#たび2 はじめての一人旅後編

イギリスに大好きなアーティストを見に行こう!と決めて、どうせならDJもやらせてもらいたい!ということでたった2日間の旅に出た私。

ホテルに迎えが来て、DJをするパブまで連れて行ってもらいました。

まさにイギリス!っという感じ。

残念ながら中の写真はないのですが、1時間持ち時間を頂いてプレイさせてもらいました。前のDJと後のDJとの会話や入れ替わりもスムーズにできました。

驚いたのは、私の後のDJが、マスターはここまで!と書いてあるミキサーのボリュームを大幅に振り切って音を出し始めたこと。
なんて雑なんだ。。

自分の出番が終わると、スタッフが迎えに来てくれて、
パブからほど近くにあるクラブPlugへ向かいます。

この日のPartyはOff The Railsという名前のTranceイベント。
Ummet Ozan, Ben Gold, Bryan Kearney, Indecent Noiseというラインナップ。

スタッフに連れて行ってもらったので、
バックステージパスをもらうことができました。

まだ時間が早いのもあり、スタッフがぽつぽついるくらいでしたが、
お土産の日本酒を渡すと喜んでくれました。
英語が話せないので、気まずい空気のまましばらくソファでくつろいでいると、憧れのIndecent Noiseがはいってきました。

実は彼とはイベントの前にFBで連絡をとっていたのです。
この日から1年半くらい前に、いつかあなたのDJを生で観に行きます!というメッセージを送って、しばらくは返信がありませんでした。ただのファンに都度返信していたら大変なので今では納得ですが。

しかし、今回プレパーティーでDJするときに、フライヤーを作ってもらったら、それを見て、本当にくるの?!とメッセージをくれたのです。
時間の都合がつかず、私のDJは見ることができなかったけれど、
曲チェックしてるよ!と声かけてくれたり、いつか日本に行きたいともいってくれました。

そうこうしているとイベントが始まり、フロアで踊りまくります。
まるで夢のような時間はあっという間に過ぎるものですね。


イベントが始まってしまったら、英語が話せないなんて関係ありませんでした。
大好きな音楽を聴いて、
その音楽が好きな人たちが集まって、なんとなく会話して。
ただただ、楽しかった。

そして、この日もう一つ出会いがありました。
プレパーティーで私の前にDJをしていたJoshと知り合ったのです。

Joshとは今でも友人で、今はアメリカに引っ越してしまいましたが、
イギリスに行く都度、色んなところに連れて行ってもらいました。

パーティーが終わり、朝まで踊ってホテルに着くと、
ベッドに横たわった瞬間に眠りに落ちてしまいました。

初めての海外一人旅。

しかもクラブに一人で行って、
DJもして、好きなアーティストに会って。
すべてが初めてのことだらけで緊張していたのだと思います。

翌日というか、数時間後にはチェックアウトだったため、
寝不足気味でしたが、すがすがしい気持ちで目覚めることができました。

翌日はマンチェスター空港の近くに移動して宿泊だったため、
電車に乗って昨日来た道を戻ることに。

昨日見た景色と同じであろう景色を見ながら、
昨日の自分とは全く違う自分がいるような感覚になりました。

旅に出ると決めたのは、東日本大震災という哀しい天災が起きたからでした。

しかし、その一歩を踏み出さなければ、出会うことのできなかった人がいて、出合うことができなかった経験があります。

そして、Tranceという音楽がなければ、
このような経験ができなかったし、
一歩踏み出さなければ出会わなかった人がたくさんいます。

そんな想いを胸に抱き、気が付くとマンチェスターに到着していました。

目的は昨日果たしてしまったため、
今日の行動はフリー。
しかし、寝ていなかったせいか、どっと疲れが押し寄せてきて、
チェックインと同時に夕方まで昼寝をしていました。

目覚めて、街をあるかないのももったいないと思い、
日本とは違う街並みを眺めに外へでました。

うっすらとした空を見るだけでも日本と違う国に来たのだな
ということを感じることができますね。

前日クラブではしゃいだにも関わらず、
どこかのパブに入ってお酒を頼む勇気がなく、
夕飯は近所のスーパーマーケットに行って、日本で買うと高そうなチーズやお総菜、ワインなどを買って済ませました。

今思えば、なんてもったいない旅行なんだと思いますが、
なにもかもが初めてなので仕方ありません。

その日は長時間のフライトに備えて、早めに就寝。

翌朝check outからフライトまで少し時間があったため、
勇気を出してカフェにいきました。

これがイギリス式のものなのか、さっぱりわかりませんが、
とてもおいしかったです。忘れられない味。

帰りのフライトも何も問題がなく日本に到着しましたが、
実は最後にハプニングが。

持っていって電源がおちてしまった携帯を、
飛行機内に落としてしまったようです。

日本に帰って帰宅すると、携帯がないことに気が付きました。
仕方がないのですぐに携帯ショップに行き、機種変更の手続きをします。

すると5日後くらいにその番号に海外の番号から電話がかかってきました。
英語だったので定かではないのですが、
海外に携帯を忘れているよ。というような内容だったと思います。

それはもう破棄してほしいと伝えて、私の旅は終わります。

初めて一人で旅に出てみて感じた事。
それは、今日常で当たり前にできていることは、
旅にいくとリセットされるということ。

そして旅にでると、必ず出会いがあり、自分の人生を変えるチャンスがあることもわかりました。

このたびはもう8年前の話ですが、
何歳になっても、この時に感じた新鮮な気持ちを忘れず、
色んな事に挑戦、そして新しい旅にでることができるひとでいたいと思っています。


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