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手柄

手柄とは人から褒められるような立派な働きをすることです。でも他人の手柄を自分のものにしていないでしょうか?わたしはしています。

今、生きているのは両親がいて命を授かりそしてたくさんの人の知恵のおかげなのです。誰の世話にもなっていないと自信を持って言えるのでしょうか?

あなたが生きているのはわたしが居たから、そして育てたのはわたしですと偉そうに言えるでしょうか?
順繰りに感謝の気持ちを伝えていかなければいけなのです。横にも縦にも斜めにも伝えていかなければいけないのです。

年寄りがインターネットを使えないからとワクチン接種の受付を電話でしてもつながらず窓口に並んだら、長い行列で大混雑。そして予約もできずに帰路につくのです。窓口での受付が混乱するのでインターネットのみの予約受付にしますと発表してIT弱者のために電話で操作の支援をしますってどういう事?

ネット環境がガラケーならば、スマホに買い替えること?それともパソコンを買ってプロバイダー登録して回線を引きましょうってこと?
この機会に香港や韓国並みにインターネット普及率を高めようとしているのはわかりますが、インフラ整備が整ってもソフト面ではかなりの遅れをとっているのです。

マイナンバーの利用の遅れに相次ぐ銀行システムのATMのダウンなどわかっていることだけでも大変な不祥事です。

うまくいけば発表した人の手柄になり、現場で指示している人は、神頼みで部下を使っているのです。手柄を望んでいけません。下から順繰りに上に引き継ぐ技術は引き継がれていきません。常に消費されていく技術なのです。

学ぶための書籍を書くことは技術を繋いでいきます。
学んだことを手柄にしてはいけません。学んだことを書籍にして伝えるのです。書籍を書くときに自分の実体験を加筆する為に体験しなければなりません。その体験が手柄になってはいけないのです。手柄になると実体験することが学ぶための目標になってしまうからです。

学ぶのは後世にその体験を伝えるためなのです。
学ぶだけではいけません。実際に体験して実証しないといけないのです。体験だけで終わってもいけません。それを伝える必要があるのです。

手柄は、後世に引き継ぎましょう。

今、手柄を得ている人は間違っています。なぜならその手柄はあなたに与えられたのではないのです。後世の人に与えなければ途絶えてしまうのです。
今、儲かればこの先の事はお金で何とかなると産業廃棄物を大量に発生させている企業。世界標準をとるために不完全なソフトを世に出すIT産業。
後世に手柄を残すのではなく独り占めを許す社会と手柄を公平に分配する仕組みを作ったと特権階級に手柄を分配する社会から手柄の基準をお金ではなく心にシフトする社会になって欲しいと思うのです。

脳科学でも精神医療でもカウンセラーでもない家族愛をもっと強めたいと思うのです。

家族愛とは、他人でも家族の一員だと思えば考え方も変わってくるのです。
家族でも他人だと思えば対応も変わってしまうのです。

家族とは同じ釜の飯を食うことです。生活基盤を共にしている共同体です。血の繋がりだけが家族ではないのです。会社は家族でなければならないのです。会社が家族でなくなったのは、会社を組織にしてしまったからです。

家族愛があっても組織愛はありません。組織にはルール(法律)があるだけなのです。家族愛はルールではなくモラルでありマナーなのです。

ルールの元は、モラルとマナーなのにルールだけが独り歩きして社会からモラルとマナーが形式的に残っているだけで手柄とはルールの抜け道を見つけることだと思っている人がたくさんいるからです。

そこにモラルはあるのでしょうか?マナーが守られているのでしょうか?家族愛はあるのでしょうか?

他人を家族のように思いやることができれば世の中は平和だと思うのです。