います。敵対心もなく数字で競い合うこともなく、お互い手探りだったからこそリスペクトしあい高めあっていたようにも思うし、その空気感が好きでした。

いまが悪いということではなく、イベントに対する考え方はいろいろあっていいと思っていて、その中で自分が主催するときは「記憶に残るものをつくりたい」というのがあります。
では、自分はどんなイベントが記憶に残っているのだろう?と思い、今年のアドカレではこの3年で特に記憶に残ったイベントを写真とともに振り返りたいと思います。
知っている人は懐かしみながら、知らない人は発見しながら見てもらえれば幸いです。

いくつか注意事項です。

・主観で選んでいますので、参加していないものは当然登場しません。
・自分やフレンドが関わったイベントはどうしても選びがちです。
・関わったイベントだけでも200以上ありますのでだいぶ厳選しています。
・選ばなかったからと言って記憶に残っていないわけではないです。
・過去資料はチェックしていますが誤記載や紹介NGあればご連絡ください。
・あまり偏らないよう1主催者1-2個までという忖度をしています。
・YouTubeリンクなどは変わる可能性もあるのでつけていません、
 気になったら検索してみてください。


2021年

黒歴史でバトルって何!?

タイトル:【みんなの黒歴史でデュエルだ!】黒歴史オーバーキル
開催日:2021年1月16日
主催:てつじんさん
ジャンル:バラエティ

投稿された黒歴史で登壇者がバトルするバラエティイベント。
私は厳密には2020年もイベントに参加している、それどころか主催もしているのですが、初期の初期で記憶に残っているのが、このてつじんさんのイベントでした。なにより複数人でちゃんとエンターテイメントしてる!というのが衝撃で、このころはまだ人と交流する機会も少なく、clusterやっている人=めちゃくちゃ若い、というイメージがあったので、イベントも大学生が友達と一緒にやってるのかな?なんて思ったり。なんかそういう笑いの勢いがあった。修学旅行の話とか詳しくは覚えてないけど爆笑したなぁ。
てつじんさんの勢いもエルさんのかわいさもいまも変わらずですね。

なおとちょまどより2年早い結婚式

タイトル:[初見&みら]結婚式
開催日:2021年2月21日
主催:禍日さん
ジャンル:その他

ユーザー二人のバーチャル結婚式をしよう、という企画。
clusterにはまったきっかけの大きな一歩。なおとちょまど結婚式より2年早くやっている。今写真を見返すと深い仲のフレンドばかり参列しているのですが、当時は主役の二人のことも知らなくて、clusterで結婚式ってなんぞ?くらいの気持ちで入りました。手作りの結婚式をVRSNSでやるって面白いなぁ、と思ったし、企画する人、参列する人たちがすごくコミュニティが完成しているように見えて(例えるなら転校先に来た感じ)、ここではこれくらいの仲になれるんだなぁ、と感心した想い出。

私たちのはじまりの地

タイトル:幸甚亭ライブ
開催日:2020年12月25日~
主催:謎部えむさん
ジャンル:DJ

DJイベントの草分け的存在。
1回目の正式名称は『幸甚亭クリスマス 2020』私の参加は2回目から。こちらも最初に紹介したイベントと同様、何度も公言していますが私の基礎をつくったイベント。盆踊りやパリピ銭湯はもうパクリと言ってもいいくらい。
とにかくここに来れば人と会える、踊れば仲良くなれる、という楽しさを教えてくれたシリーズ。あ、あの人知ってる、この人と一緒に踊れた!みたいな。前も書いたのですが、当時はスタッフ・ゲスト以外デフォルトアバターしか使えなかったのですが、途中で警備の石灰さんに権限付けてもらえることがあって、何回か参加しているうちに権限お願いしなくても顔見て権限をくれるようになったときにはとても嬉しかった。パリピ銭湯でゲストのみ立てるお立ち台つけているのはその名残だったりします。
踊りで人々をつなげるという点では、水曜やボカ踊にそのマインドがあるなぁと思っていて、いまあるイベント末永く続くといいな、と思う。

とんでもなく加速した週末

タイトル:大加速祭2021
開催日:2021年3月26日~28日
主催:公式
ジャンル:もろもろ

公式からですが、これ抜きでは語れないイベント。今でいうところのアバターマーケットとゲームジャムにプラスして、ロビーにあるウィークリーのポータルがいっぱいある感じの全て込みこみイベント。その名の通り自分の中でも多くのことが加速したイベントでした。あの規模だからこそできたのかも。異常な熱気でした。ワールド制作はジャムの半分24時間。(ちなみにそこでできたのが火星銭湯)
この当時はほぼ関われなかったのですが、大クソ速祭というユーザー側のイベントも。馬鹿なことする人たち居るなぁと最大限の賛辞を心の中で送っていたのでした。

Shall We Sento?

タイトル:火星銭湯入浴時間
開催日:2021年4月2日~
主催:熊猫土竜
ジャンル:フリーダム

お風呂に入るだけのイベント。
ここにきて自分のイベント入れてきますw いまでも継続しているイベントの第1回ということで目を瞑ってください。
前述のとおり24時間で銭湯をつくったものの、なんの賞も取れず、誰にも来てもらえず終わるのは悲しいな、と思い、ただお風呂入るだけ、というイベントをやったところ、意外と人が来てくれた。当時はパンダでもないしボイス解禁もしてないし完全モブキャラだったので、人が来てくれて嬉しかった。ここまでの5イベントがcluster民としての私を形作った原点かもしれない。

自分の中で歴代トップクラスな想い出

タイトル:バーチャル飲み会(だれでもどうぞ)
開催日:2021年4月8日
主催:YSKさん
ジャンル:フリーダム

自由な飲み会イベント。
実は自分が参加した歴代のイベントの中でもトップクラスに好きなイベント。少し仲良くなりかけてたけどまだ遠慮しがちだった輪の中にぐっと入っていけた感じ。想い出補正もある。子供のころ正月に親戚が集まって、いとこと遊びながら、なんとなく居間で大人たちが話しているのを聞いている、あの感覚。その場その場にあるもので自由に遊んでいるのが最高の経験だった。一応主催はYSKさんではあるものの、主役不在という感じもよかった。

水星にて

タイトル:ナイトプール大水着祭2021 -梅雨をぶっ飛ばす★-
開催日:2021年6月4日・5日
主催:水星魔王さん
ジャンル:フリーダム

プールで遊ぶイベント。
プールと言えば高千穂マサキさんのイベントも外せないけれど、水星のこのイベントのカオス感好きだったのよ。スイカ銃で撃ちあったりしてました。かっこつけなくていいし一生懸命泳がなくてもいい、遊んでいていいプール。はしゃいでいるだけで余計なことが何もなかったのが最高だった。

光に包まれる体験

タイトル:OPEN THE WATBOX
開催日:2021年6月4日~
主催:W@さん
ジャンル:DJ

いまも続く人気DJイベント。
いまやなくてはならないイベントの一つ。W@さんのOPEN THE WATBOX。
初回は「【初!!】DJやってみる!!」でした。誰にでもはじめてはあるのだなぁ、なんて微笑ましく思っている読者諸君、最初からとんでもない火力でしたよw
光をあびる体験、音との組み合わせ、とにかく進化する度に「clusterでこんな体験ができるんだ!」と驚きながら、全身で踊り切れる。魂がスーッと入っていくような経験。

突発で集まりみんなでバカをやる

タイトル:cluster共和国 記念撮影
開催日:2021年7月23日
主催:いちたろうさん
ジャンル:バラエティ

看板もって入場ごっこするイベント。
これたしか突発で始まったのよね。東京オリンピック開会式直後。そういうのをパッとつくってパッと楽しむ、くだらないことを全力でやる、というのが1番面白い。このちょっと前に「clusterイベント100人はいれるようになったのでやってみようぜ」イベントもなにも催し決まってなくてテストするだけなのに100人集まって、いい意味でcluster民の好奇心の高さを味わったイベントだった。
いちたろうさんだともちろん、へぷたんコンサートとか素敵なイベントもたくさんあるのだけど、どうにもこれが記憶に残ってしまって、すいません。

歌うパンダ初見参

タイトル:【現在限定公開のため秘密】
開催日:2021年8月8日
ジャンル:DJ

DJライブを学校の体育館ステージでやるイベント。
限定公開になっているので一応ぼやかしつつ。この時、最初のアバターマーケットがあって、デジタル文化祭ってタイトルだったので、ユーザー側でもデジタル文化祭しよう!みたいな動きで、複数イベントを文化祭ってひとくくりでやった中の一つ。当時はまだ少なかったDJライブを学校の体育館ステージでやって、ほんとに文化祭っぽかった。
文化祭全体も写真展やメイドカフェなどあって楽しかったけど、このイベントは何を隠そう私がclusterではじめて歌ったイベントだったのですな。

この夏と言えばLight Up Stageにも圧倒されたけれど出先からだったので写真がなかった。。。

セルフプロデュース音楽ショー時代の幕開け

タイトル:まよなからいぶ HALLOWEEN
開催日:2021年10月29日
主催:おはよう真夜中さん
ジャンル:歌

ハロウィンステージでの歌唱イベント。
もともと完成されていたワールドの上に演出が乗り、ただの音楽の補佐ではない世界観があり、本格的な「音楽ショー」時代の幕開けを感じたイベント。誰かのワールドや演出の上にパフォーマーがいるのではなく、パフォーマーがトータルコーディネートする、という意味合いでも目新しかった。
もちろん技術との両輪なので演出制作者やその他多くの人がいないと成り立たず、支えているのではなく支えあっていることは当然。
個人的にはこのころ配信カメラマンをよくやっていて、サウンドに合わせたカメラワークとしてはそれまでのリアルでの手法を模倣していたやり方から、メタバースならではの動きをふんだんに取り入れた配信ができたことも印象深い。

愛に溢れた生誕祭

タイトル:でんこちゃん生誕記念祭
開催日:2021年11月12日~
主催:でんこさん
ジャンル:DJ・歌

DJと歌による生誕祝いイベント。
clusterで生誕イベントをそれなりの規模でやろうとするとどうしても祝われる側が動きがちなのだけど、愛されDJでんこちゃんの生誕祭は周りの人がすごく動いていた印象があって、周りの人々のでんこ愛が伝わってくる内容でした。この頃には初期のように誰もかれも顔見知り、というわけではなくなっていたけど、ほとばしる愛に包まれていていい会場だなぁ、と。DJあり歌ありサプライズあり。

除夜の鐘代わりにDJを

タイトル:年越しDJイベント!! 2022はこうやって創る!
開催日:2021年12月31日-2022年1月1日
主催:七種あきのさん
ジャンル:DJ

年越しDJ イベント。
秋くらいから本領発揮しイベントを連発していた海底のねここと七種あきのさんが主催の年越しイベ。はじめてのclusterでの年越し、まさかDJイベントの司会を任されるとは。あきのさんとのダブルMCだったけど事前の打ち合わせが5秒だった。終わった後の、やり切ったね、今年もよろしくね、感が心地いい年明けでした。イベント中の写真がなく打ち上げで行った降雪神社より1枚。

2022年

ウルトラクイズ体験を君に

タイトル:椅子取りクイズゲーム ヒトモジ!
開催日:2022年1月19日~
主催:利賀セイクさん
ジャンル:クイズ

セイクさんが出すクイズに対し、正解だと思うブロックに辿り着き、それぞれ一個しかない椅子に最初に座った人が勝ち、というクイズ番組的面白さを体験できたイベント。アメリカ横断ウルトラクイズ好きとしては、知力、体力(アスレチック力)、時の運、が揃わないと勝てないこの遊びはかなりツボだった。

オープンマイクという新たな文化

タイトル:META JACK OPEN MIC LIVE
開催日:2022年3月25日~
主催:YoshiRockさん
ジャンル:歌

決まった出演者だけでなく、当日その場で歌いたい人が名乗り出て歌う、というオープンマイク形式。過去にもあったかもしれないけれど、少なくとも私にとってはclusterでは初めての出会いだった。それまで少しハードルがあったclusterで歌うことのハードルを下げ一歩踏み出すことへの背中を押してあげた功績は大きいし、その文化を定着させたことも多くの歌い手に勇気を与えたはず。そういう場や空気を生み出したことはひとつの文化を生み出したといって過言ではない。(写真は平常時のだった)

届けたい想いを歌に乗せて

タイトル:Sing for U~繋いでいく魔法~
開催日:2022年5月14日
主催:魔法少女シュネーさん
ジャンル:歌

シュネーさん主催の歌ライブイベント。
3月26日に行われたSing for U ~名前のない魔法~というソロライブイベントの続編的立ち位置。チャリティイベントという開催の趣旨が素敵だったのと、ソロイベでスタッフだった方々と今回は一緒に歌う、というのも素敵だった。シュネーさんは「有名なシンガーさん!」という雲の上に仰ぎ見ていた(いやいまも)けれど、カメラマン募集をしていたので一歩踏み出し関わらせていただきました。舞台となったhkさんのワールド「移住の果ての世界」が先述の大加速祭で誕生したワールド、つまりは火星銭湯と同じ誕生日というご縁も。
特に途中のパステルカラー演出が素敵でした。

各々戦ってきた人たちの背中

タイトル:「CUBEの中の世界再び(再び)」結果発表会!!
開催日:2022年6月18日
主催:9191さん
ジャンル:クリエイティブ

CUBEの中の世界は2020年に公式、2021年・2022年に9191さん主催、2023年はたもんさん主催で行われた10m10m10mでワールドを制作するイベント。
これに関しては、ここだけでアドカレ1回分の思いがあるので割愛。
2021年のもぐらホテルが受賞したのがワールド制作のエポックでした。
この回を選んだのは写真がよかったからwコンペティションである以上はライバル同士ではあるけれど、同じ戦いをそれぞれ戦い抜いた戦友、という感じがしたのよね、この背中の並び。

まさにファーストクラス

タイトル:FIRSTCLASS of LOVE
開催日:2022年8月14日
主催:至日レイさん
ジャンル:DJ

エモVJでおなじみレイさんが飛行機の上でパフォーマンスするという、とにかくclusterのイベントスケールを一段引き上げた感があるイベント。空港ロビーから会場へ行くという、イントロの余白までもを最大限楽しませてくれた。一部の人には事前に搭乗チケット招待状がきた、っていうのも初めてじゃないかな。搭乗して旅に出る。
旅先で聞く音楽というよりかは、旅の途中で聞くジェットストリームであって、本当の旅はそこから始まるのかもしれないし、あるいは帰り際の夢から覚める感覚なのかもしれない。なにより一人じゃなくて、その旅路を誰かと体験できた超ド級の音楽イベント。サプライズでとみねさんのお誕生日祝いもよかったですね。

常識を覆した夏の夜

タイトル:納涼祭
開催日:2022年8月26-28日
主催:龍飛さん
ジャンル:もろもろ

河川敷にて行われた歌やDJ、花火などによるイベント。
広いワールドはイベントに適さない、広くてもイベントスペースとしてはある程度狭くしないと閑散とした感じが出てしまう。そんな風に考えていた自分の常識を一気に覆した。広場や公園、屋台に神社もある河川敷。通常clusterイベントは音楽なりDJなりメインディッシュだけだ。たまにバーが備え付けられていたりもするが、基本はメインのみである。
イベント広場にはいてもいなくてもいい。各々が自由に好きな場所でその時間を過ごし、遠くからステージの音が聞こえる。考えれば現実のお祭りはこうである。イベントの中にイベントをつくることでこれを実現してしまったのだ。さらには夜空に花火を上げることでバラバラになりながらも共通の想い出を演出する。運営チームに感服脱帽である。

ガンダーラを目指して

タイトル:劇団四頭筋「ロマンティック☆ガンダーラ ~欲望という名の希望~」
開催日:2022年9月16日
主催:えるさん
ジャンル:演劇

えるさん(ぽちゃえるさん)主宰劇団四頭筋の演劇。初めて演劇用ワールド制作に挑み、そして演劇に参加したイベント。えるさんと事前に何度も話し合いながらワールドを作り上げていったのが楽しかったなあ。時に無茶振りもありつつ、しかしそれに応えていったからこそ新たな表現を手に入れられたと思うし、自分だけでは創れなかった世界を創れた。それにはやはりブレないイメージがあり、芯がないとダメで、改めてえるさんの活動の根本の強さを感じた。
VR演劇も初だったけれど、自分にしか見えない台本があるおかげでセリフよりも感情や動きに集中できた。演劇の中で焼肉ゲームというのも斬新でえるさんらしい仕掛けがちりばめられていました。

映像でどこまで遊べるか

タイトル:観客のコメントで撮影する動画の内容を決めたらどうなるの!?選手権!
開催日:2022年11月2日
主催:てつじんさん
ジャンル:バラエティ

てつじんさんのイベントでは「ストップといったとき最後にコメントした人のコメントを反映させる」アンカーもの、がまあまああって、それがカオスを生み出しているのだけど、それで映像を創ったらどうなるか、ということで、その当時のcluster界ではまだ少なかった配信カメラ経験者がほぼ全員集まりカオス映像制作に取り組んだ。ここで興味深かったのは映像というVRSNSと密接でありながらも外側にあるもの(例えばアバター制作やワールド制作は内側にあるもの、という考え)を題材とし、なおかつ3D世界に生きる僕らがVRSNSという3D表現世界の中で2Dのものを制作するという少し哲学めいた次元の相互移動をしていたこと。しょっぱなからkomatsuさんの「別ワールドで行われていることを生中継する」というトリックに驚かされたけれど、3Dと3Dの間を2Dでつなぐことは非常に深みがあったし、VRSNSにおける映像というものの立ち位置の面白さがあった。

みんなが住む町のお祭り

タイトル:カミトコ祭
開催日:2022年11月13・14日
主催:9191さん
ジャンル:歌ほか

カミサマノイルトコロ(カミトコ)で行われたファッションショーや歌などによるイベント。2021年に登場したカミトコは、それまで「観光しに行く場所」「誰かと話しに行く場所」だったワールドに「住む場所」という機能を与えた画期的なワールドであった。よってそこでのイベントも住民たちによる町内会の手作りなイベント、というアットホーム感があった。特別なことはするんだけど特別に集まっているのではない、という普段の生活の延長線上というかワールドとイベントが溶け合っている感じがして幸福度の高いイベントだった。

これが本当の紫の夜

タイトル:THE DARK MOON
開催日:2022年11月25日(ep4)
主催:RECOさん
ジャンル:DJ

DJイベント。RECOちゃんとは前からの付き合いで、四畳半なども見てスキルもセンスもすごいな~とおもっていたのだけど、イベントワールドを手掛けるようになり、またえらい世界を見せてもらったな、と。clusterのDJワールドをパリピ銭湯で継承したけれど、RECOちゃんとこはだちゃんはまた別次元で来て、相当加速牽引していったな、と思う。THE DARK MOON ep4ではEJをさせていただいたけれど、移動式のEJブースでエンタメとしての「見せるEJ」をまたワンランク上げた感じがあった。

引き込まれる世界観に警戒せよ

タイトル:警戒電脳奉納大祭
開催日:2022年8月7日(リバイバル 11月27日)
主催:警戒ブロオドキャストCHERRYさん
ジャンル:歌

警戒ちゃんと滝さんによるライブイベント。ただの音楽ライブではなく、全体のストーリー性があり壮大なオペラのような感じ。そういう面ではリリフォクが近いのかな。観客参加型で一体となれる演出がそれまでもアグレッシブな技を見せてきた滝さんの腕で綿密に入れ込まれていて、とにかくパフォーマンスとワールドが一体となって伝わってくるものがあった。

2023年

はじめの一歩

タイトル:THE FIRST STEP ~人生で一度きりのはじめてをあなたに~
開催日:2023年1月14日
主催:こはださん
ジャンル:DJ

こはださん主催で初めてVRDJやる人たちをデビューさせたDJイベント。こはださんといえば、先述の通りハイレベルな演出ができるイベントワールドの作者でもありイベンターでもありDJでもあるのですが、あえてこれを選んだのは、なんか新たな挑戦とか優しさとか、またギアを上げた感があったので。由宇霧さんとの「新人と先輩」もそうだけれど、何かをしたい人の後押しができるイベントっていいな、と思うし、きっとそれがこはださんの描くものにも返っているはず。

入室争いをしつつのお祝い

タイトル:#なおとちょまど結婚式 in バーチャル空間
開催日:2023年2月23日
主催:公式
ジャンル:その他

シャチョー自らがcluster上での結婚式を体現するというイベント。そうはありつつも、一番はユーザーへの感謝や愛なんだろうな、という想い。立場上普段はなかなか表立って接することができないユーザーたちに対するエンターテイメント。
ちなみに「女優さん」デビューの日でもありますね。パンダは結婚式でも全裸を貫くのかどうなのか、というところを全く予想していなかったであろう角度から攻めようと思い立ったのがあれでした。
末永くお幸せに。

和と輪の中で

タイトル:魅世者さん!
開催日:2023年5月24日
主催:由宇霧さん
ジャンル:もろもろ

講談、落語、三味線、剣舞といった日本文化をぎゅっと濃縮させたイベント。ワールドをまたぎながらの展開や中継などをうまく入れ込みお客さんの負荷軽減や見やすさをつくりつつ、どっぷり和の世界に入ることができた。個人的には、由宇霧さんアイデアで、元からあった花街の影絵システムで剣舞をする、というのが演出的には大のお気に入り。大きな動きだからこそできるシルエットで見せるかっこよさを生み出せたのではないかと思う。

ド熱いビーチフェス

タイトル:【Meta Rock 2023】ロックの日!DJ×シンガー相互のRockフェス
開催日:2023年6月9日
主催:YoshiRockさん
ジャンル:DJ、歌

ビーチで開催されたロックな歌とDJのイベント。
2009年のモニカ、というワールドを制作した時点で、ここのビーチでイベントやりたい、という構想はあって、それは先述の由宇霧さんと初めてご一緒した「新人と先輩」で叶ったし、ぽちゃえるさんとの「漢の花道」ではver2を創ったのだけど、さらなるフェスがしたくて実は1月の1番寒い日に「大寒ビーチフェス」をしませんか?とYoshiさんに持ち掛けていました。
結果的に自分のスケジュール諸々で流れていたのですが、Yoshiさんがロックの日イベントにこのビーチを使いたいとおっしゃってくださり、贖罪できた思いです。リアルでライブ運営をするヒロ。さんも加わり、様々なアイデアを出し合って実装することでフェスを作り上げることができました。

絵本の中の世界

タイトル:【すごいステージ】猫日和きゃりこ2周年【Cat in the Another Dimension】
開催日:2023年7月23日
主催:猫日和きゃりこさん
ジャンル:歌

私の中で「いまの100倍評価されてておかしくない」猫日和きゃりこさんのライブイベント。とにかくまた別世界の演出を見ることができました。
派手なんだけどケバケバしてないというか、全体的に品がいい。シンプルでありながら徐々に世界が拡がっていくような研ぎ澄まされた魅力。グンと引き込まれる上質時間でした。

またわちゃわちゃできた夜

タイトル:ハロウィンフォトコンテストのお写真をみんなで撮ろう
開催日:2023年10月29日
主催:ティファナさん
ジャンル:写真

上半期(下半期)の1枚など、写真にまつわるイベントを多く展開するティファナさんのイベント。ハロウィンフォトコンテストに向けて、みんなでハロウィンの写真を撮りに行こう!というものなのですが、途中から徐々にカオスに。YSKさん主催飲み会のあの夜を感じて、なんか、ああそうそうclusterってこういうところが面白いんだよな、と初心にかえることができました。いや主催者にはそんな意図はなかったのだろうけれどw
とにかく人が集まって童心に還る。そこには見栄もプライドもなにもいらない。ヤンキー集会とかもこれに近いかもしれない。

おわりに

clusterではなにをするのも自由です。ただいるだけでも、散策を楽しんでも、なにもしなくても。
ただ、せっかくこの世界に来たからには色々な体験をしてほしい。きっかけは推しを追ってきたでも、儲かりそうと思ったから、でも何でもよくて、色々な世界を見てほしいと思うし、イベントの一時にかける想いの爆発力も体験してほしい。選り好みせず、食わず嫌いせず、合わなきゃ合わないで、合うものを選べばいいだけなのだから。
特にイベンターやプロデューサーを名乗る人には仲間内だけでなく、もっと多くのイベントを見て感じて、自分のイベントに来る人に還元してあげてほしい。やっぱり、いいもの創る人はいろんなイベントでその姿をお見掛けする機会が多い。CCKも日々進化してるので、すぐに技術や見せ方も変わるしトレンドもある。掛け算は無数なのでヒントもたくさんある。わかったつもりになってるのはもったいない。

もちろんイベントに参加するもしないも自由だし、イベント疲れするくらいなら参加しないほうがいい。けど、なにがきっかけになるかわからない出会いを少し味わってみませんか?

予告

明日のアドカレは至日レイさん。記事公開後にリンク更新します。

バトンを渡すのに、またバトンが返ってくるらしい?
公式アドカレ(本稿) 私→至日レイさん→でんこちゃん
非公式アドカレ HOMURAさん→至日レイさん→私
でブーメランが来るよぅ。

非公式の方では、3周年記念イベントについて、これまた1万字たっぷり書く予定です。記憶に残ったイベントって、そりゃあ自分の主催イベントが一番記憶に残ってるよ、良し悪しじゃなく自分でやったんだから。

この記事が参加している募集

メタバースやってます

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?