TRAIN SUITE 四季島&THE ROYAL EXPRESS HOKKAIDO
11/2の19時過ぎ。
家に帰ろうと札幌駅の改札内へ入る私。
なんともないいつもの帰り道。
いつも通り最寄り駅にも停まってくれる普通列車の発車時刻を探しホームへ上がりました。
ホームに上がって思い出したのですがこの日は火曜日。
(あっ!)
と思い出してそのホームで普通列車を1本見送ることにしました。
しばらくして回送列車の到着案内が。
発車を待つ見慣れた普通列車の隣にやってきたのは白く輝くヘッドライト。
やってきたのは…
Train suite 四季島 というJR東日本所有の豪華なクルーズ列車。
ゴールドと黒の只者では無いオーラで一日のお仕事や学校を終えた人々の視線を奪っていました。
基本的にはJR東日本管内を走ることの多い列車ですが、4〜11月出発分の3泊4日コースでは火曜日に登別駅が終着、水曜日は東室蘭駅始発で北海道へ乗り入れてきます。
(公表された来年2022年のコースでは火曜日着の終着駅が白老駅に変わるそうで…)
ただ、車両自体は車内整備などの関係で札幌市内の函館本線手稲駅に隣接した札幌運転所まで回送列車としてやって来ます。
そのために北海道のターミナル駅札幌駅でも姿を見ることが出来るのです。
この車両JR在来線の線路幅1067mmのところであれば基本的に乗り入れることが出来るように準備がされているそうで、動力は各種電圧に対応した電車としての運行と非電化区間でも運行できるディーゼルカーとしての運行、そして保安機器についても各種信号設備にも対応出来るそう。
(車両の重量が重たいそうなのでま線路側が対応出来ない区間はあるのだとか)
北海道内での運行も…
青函トンネル→木古内(北海道新幹線区間)
動力→電車(新幹線用高電圧区間)
信号→新幹線用車内信号(ATC)
木古内→函館
動力→電車
信号→信号機
函館→登別
動力→ディーゼルカー
信号→信号機
登別→札幌運転所(回送)
動力→電車
信号→信号機
という他の車両では成し得ない万能さです。
設備も特別な四季島ですが、特別な列車に乗務される乗務員さんもやはり選りすぐりの選ばれた方だけなのだと思います。
回送列車としてやって来る札幌駅では、上野駅から乗務されて接客を担当する四季島のトレインクルー(客室乗務員)の方たちとJR北海道の車掌さんが降車のため2分ほど?停車。
そして、帰宅ラッシュの時間のホームを他の列車に明け渡すために速やかに発車していきます。
この場に居合わせたの正直初めてだったのですが…
すごいなと思わされました。
回送列車のため運転士さんしか乗っていない列車なのですが、乗務されていた車掌さんお二人が微動だにせずとても綺麗な敬礼。
10両編成200mの車両が駅から出て視界から最後部の尾灯が見えなくなるまで敬礼されたまま見守られておりました。
そして、最後は四季島の回送列車を見に来たギャラリーの方たちにも丁寧にご挨拶してくださいました。
プロフェッショナル。
まさにこのひとことだと思います。
↑コチラは6月に新札幌駅で撮影した朝の札幌運転所から東室蘭駅への回送列車。
朝の回送は通勤ラッシュ時間帯に他の列車の邪魔にならぬようそれなりの速度で走り去っていく四季島を見掛けることも出来ます。
今シーズンは11月の半ばで北海道へ乗り入れるコースが最終回になるそうですが、来シーズンも札幌圏の方は見かけることがあるかもしれませんね!
そして去年と今年は北海道にもう1つの豪華なクルーズ列車がやって来ていました。
それはTHE ROYAL EXPRESS.
(桑園駅・発寒中央駅で撮影)
普段は伊豆急行の車両として横浜駅〜伊豆急下田駅間で運行されているTHE ROYAL EXPRESS.
数年前に北海道で発生した地震からの観光面での復興を目的として2020年と2021年の夏場に札幌から3泊4日のコースで道東を一周して札幌へ戻って来るルートで運行されました。
この話が発表されたとき、
「え?何を言っているの!?」
というのが正直な感想でした
このTHE ROYAL EXPRESSは普段は電車として使われているので、電化されていない北海道で使うのってどうするの?というのが正直な感想でした。
ただ、各鉄道会社の連携が素晴らしく、
東急電鉄
(伊豆急行)
THE ROYAL EXPRESS編成・乗務員・検査員等の提供
→通常の8両から5両へ短縮・各種改造
JR東日本
発電用電源車の提供(伊豆急行への譲渡)
→普段は架線から電源を取り込み運行並びにサービス用に利用していますが、北海道内の非電化区間では電力を取り込めないためこの車両のディーゼルエンジンでサービス用の電源を確保。
JR北海道
運行各種取り扱い
→THE ROYAL EXPRESS運行の為に牽引するためのディーゼル機関車を2両塗り替えたのが分かりやすい準備でしょうか。
JR貨物
機関車以外の利用車両を伊豆から北海道へと回送
と様々な会社が関わっての運行。
去年も今年も見かけるとついつい見入ってしまっていました。
来年以降は運行されるかわかりませんが、沢山の方に愛される素敵な列車だなぁ…ととても感じています。
どちらも私の日常生活で乗車…という選択肢は含まれないのですが、見かけるだけで心がワクワクさせて頂いて幸せなひとときいつもありがとうございます^^
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