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【チベット語アウトプット日記】ツェワン・ノルブの歌詞翻訳

相変わらず続かないチベット語日記。
それでも先週から新たなチベット語クラスが始まった。

チベット語のクラスはとても和やかで楽しいが、なんかいまいちモチベーションが上がらない。
理由はテキストの内容がつまらないからだと勝手に判断。

そして、ポップカルチャーを表に出した方が現代人は食いつくのではないか。
そう考えて、私が好きなチベット人歌手「ツェワン・ノルブ」の歌の歌詞を自分なりに翻訳する作業をここでやっていきたい。

ツェワン・ノルブとは

チベットを代表するポップ歌手「だった」ツェワン・ノルブ。
私が受講しているチベット語クラスでも、一度だけ題材になった。
その時は「ツァンパ」という曲が取り上げられた。

ツァンパとはチベット人の主食、なくてはならない食べ物。
先生は「日本人が『おにぎり』という曲を作って歌うようなもの」と言っていたけど、個人的には隠喩だと思った。
ツァンパ愛をこれでもか!と歌った歌詞は、ツァンパをダライ・ラマに置き換えたらしっくり来たんだよなぁ。

でもその真意はもう分からない。
なぜなら↓

この死に関して、このチベット語アウトプット日記には書かない。
主旨が変わってくるので。
今回からは彼のもう一つの代表作༼ནང་ལ་འགྲོ།༽を少しずつ訳していきたい。

※素人が必死に訳しているので誤りは多々あります。
もし気づかれたらコメント欄で教えていただけると幸いです。

タイトル༼ནང་ལ་འགྲོ།༽

「༼」と「༽」はキーボードをチベット語設定にしてカギカッコを押したら出てきたので、チベット語のカッコなのであろう。知らんけど。

タイトル中のནང་は「うち」「家」
ལ་は助詞「に」
つまりནང་ལ་で「うちに」「家に」

འགྲོ་は未完了形「行く」

というわけで、タイトルの༼ནང་ལ་འགྲོ།༽は「家に行く」
でもこれじゃあんまり詩的じゃないなぁ。
ちなみに中国語のタイトルだと「回家(家に帰る)」で英語だと「Return to home」
འགྲོ་を「帰る」と訳しているのがお味噌なんだろう。
私の現在のチベット語レベルだと「行く」としか訳せないんだけど、これをどういう理由で「帰る」と言えるのかは意訳になるのか、そういう意味が含まれているのかは分からない。

ちなみにチベット語には敬語が存在し、友人に対しても相手には敬語を使うのが普通らしい。
このタイトルのའགྲོ་は普通動詞で自分自身に対して使う単語であるため、「家」に帰るのは「自分自身」だということになる。
誰かに対して「帰ろう」とか誰かが「帰る」ことを歌っているわけではないことがここで分かる。

1行目 ཕ་ཡུལ་ཟེར་རེའི་ཡུལ་ཞིག་ཡོད།

ཕ་ཡུལ་は「故郷」
ཕ་は「父」ཡུལ་は「地域」「土地」

ཟེར་は「言う」(完了・未完了の変化なし)
རེའི་がよく分からない。
たぶん助詞の一部だとは思うんだけど…རེ་だけで英語だと「each」「some」「single」という意味があるらしく、それに属格助詞の融合系ーའི་が付いたのかなぁ、だからってどう訳せばいいのか…
困ったので中国語で訳された歌詞を見ると、「稱為」とあり、意味が「〜と言われる、称される」とあるのでそのまま拝借。

ཡུལ་は上のཕ་ཡུལ་のཡུལ་と同じ「地域」「土地」

ཞིག་これがどうしても分からん。
手に入るいかなる資料を駆使してもこの意味が全然分からない。
「1」を意味するとか「とある」を意味するとか資料によって様々。
中国語で調べた時と英語の時で意味が変わってたりする。

この単語は何回も出てくるのだが、発音もそれぞれ違って聞こえる。
そもそもチベット語は書き言葉と音の乖離が大きいと言われているので、綴りをローマナイズしたところでそう発音されているとは限らない。困った…

ま、それは置いといて。続き。
ཡོད།はウチの存在動詞「ある、いる」

つまり、最初の一行を訳すと
ཕ་ཡུལ་ཟེར་རེའི་ཡུལ་ཞིག་ཡོད། = 「故郷」と言われる場所がある

って感じでいいのではないでしょうか。

今日はここまで

こんな感じで一日一行訳していけば無理なく続けられるのではないか。
継続は力なり!
この歌を広めるためにも最後まで頑張ろう。
今夜はチベット語のレッスンもある。頑張ろう。

それではまた!
མཇལ་ཡོང་།

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