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学校にはクレームを言わない方がいい。

先日書いた記事には、本当にたくさんのコメントをお寄せいただきました。
クラス内で恐ろしいくらいな学力の格差が生まれたあとに出来るのは、

学級崩壊です。

先日の個別カテキョでも、いくつかの親子に相談を受けました。
1つは本当によくある代表的な例なので、ご紹介します。

1学年4クラス。
小4になるときにコロナになりました。
小4って、算数が特に分かれ目でありそうに見えて、実は社会の都道府県を暗記するとか、国語だと今までなんとなく読めてい
漢字が読めなくなる学年でもあります。
だから、手厚い勉強のケアが必要です。

その学年のあるクラス、
一人の生徒が場を乱し始めます。
もともとは勉強ができていた子だそうです。
たぶん、休校ではなく授業があれば、その場で理解して、そこで点数が取れていた子ですね。
その子、5カ月ほどの休校の間でたぶん勉強をしていなかったのでしょう。
もともと小4の問題は難しくなることもあるけれど、5カ月ぶんの遅れを取り戻そうと
授業を焦ったんでしょうね。

私の生徒も、もともとできたけれど、学校で習えば習うほど「わからない」となったそうです。
「いいよ、学校のやり方でやらなくてもテストでは、ばれない。」と言って、無理やりぱんだのやり方でやってもらっていたのですが、
その子は乗り切れた。
でもクラスの大半が乗り切れなかった。
そして、そういう派手は子が、クラスで発言し始める。

「全然わかんねー」

子供たちは同調したそうです。
そりゃ、同調しますよね。

隣のクラスの先生が授業がうまいんだそうですよ。
そしたらそのクラスの子たち、
授業中に隣のクラスを廊下から見に行くんだそうです。

私も子供たちを教えていて、
本当に子供ってある意味残酷な部分があるなと思うのですが、
下手な教え方をしたら、一気に信頼を無くします。

で、
親御さんがどうするかというと、
そりゃ、
隣の先生の方が分かりやすいっていったら、
学校にクレーム入れますよね。

学校は勉強を習うところじゃない

と私は再三にわたり言っていますが、
9割の親御さんは「学校は勉強を教えてもらうところで、教師は勉強を教えるプロ」だと思っているんです。

だから、
クレームをいれる。
塾と同じように。

そうなるとどうなるかというと、

先生が辞める。

親としては驚くんです。
え?こんな些細なことを言っても辞めちゃうの?と。

そう聞かれると、私は、
「うーん。そうなんですよね。普通の企業だと、これはクレーム対応になって、
これをどうする?となるんですけれど、違うんですよね。」と言わざるを得ない。

「じゃぁ、親は子供の成績を担保に我が子を人質にとられ、ちょっとでも文句を言ったら、
まるで私が悪いみたいに言われて、相手が辞めていくんですかね。」と泣いておられました。

「そうなんです。
仕方ないけれど、クレームは言わない方がいいですよ。」

結局、新しく来た担任の先生もそのクラスを収めることはできず、
授業がほとんど受けられない状態が続き、
もともと学校が好きだったその子も、
「その子の親のせいで、あの先生はやめた」ということを誰かがいって、
教室にいづらくなって、
保健室登校になったけれど、いま冬休み、
「冬休み明け、学校に行ってくれなさそう。」といって個別に来られました。

私のアドバイスは、その子その子で違うので、
ここで「ズバリ」なことは言えません。

だけれど、その子は、
とりあえず、休み明けも学校に行くということになっています。

私は不登校でもいいじゃないか。と言っている人もいますが、
やっぱり行けるなら行っておいた方がいいと思っている立場です。

歯切れの悪い記事で申し訳ないですが、
冬休み明け、本当に不登校が増えそうなので、
書きました。

個別カテキョは75分16500円(税込み)
札幌、大阪、東京、各地で開催中。

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