旅する囲碁カフェ~香港2日目~初めて外人になった日
はじめましての方もそうでない方もこんにちは。
カフェと囲碁 ひだまりのMayuです。
海外に囲碁カフェを作りたい!という夢を掲げてとりあえず現地の様子を見に行った第一弾は香港。
今回は2日目:いよいよ香港で囲碁を打ちました!
旅に至る経緯と、1日目はそれぞれこちらから。
準備編
1日目
1.ホテルを移動し都心に滞在
夜中クラブに踊りに行ったものの8:00頃に起床。
海外に行っても体内時計はちゃんと動いている。
ちなみに、香港は日本より1時間遅い。
ホテルの中にジムがあったので、少しばかり体を動かす。
今日は黄大仙(パワースポット)に行くのと、
香港囲碁文化棋院(Hong Kong Go Culture Assosiation)に14:00頃にいくのと、尖沙咀のホテルに移動するため、少し早めに行動しなければならない。荷物を片付けてチェックアウトする。
ホテルから少ししたところにバス停があるが、上り坂でがたがたのアスファルトなので辛い。久々にスーツケースを抱えて歩いてみて、旅は体力のある若い時にたくさんしておいた方がいいと思った。
バス停に着くと運よくすぐに乗れた。
空港の時に乗車したバスと違って、荷物置き場がない。
とりあえず一番後ろの窓際に荷物を持って移動。邪魔にならないようにはしていたが、満席にならなかったのでほっと一息。
景色をみながら、ホテルの近くのめちゃくちゃ混んでいるハンバーガー屋さんに寄れなかったのだけ残念に思った。
街並みを眺めているとあっという間に30分が過ぎ、尖沙咀についた。
ここからはホテルの移動がないため、チェックインしてしまえば、
もう重たいものを移動する必要はない。
ホテルのオーナーはとても優しい人で私が指定した時間にチェックインさせてくれた。予約表を見ると、コロナウィルスの影響でキャンセルが多く出たことがわかった。
なので、ここから数日間は私しか泊まる人がいないということで、シングルルームからダブルルームに変更してくれた。ラッキー!!
几帳面なオーナーで、部屋も清潔だし、細かいルールも教えてくれた。
時間があまりなかったため荷物だけおいて出発。
今日も友人のカールが一緒に同行してくれることになった。
今日は香港囲碁文化棋院にいくため、ひだまりTシャツを着たが、
カールも着て来てくれた!
ホテルは尖沙咀駅まで30秒の好立地。
8階だったけど、とても静かで眺めがよい。
部屋は狭いけれど、不自由はない。
2.パワースポットで願掛け
早速、黄大仙に向かう。
カールも朝4:00まで友人と飲んでいたらしく、非常に眠そう。
香港は基本的に小さいのでMTR(Mass Transit Railway)に乗ればあっという間に移動ができる。黄大仙までも30分かからずに到着。
黄大仙は香港最大のお寺がある場所で、そこに願掛けに行った。
参拝方法はこちらの記事を参考にした。
ここではおみくじのようなものを引くことができ、
私は仕事について見てもらうことにした。
100以上のブースがならんでいるが、日本語が話せるところはあまりない。
あまりにも引きが強いところはやめて、静かそうな人のブースで見てもらった。
ひだまりに関しては「梅酒」という言葉が入っていてビックリしてしまった。梅酒知ってる?と占い師に言われる。
知ってるもなにも、チョーヤ梅酒さんはスポンサーで大会を開いている。
とにかく、いい結果だったのでよかった。
3.初めての飲茶
あっという間に目的は果たしたのでお昼ごはんを食べに行く。
近くにモールがあったので、そこのJADE GARDENという飲茶レストランで食事をすることに。
昼時だったので普通に混んでいた。
15分ほど待たされたけれど、受付の人をみているとレストランに入る前に熱を測っていた。日本もそのうちこんなことになるのかな。
ちなみに、待っている間にメニューは渡されない。
日本だと考えられないが、そういうサービス一つとっても、自国に誇りを持つことができる。
レストランに入りおもしろかったのはお箸が2種類あることと、
食器を洗うためのお湯と小さなボールが用意されていたところ。
お箸はとりわけ用と、自分で使う用。
器はきれいかどうかわからないから、お湯で洗うらしい。
几帳面なのかそうじゃないのかよくわからない笑。
今回食べたのはKaichaという私のお店のお客様のおすすめの一品と、
えびのシュウマイ、揚げた春巻きがゆでたライスペーパーに包まれたものと、豆苗のいためたものとデザート。カールは野菜が嫌いらしいので私だけ食べることに。めちゃくちゃおいしかった!
4.ついに!香港囲碁文化棋院へ
そしてそこからMTRで移動し、牛頭角駅へ。
10分ほどの距離をどきどきしながら、囲碁サロンへ向かう。
どのような場所かわからないので未知数。
やっぱり日本の雑居ビルのようなところにあるのかな。。
やっぱりそうだった。ビルに到着し、8階にあがる。
事前に行くことを伝えていたので、入店したらウェルカムなムードだった。
主は囲碁だけど、ボードゲームも400種類あり楽しめるようになっていた。
しかし、半分くらいはルールはわからないし、買ったはいいものの開封していないゲームもあった。すでに何人か来ていて囲碁を打っていた。
ちなみにここはどうやって見つけたか?というと、
Facebookで呼びかけたら教えてくれる人がいたからである。
ちなみにカールは香港では囲碁を打つ場所にはいかず、
わざわざひだまりに来ているといっていた。
なんだか皆強そうだった。
最初に打ってくれた男の子は香港の初段だと言っていた。
日本の初段と海外の初段の差を理解しているので教えてもらうつもりで対局。
勝たせてもらったけれど、優しく頭を撫でられた感じ。
ここでも天空のこすみ布石を使ったが、二線に打つのはよくないと言われる。
二局目はビギナーの女の子のビビアンと対局。
13路盤で対局したが、納得いくまで考えて打ちたいタイプの彼女。
かなり時間を使って一局をうった。
ビビアンを見ているとひだまりの0期生の女性のお客さんをほうふつとさせる。今や彼女は初段。
こうして打っている間にも、次から次へと人が集まってくる。
食べ物買ってきて食べたり、冷蔵庫があってアイスをとって食べたりしていて自由な感じ。
入ってくる人たちはみんなおそらく20代。
ここは何年営業しているのか?と聞くと、かれこれ10年だと言う。
10年なにかを継続させるのは大変なのですごいと思う。
三局目はまた香港の初段のBrianにコミなし定先で教えていただく。
めちゃくちゃ強くてあっけなく負ける。
詰碁の部分で華麗に殺されてしまった。
そういえばこっちに来てから詰碁を1回もやっていない。。
そういえば整地(陣地をカウントすること)は中国式なので、
日本とはことなる。英語で説明してくれたけど、よくわからなかった。
私の三局目が始まると同時に、カールも対局を始めた。
カールは香港で何級なのかわからないけれど、日本では三段くらい。
定石で別の女の子と対局していたが、2人ともよく考えるタイプなので、私が終わってもまだ打っていた。
すでに18:00くらいだったが、まだ打ってていいよと言われたので最終戦に挑む。最後の方は私と同じくらいの棋力の男の子だった。
にぎりでといわれて私は白もちだった。
マネージャーのChiwingは見るからに強そうで、隣で棋譜をとってくれた。
序盤ではかなり優勢だったが、途中から雲行きが怪しくなる。
大きなコウの戦いがあったりして、囲碁を始めて約4年の中で一番長い対局だったと思うし、こんなに考えたのは初めてだった。
だけど、想いを込めて対局したぶん、記憶に残る一局だった。
しかも、他の人もみんな私たちの対局を見守ってくれていて、
こんなにプレッシャーのある中での対局も初めてだった。
対局が終わって棋譜をみながらChiwing,Brianをメインにして検討をしてもらった。とても参考になったのは、彼らの英語だった。
私はひだまりを作ってから海外に出ていない。出れなかった。
ひだまりに来る外国人のうち9割はビギナーのため、私たちがレクチャーし、検討をすることがほとんど。
なので、誰かから英語を学んだわけではなく、自分たちで考えた英語を話してきた。
しかし今回は、私が外国人という立場に初めてたった。
ひだまりを作って初めて「外国人」になった。
そこで検討はもちろん英語でしてもらう。
日本で英語でしてもらうことはほとんどない。
一緒にトリプル碁に出場したロペスさんにしても、シャインにしても、日本にいるので日本語で説明してくれる。
なので、彼らが検討の時に使ってくれた英語は日本に持ち帰れる素晴らしいお土産になった。
棋譜もすばらしいプレゼントだし、最近囲碁熱が下がっててこのままでもいいかななんて思っていたけれど、惜しくも僅差で負けたので、リベンジするために囲碁の勉強も頑張ろうと心に誓った。
ちなみに、私が対局した男の子は周りに同じくらいの棋力の人がいないため、常に強い人に指導碁をうってもらう状態だといっていた。
なので、同じくらいの人と打つことができてよかった。と。
そう考えると、日本は恵まれていると思う。
地方では同じように強いおじいちゃんしかいないところはあるかもしれない。しかし、級位者向けのサービスがあったり、日本棋院でも積極的に級位者向けの大会を開催している。
この縁をきっかけに、ひだまりのお客さんと香港の皆さまがいつの日か交流できる機会をつくりたいと思った。今はオンラインでも対局可能ですしね。
最後にみんなで写真を撮ってもらい尖沙咀にもどることに。
香港囲碁文化棋院のみなさま、ありがとうございました!
5.人生で一番怖いトイレ
電車にのっているとなにやらアナウンス。
英語も早くて聞き取れなかったが、カールによるとデモが始まって半年ということで、
MONG KOK駅でデモが起きているとのこと。
見たいか?と言われたけれど、安全が第一なので違う駅で乗り換えて回避。
フランスに行った時もデモで電車に乗れなかったことがある。
そう考えると、日本は時間通りに当たり前に電車がくることがありがたいと感じる。
その後、ひだまりのお客さんがおすすめの中華料理のお店にいったが、すでにクローズしていた。
しかたないので、ホテルの近くのお店にいくことに。
唐辛子がめいっぱい入った鍋にカニだとかえびだとかを入れて食べるお店に。
おなかを壊したくないので、辛さはマイルドにしてもらい、サイドメニューにマーボーナスのようなものを頼んだ。
辛いえびは普通だったが、ナスはめちゃくちゃおいしかった。トルネードフライのようにかっとしたナスにマーボー餡がかかっているもので、
これは非常においしかった!
しかし、トイレがめちゃくちゃこわかった。
そのお店専用のものはなく、お店をでてすぐの裏路地に、他のお店と共用のトイレがあった。
トイレットペーパーもないし、路地にポツンと便器があるようなイメージだったのでめちゃくちゃ怖くて素早くでた。
運よくティッシュを持っていたので助かった。
いつこういうトイレに遭遇するかわからないので、
ポケットティッシュを必ず持ちあることを決意。
合わせて頼んだお茶はやっぱり甘苦い味で、私には好みの味だった。
あまりにも量が多かったので残してしまったけれど、ナスはもっと食べたかったな。
おなかも満たされたのでホテルに帰る。
帰宅してこうしてメモを書いているが、あまりにも濃厚で途中で寝落ちしてしまう。
あと二日。エキサイティングな時間にしたい。
サポートして頂いた皆さまには後悔させません!