#読書2 うつくしい人 東山魁夷
昨年の11月くらいに福岡空港で購入してから未読だったもの。
年内に積読をすべて読み終わろうと思い、
現在家にある10冊を超える書籍を少しずつ読んでいます。
そのうちの一冊だったのですが、これはもっと早く読むべきでした。
でも、今このタイミングだから、なんとなく手に取ったのかもしれません。
昨年、国立新美術館で初めて東山魁夷の絵を見ました。
もともと好きになったきっかけは、私の音楽の先生の影響から。
それでようやく本物を目にして、
言葉に表すことが安っぽいなと思うほど素晴らしいと思いました。
見ているとなんだか涙もでてきました。
そして、ちょうど福岡に旅行に行った際、
空港でこちらの本を見つけたので購入。
半年以上も寝かせていました。
こちらの本は、福岡の教師だった村上通哉さんが、文化祭の学級の出し物で国語教科書原作者生原稿展をきっかけに、東山魁夷さんと心を通わせていった、実話が語られています。
この本を読み、途中で何度もじーんときました。
東山魁夷は画家である以前に、人として温かく柔らかく純粋な気持ちをもっていたからこそ、誰もが感動する作品を残せたのだと思います。
それと同じくらい、著者の村上さんも教師という立場で、自分の受け持つ子供たちに、特別な体験、経験をさせてあげたいという純粋な気持ちがあったから、お互いに心が通い合ったのだと思います。
読み終わって、自分はどうなのか?
何かに対して純粋にそこまで気持ちを込めてやったものがあるのか?
正直そこまで思いきれたものはないと思いました。
この本との出会いは私の人生を変えるものだと思います。
久々に良書と出会いました。
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