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いろいろあった、まちがいなく

2020年もあと2か月ちょっと、きっともうすぐ終わるだろう。個人的にも全人類的にもいろいろあった、まちがいなく先にも思い出す印象的な1年だけれど、あと2か月ちょっとの間にもきっとまだ何かがあるだろう。

ひとつの変化が多岐に影響を及ぼし、その変化に乗るように行動しているように思われる。伴っていろいろと変わっていき、気付けばすっかり変わってしまっていることに気付く。職場に行くのも週に1回になり、飲みに行くことも皆無になり、日常と思われていた日常のかたちがどんな感じだったかも忘れかけている。

台風の影響でずっと雨が降っており、しばらくやみそうにない。『天気の子』でずっと雨が降っていて、街が水に沈みそれでも人はボートに乗ったりしながら生活をするのが日常になる。その後、あの水は引くのだろうか。仮に水が引いたとして、かつての生活は戻るだろうか。

戻る部分もあれば戻らない部分もあって、今から明治時代に戻ることはなくて、成長している部分もあれば衰退している部分もあって、海を見ながらぼんやりし、ほとんど忘れてしまう。わかりたいのに結局わからないことがわかって途方に暮れるのに海を眺めるのはちょうどよい。いや、もう少し海を見続ければもう少しわかるかもしれない。もっとわからなくなるってことがわかるだけでも悪くない。船乗りをしていた父はきっとずっと海を眺めていた。そういった類の話はかつて聞いたことがない。聞いたとしても「そんなんわからん」と答えていただろう。

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