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#たび1 はじめての一人旅@イギリス

はしゃs私にとって旅とは、自分の人生を唯一確認できる時間だと思っている
人間性、運、やってきたことetc....

私の初めての海外旅行は2011年。
そう。その年は東日本大震災があった年。
旅に出たきっかけは、悲しい震災が元でした。

あの震災があって、私は日本は終わりを迎える可能性があると思っていました。
今の生活は保障されたものでないこと、
自分がどんなに気を付けていても、病気や交通事故、天災などで命が突然絶えてしまうことがあることを知りました。

また、震災が起きて日本は暗いムードになっている。
不謹慎と言われるかもしれないけれど、
震災があったことで、そこから学び、自分の人生をよりよい方向に向かっていく人がいたっていいのでは?と思っていました。

毎日震災のニュースが流れるたびに、
この震災を自分の人生にどう活かす?そのことばかり考えていました。

そんな時、ふと私の心に生まれた疑問。
「あした死んだら何を一番後悔する?」

人それぞれ、答えがあることでしょう。

私はその時DJの全盛期だったので、
「大好きなTranceを一度も本場で味わっていない!」でした。
大好きなTranceをやっているのに、本場のクラブに行っていない。これではTrance愛は本物ではない!とも思いました。

心に沸いた疑問を解決するべく、
自分の好きなアーティスト(当時はBryan KearneyとIndecent Noise)のスケジュールを確認しました。

なんと、1カ月半後に二人が出演するイベントがあるではないですか!
場所はイギリスのシェフィールド。
どんなところなのか全く知らない。

しかし、思い立ったたらすぐ行動。

当時の私は、もちろん英語は中学生レベルなのでスラスラ話せないし、
一人で海外旅行にいったことがない。
当時ブラック企業に勤めていたため、長期休暇も取れない。。
アーティストとしてドイツから楽曲リリースはしていたものの、知名度はない。

それでも、死ぬ可能性があるならば、行かないと!
もう行けないかもしれないし!ということで、航空券を購入しました。

※この旅行はすべて「死ぬかもしれない!」から始まっているので、すべてが無謀です。

旅行したこと自体が初めてなので、今だったら絶対に買わない金額:まさかの20万円オーバーでも購入してしまいました。
しかも、イギリスの滞在時間は48時間。往復の移動時間は54時間。
滞在よりも移動の方が長い。。それでも行くと決めました。

せっかくイギリスに行くなら!ということで、
イベントの主催者に連絡し、DJさせてもらえないか?というメールを送りました。もちろんイベント自体のDJブッキングが終わっているので無理だと伝えられたのですが、プレパーティーがあるので、それには出演OKと言ってもらえたのです。
当たって砕けろ精神でいってよかった!
しかも、当日のメインイベントはゲスト扱いにするので、チケットは払わなくていいよと言ってもらえました。

この時点で英語は中学生レベルだったので、google先生には大変お世話になりました。

一カ月半で英語をスラスラと話せるようにはならないのですが、
DJプレイをするといことと、
もしかして大好きなDJと話せるチャンスがあるかもということで、
毎日英語を勉強し、旅に備えました。

さて、当時は成田→ドーハ→マンチェスターというルートでイギリスに行きます。シェフィールドへは、マンチェスターから電車で行けるのですが、心配なのと金額が安いので、チケットは先に購入しました。

当日は興奮状態であまり眠れませんでした。
たしか夜の便だったのですが、飛行機が離陸するとき、なぜだか涙が出てきました。震災がなかったらこの飛行機に乗ることもなかったな。だけど、家族を失って悲しい人たちもいる。複雑な思いでした。

飛行機では大爆睡。
ドーハで心配だった乗り継ぎもうまくいきました。
なんせトランジットが7時間もあったので。。

ドーハの空港にはモスクがある

そしてドーハからマンチェスターの飛行機に乗ります。
そこでは、隣に座っていたアジア人(香港か台湾)の留学生に出会います。
彼はマンチェスターから電車で何時間かいったところにある、
ビジネススクールに1年間通うので、今飛行機に乗っていると。

私のつたない英語も理解してくれて、
今回の旅で初めて人と話して、なんとなく英語も伝わったのでほっとしました。

楽しい時間はあっという間にすぎるもので、
マンチェスターに到着しました。
しかし、、なんと私が予約した電車のチケットの出発時刻に飛行機が着陸しました。お金はいいとして、チケットの買い方がわかりません。
日本にいると切符なんて当たり前に買えますが、
表記は全部英語なので、ちゃんとチケット買えるか不安で仕方ありません。

しかし、飛行機の中で隣に座っていた子が、
方面は違えど同じ鉄道会社だったので、チケットを代わりに購入してれくました。ありがたい!


おかげ様で無事にシェフィールドに行く電車に乗ります。
ここからは一人になってしまうけれど大丈夫!
ポケットwifiも持ってきたし、
携帯も電車で充電できるようだし、迎えに来る時間を確認しよう。

そう思って充電器を取り出し、電源を入れると、、
ん?ぷつっとならなかった。

そうなんです。電圧が違う方の充電器を持ってきてしまったのです。
家でさんざん確認したにも関わらず、
日本の電圧の充電器の方を間違えてもってきたのです。

ちーん。

考えても仕方がないので、景色を楽しむことに。
田園風景の中に羊がいたり、うさぎがいたり。
いいなぁ。もともと都心ではないところで育った私はそのように感じました。日本の田んぼの風景との違い、そして、日本とは違う、石造りの街並みにようやくイギリスにやってきた実感が沸きました。



1時間半ほど経ち、シェフィールドに到着。

ホテルまでの経路は印刷してきていたので、携帯は不要。
5分ほどで到着しました。


つたない英語でチェックインを済ませてほっと一息。
しかし、DJまであと4時間を切っています。
迎えの時間などもわからないため、どうしてもネット環境が必要。

ふとホテルの説明書をみると、テレビがネットに接続できるとのこと。1日で1万円と超高いけれど、びびりながらクレジットカードの番号を入力。なんとか接続に成功した模様。

FBを開くと、何件か連絡が来ていて、3時間後くらいにホテルに迎えにきてくれるとのこと。

時差でぐったりしていたものの、DJして、そのあと朝まで踊る体力が心配だったのでひと眠りすることに。

2時間で起きて準備をする。ヘッドフォンOK、音源OK、アーティストに会えた時に渡す日本酒もOK!

そして時間になってロビーに降りると、時間通りに迎えに来てくれていた。

つたない英語で申し訳ないことを伝えると、トランスへの愛があればOK!とありがたい言葉をかけてもらう。

つづく


サポートして頂いた皆さまには後悔させません!