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ベトナム旅行3日目 ファンシーパン山

ファンシーパン山 登山

登山口

ベトナム旅行3日目。
今日は唯一の目的である、
インドシナ半島最高峰のファンシーパン山に挑戦しました。3147mの山。

結果は、途中で下山しました。
2500mあたりで、ぜーぜーが止まらず。
帰り悔しくてちょっと泣いた。

やめた経緯を書きます。
朝6時に車でピックアップしてもらいました。
私はSapa Original Trekという会社にお願いしました。

本来は、ポーターさんとマンツーマンだったのですが、昨日の予約で2人参加したいと連絡があったので、一緒でもいい?と聞かれました。

この時からちょっと嫌な予感してたので、
「私は登るスピード遅いから、それでもよければどうぞ」と返信しました。

車にはすでに2人が乗ってました。
ふたりとも別々に参加したけど、
たまたま2人共27歳で、
アメリカ人の男性と、
フランス人の女性。二人共めちゃ脚長い。

やっぱりね!と。

下調べの時点で、
この山に登るのはほとんど欧米人とのこと。
無尽蔵の体力があるのを知っているので、
この時点で不安を覚える。

マンツーマンから、
体力ありそうな3人+私という、
すごく危険な編成になってしまった。

さらに良くないことに、
ツアーに参加するにあたり、
デポジットとして20ドルネットから支払っていた。

残りの60ドルは同じようにネット決済かと思いきや、その場でカードか現金で支払わなければならなかった。

山を登るときは
あまり現金を持たないようにしてたし、
カードを落としたくなくて持っていかなかった。

カードがないため、
現金で支払わなければならず、
持っていった現金がなんと丁度だったため、
無一文になってしまった。

帰り道は遅くなったらロープウェイをつかって降りなければならないけど、ツアー料金にその金額が含まれていないため、絶対に14時までに登り、自力で降りなければならないというプレッシャーがかかった。

登り始めて思ったのが、
日本の山は神様がかならず祀られているから、
ゴミも少ないし、神聖な場所という感じがする。

ベトナムの山はそんなことないようで、
ポーターにバナナの皮をどこに捨てるのか?と聞いたら、その辺にほおってよい!と言われた。

よく見ると、
お菓子のゴミとかバナナの皮とかペットボトルとか平気で捨ててある。

あと、トイレもなければ、
道案内の標識、何合目というのがないので、
とにかくやみくもに進むしかない。

ポーターさんも20代の男性で、
なんとトレッキングシューズではなく、
ただのサンダルを履いていた。
つっかけがないやつ。

すごすぎる。。

登山の出だしはなかなか良くて、
ヤマップという登山で使えるアプリでペースを見ると200%くらいのスピードだった。

野生のバッファロー。これはこども

歩いていると、
日本の山とは違う植物やフルーツ、
バッファローがいたり、
黒いカタツムリがいたり、すごく楽しい。

しかし序盤の1時間でメンバーに不安を覚えてくる。フランス人のジェーンもアメリカ人のサムも英語が堪能なので、よく聞き取れなくても会話ができる。 パリとNY出身という、バリバリ都会の二人。

ふたりとも世界中を旅していて、
コロンビアの山が良かったとか、
ラオスが良かったとか、
とにかく色んな国、土地の場所の名前が出てくる。

私よりも10歳以上若いのに、
色々旅していてすごいなと思った。

これって教育なのかなー。
今まで色んな国にいったけど、
仕事ばかりしている国は日本くらいだじゃない?

みんな、長いバケーションを取っているし、
一つの旅で何カ国もいってる。
自分の世界がめちゃくちゃ狭いと感じた。

そんなことを思いながら山を登るも、
私は英語をそんなにしゃべれないので、
すごく一生懸命聞かないと聞き取れないし、 
質問に答えられない。

さらに、山登りがきつすぎて、
英語で思考すること自体が無理になってきた。

それなのに並び順が、
ポーター→ジェーン→私→サムになってしまって、欧米の脚長さんのペースに合わせなければならなくなってしまった。

それでも2時間半くらいは頑張ってついていった。

そこで休憩したときに、
あと4時間位はかかるよと言われた。

標高が高く息切れする。
しかも、太陽が出てきて汗だく。

ジェーンとサムは汗もかいてなければ、
水もほぼ飲んでなかった。 
息切れすることもなく、平然と登っていく。

私は水は1リットル飲みほしていて、
この先足りるのか?という状態。

3時間立たないくらいから霧が立ち込め、
登りの階段をずーーっと登っているときに、 
この状態では無理と判断した。

たとえ頂上にいっても、
お金がないからロープウェイで降りられない。

ジェーンとサムはどんどん登っていく。
二人は、ロープウェイは金額が高いから、
自力で下山すると決めてた。

そうなると、二人が自力で降りられる時間に登らなければならず、私が足を引っ張って7時間くらいかけて登ってしまうと、自力で下山をできなくなる。

もう自分のペースで登れないし、
自力で帰るのも不可能なので、
下山を決意した。

来た道を降りる体力は残しておかねばならない。

今しかないと思い、
ポーターにギブアップすることを伝えた。

オーナーに連絡してくれて、
登ってもロープウェイのお金がないこと 
体力的に他の参加者に着いていくことが不可能だと伝えた。

オーナーは、あと少しだよ!
登ろうよ!と言ってくれたけど、
他の人にお金を借りるのも嫌だし、
頂上につく時間も遅らせたくないので、
下山すると伝えた。

ここのオーナーはすごくしっかりしていて、
事故を起こさないために、
観光客一人では山を歩かせないようにしている。

丁度帰るポーターがいるから、
迎えに行かせると言われ、
メンバーから離脱。

離脱するときに、
昼食のバインミーやバナナやお菓子を受け取る。
山頂付近で食べたかったな。

疲れすぎて、
休憩できそうなところで、
腰を下ろして貰ったバインミーを食べる。

きゅうりやトマトはまるごとなので、
そのままかじって食べた。
日差しが出てきてじりじりする。


下山していると、
あっという間にポーターがやってきた。

ものすごいスピードだ。。

下山だから簡単と思われるかもしれないけれど、
実はそんなことなくて、
山は、登ったり降りたりの繰り返し。

なので、帰り道もそれなりに坂道がある。

さらに、岩場がおおく足元が悪いので
滑りやすく、足や膝に負担がかかりやすい。

呼吸はさっきより楽になったけど、
帰り道も終わりがないんじゃないか?と思うくらいしんどかった。

無事にゲートにつくと、
オーナーが迎えに来てくれてて、ホテルに帰る。

車の中で、
自分のペースで行ってよかったと言われた。

なぜならば、
アジア人は、欧米人と比較すると、
スピードも遅くスタミナも全然違う。
それを彼らに伝えていたと言ってた。

とはいえ、
私は日本人だから気を遣っちゃうよと言った。

あと少しとはいえ、
体力不足だったし、
ガイドとマンツーマンじゃなかったし、
クレジットカードもなくて、
よくない状況だったから、
今回は下山して後悔してないと伝えた。

同じように、
シンガポール人の男性でもそういう人がいたらしく、鍛えて1年後にやってきて達成したらしい。

なので、私ももっと心身ともに鍛えて、
マンツーマンかつ、1泊2日で行けるツアーにしようと思った。

イレギュラーだったけど、
安全にホテルまで返してくれたこの会社に感謝!

便利なサービス

ホテルについてすぐシャワーを浴びる。
ものすごい汗で、登山の服がびしょびしょ。

これを日本に持って帰りたくなくて、
ランドリーを探したら、
バイクで取りに来て、明日持ってきてくれるお店を発見!

ベトナムは、Whatsappがないと生きていけないけど、それを知らなかったのでデータ通信だけのsimにしてた自分を恨む。

ランドリーにはgoogle chatで連絡することができ、無事に渡すことができた。

登山する人が多いから生まれたサービスなんだろうな〜

間違えが良いこともある


このお肉、何だと思いますか?

シャワーも浴びたし、
昼寝もしたし、
ランドリーも出したし、
ベトナムコーヒー飲みたいなと思って調べると、
Heaven Cafeというお店が、
ここから2キロ位のところにあるらしい。

山の上にあり、
景色を見ながらコーヒーを飲めるとのこと。

行こう!と決めるも、
体が満身創痍なので歩くのは無理。

なので、ホテルのお姉さんに聞いたら、
だんなが暇なら送ってくよ!
と言ってくれた。

費用を聞くと、往復で4000円くらい。
べらぼうに高い!!!
でも、今は疲れてそれどころじゃないので、
Okay!と返事をした。

すぐに旦那さんが来て出発!
ちなみに、
ベトナムは個人経営のホテルが多く、
こちらもそんな感じ。

カフェまで2キロと聞いていたので、
どんどん山の中に入っていくのに不安を覚えてくる。

あれ?
これってファンシーパン山の登山口まで来てない?

おかしいと思い、
Heavens Cafeにいきたいと奥さんに伝えた!
と行ったら、この先にHeavens Gateってのがあり、その中で美味しいコーヒー飲めるよ!と言ってきた。

もうここまで来たら仕方ないので、
気持ちを切り替える。

片道20kmなので、
そりゃ4000円往復でするよね!
と思った。

結果的によかった!
ここは私が来たかった場所で、
行き方がわからない場所だった。

こんなオブジェがある
The Asia 

ここも高度2000mを超えていて、
階段登るだけで息が切れてくる。

カフェにいきたかったのに、
何故階段登ってるの?

しかも、雲がすごくて景色が真っ白!
まさにHeavenですな。

真っ白!晴れてると景色良いらしい

コーヒーは飲めなかったけど、
堪能したのでよしとする!

帰り道で、
明らかに違う服装を着た人たちがいた。

どうやら、この辺に住む民族らしい。
窓を開けると、
とにかく何かを買ってくれ!と訴えてくる。

ここはスルーして少し進むと、
BBQ屋さんだよ!と教えてもらう。

へー!なんの肉あるの?
と聞くと、バッファローとか豚とかと答える。

え!バッファロー!
降りて食べたい!と言って、
バッファローのジャーキーと、
ベトナムのキャベツの豚肉巻きを食べる。 

宿のだんなさんも、ビールとあわせると最高と言ってた

なかなかおいしかった!
キャベツはしゃきしゃきしてて、
豚肉は日本と変わらない味。

バッファローもピリ辛でおいしかった!
こうして自由におりて買い物できるのはら
宿の人に送迎をお願いしたから。

結果的によかったー!

帰りの車で、
Thank youは日本語でなんていうの?
と言って、お互いに教えあった。

私もその人も英語は堪能じゃないけど、
なんとなくこの人は会話が通じる人でよかった。

旅をすると予想ができないことが起きるけど、
それを楽しむと決めて過ごせば、
経験値として積み上がり、
魅力的な人になれると思った。

とても疲れたし、
旅の目的は達成できなったけど、
よき一日でした✨

サポートして頂いた皆さまには後悔させません!