ご飯を食べるように手紙を書く。
先日、お世話になっている友人の家に遊びに行ったら
友人と、その子供達がひいおばあちゃんに手紙を書いていた。
なんてことはない、きれっぱしのような紙に書いているから
最初、下書きかな、と思った。(失礼)
聞くと、ぶどうを贈ってくれたお礼だそう。
きれっぱしにさらさらさらーっと「ぶどうありがとう。とてもおいしかった!高知にあんまりないから嬉しい!」という感じのことを書いて、
友人は、封筒をパッととりだし、折った手紙を滑らすように入れ、封をする。
それを見て、わたしは「とても素敵だな」と思った。
わたしにとって、”手紙を書く”という行為は、
「気合の必要な、ちょっと特別なこと」であったので、
友人が、あまりにも慣れた手つきで、ものの数分で、手紙を書くところから出せる状態まで作り上げたことに、少し驚いてしまった。
彼女の日常の中には、手紙を書くというスペースが十分に用意されていて
「ありがとう」のその気持ちをさっと相手に伝えられるよう生活が整えられている。
そんな気がしてとてもかっこ良く感じた。
わたしは、何かを与えてくれる人に対し、「有難う」と良く思うし、感じている。
当たり前なことだけど、目の前の人に対しては、感謝の気持ちを伝えられている、と思っている。
でも、それが、離れている人に対してとなると、
伝えることをかなりサボっている自覚がある。
さすがに、出産祝いをくれた人に対してなにもしないというようなことはないのだけど、お礼が遅くなってしまったり、一筆、手紙をつけようと思っていたのに書きそびれてしまったりして、「いけないな」と反省することが多々ある。
「良い文章を書こう」「相手が喜ぶとっておきのものを贈ろう」
そう思いすぎて、悩んでいるうちに時間がどんどん経っていく。
頭の中で、「これを伝えよう」「素敵だと感じたところを伝えたら喜んでもらえるかな」「手紙はどこにあったけな?」と、費やしている時間は、結構なものなんだけど。
手紙は、書いてポストに入れないと、
相手には何一つ伝わらなくて。
ありがとうの気持ちがどこかへ消えてしまうのは悲しいよな。
って友人を見て思いました。
○いつでも手紙をかけるよう、切手・レターセット・筆記用具を近くに置いておく
○お礼を言いたい、手紙書きたいと思ったらすぐにパソコンのメモで下書き
○住所がわからなくなるので、パソコンのアドレス帳に登録
と、行動しやすいよう動線を考えてみました。
日常に手紙を。
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