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個別カテキョ報告④ディスレクシアです。どうしよう。

小3の女子ちゃん。

「なんか、変。なんかこの子、字が書けてないんじゃないか?」
と、漢検を受けながら思ったお母さん。

関係機関をうけて、ディスレクシアということが判明したそうです。

ディスレクシアとは学習障害の一種で、知的能力および一般的な理解能力などに特に異常がないにもかかわらず、
文字の読み書き学習に著しい困難を抱える障害です。

この辺ね、
とっても難しいですよ。

最近この言葉が独り歩きしていまして、
「うちの子、ディスレクシアやディスグラフィアなんじゃないかな?」
ちなみにディスグラフィアは、書けないことです。

でもね、これやってみないと分かんないです。

だいたい最初は全員字が、上手に書けないのでね。
そして書くときに、泣きわめく子がいーーーっぱい!いるんでね。

けいちゃんの「漢検前の、1時間の泣きわめき」のように、
勉強を始めるときに算数はうまくいくのに、漢字や書き取りが嫌いなのを見ると、
最初は「この子、ディスグラフィアかもしれない」って思う親はいっぱいいると思います。

でも、
練習したら出来るようになるんですよね。
たいがい。

でも、
ネットみたら、書字障害や識字障害の子に
「努力していないから書けない」
「苦手なら人よりたくさん練習すればいい」
と本人の努力不足を責めるのはよくない。とか
勝手におせっかいにそういうのをさせられて、ノーセンキューとか、
書かれてるんですよ。だから、
無理強いしていいのか?分からない。
そもそも、これって無理強いなの?

そんなんでうちの子の気持ちがおかしくなったらどうしようとかね。
悩みますよね。

ちなみにこれがディスグラフィア、ディスレクシアのところですね。

・書き文字がマスや行から大きくはみ出してしまう
・文字を書くときに鏡文字を書く
 ※ただし、鏡文字は幼少期の発達段階で誰にでも起こりうるものなので、必ずしもディスグラフィアの症状とは言えません
・年相応の漢字を書くことができない
・文字を書く際に余分に線や点を書いてしまう
・間違った助詞を使ってしまう
・句読点などを忘れる
など

えっと・・・
これ、普通に小4くらいはあるんですよね。

普通にね。

ほら、ゆみちゃんの、「ヨモギ」を「Eモギ」と書いて1本足しちゃったっていう、動画のように、
小2で、漢検6級やってても、
そんなもんなのです。小学生って!

じゃぁ、そこで、
え?うちの子、おかしい。
年相応のカタカナを書くことが出来てない。
このバランスの悪さ、発達グレーなのかしら?
と思っちゃう。
思っちゃうし、

今回の小3ちゃんも、
もう実際に診断がついちゃってるけれど、

「割と書けてる、読めてる」

これ、
「うちのこディスレクシアだから、字がかけなくて。読めなくて。当たり前なんです。」
ってやってたら、
この「割と書けてる、読めてる」まで到達できない。

書けないなら、
覚えろ。

それでOKだなと思っています。

もちろん注意深く見ていきます。
でも、
子どもに学習障害(LD)という特権意識を持たせない方がいいと
私は思っています。

最近多いです。

この特権意識。
うちの子は「HSCハイセンシティブチャイルド」だから。とかね。

言っておくけれど!ゆきりん校長のハイセンシティブぶりも、恐ろしいですわよ。
もう、縫い目を外側にして服着ることにしましたよ。
だって!
わたし!ハイセンシティブだからね!
ASDも甚だしくひどいです。だいたい、高得点です。

という笑い話はおいといて。

【出来ないこと】を特権意識にしたり、
「うちの子は学習障害だから・・・」といって
「出来ないこと」に対する親の免罪符にしないでほしい。

出来ないことを
責めるからそうなる。

出来ないことを
ただ諦めないで、
ただ諦めないでやる。
やってみて、だめかもしれないけれど、

努力して、報われないことって、
ダメなの?

ダメなんですか?

いいじゃないですか。
だいたい、歴史的成功って、そういう、努力しても報われないけれど、やってみたことの先にあるんですよ。
エジソンしかり、
田中耕一さんしかり。

この間、小4の国語の教科書で、
「ウナギのなぞを追って」というのをよみました。

ウナギの稚魚のレプトセファルスを、台湾近海でみつけたのが、1967年
南東からの海流に乗ってくると考え、
毎年毎年、少しでも小さいウナギの稚魚を見つけようと
目の細かい大きな網で、海の生き物を集める作業を繰り返すんだそうです。

毎年毎年それを続け、
とうとう、新月のときに「ある海山」の近くで生まれてるんじゃないかと推測できてきた。
そして、
とうとう、ウナギの卵らしいものを 2つ見つけたんだそうです。

とうとう!2つです。

それが何年だと思いますか?
なんと、
2009年です。

42年ですよ。
42年、毎日なのか?しらんけど、
網で海をすくい、体長1cmくらいの稚魚をみつけ、また網ですくいの繰り返し。

それを
42年するんですよ。

もう、この解説をしながら、
胸が熱くなりました。

なんなの、この人、
あなた、すごいわね。
ものすごい淡々と書いてるけど、
42年、ずっとその情熱で、
諦めず、
数ミリの卵を2個見つけたのね。

すごいわ。本当にすごいわ。

歴史的成功なるかもしれないし、ならないかもしれないですよ。
これは、教科書にのったから、成功かもしれないですね。

きっと世の中には、
こういう恐ろしく地道で、
もしかしたら「ものにならないかもしれない」という努力をして、
「あーーーだめかーーーー」となってることは、
ごまんとある。

ごまんとあっても、
めげないで、次を目指すからこそ、
人は進化してきたんだと思います。

だから、

すぐ目の前の成果を求めるんじゃなくて、
この子出来ないかもしれないけれど、
愛情をもって、一緒にやってみよう。

って思えばいいだけなんですね。
苦しいですよ。
でも、このウナギの卵みたいなことがおこるかもしれない。

そして、
わたしの生徒には、
そういうウナギの卵みたいな例が
たくさんたくさんある。

だから、
攻めすぎず、
諦めず、
ちょっとずつ、やっていきますか!
道は長いけれど、
出来ないを証明するには、
全ての出来るを確かめたうえで
出来ないっていうのがわかるから、
やってみましょうよ。

やってみましょう。

努力が才能を超える瞬間を
みれるかもしれないですよ。

ということで、続く!

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