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子育てに悩んでいたら「何もしない」を選んで見ませんか?

子供が生まれて、子育て本を数冊読んだ。
その中で参考になった本!と言うかそれにより救われた、頑張らなくて良いんだ!と思うきっかけになった本をメモしとこ。

①「「学力」の経済学」 中室 牧子
②「言ってはいけない 残酷すぎる真実」橘玲
③「AI時代の子育て戦略」 成毛 眞

はじめは、その時流行っていた、カヨ子ばあちゃんや高濱正伸さんの本を読んだり、七田式、モンテッソーリ教育とかを調べてみた。そこには、こういう時はこうしよう、こうしてみよう、勉強方法等、やれば確かに出来るようになると思う。それに幼児教育が大切だからと、早い時期から塾や習い事をするのも、それを子供が楽しみながらやるのであればいい事である。その方が将来子供の為になるかもしれない。しかし、どこか違うような気がしていた。それは、自分がやらせたくてもやらせてあげられる財力・環境がないので、後ろめたい、嫉妬の部分もないとは言えないが、それで本当にいいのだろうか?それが正しいことなのだろうか?と思っていた。だって、お金ない人はできないし、早期教育がそこまで重要に思えなかったからだ。親の負担も大変だし、その分親の期待も膨らみ子供にプレッシャーがかかる。親のための教育?子供のための教育か分からない。

そんな時、ホリエモンが子育で親ができる事は、機会を与えるだけ、後はほっとけばいい。スマホ・ゲームだってやらせれば良いと言っていた。それができれば楽なのだが、なかなか・・・。
そんな中、出会った本である。

①「「学力」の経済学」 中室 牧子

この本では、

どこかの誰かの成功体験や主観に基づく逸話ではなく、科学的根拠に基づく教育を。

上記のように科学的根拠をもとに、最近の教育について書かれている。

例えばこの本で書かれている1つに、最近よく言われている褒めて伸ばすという事がある。褒める事でやる気を出させ、自尊心を高める。

自尊心が高まれば、つまり褒めて育てれば、こどもたちを社会的なリスクから遠ざける(優秀な子になる・反社会的行動を未然に防ぐ)という有力な科学的根拠は、ほとんどなかったようです。褒めれば自尊心が伸びるのではなく、学力が高いという「原因が」が、自尊心が高いという「結果」をもたらしていると。

さらに、子どものもとの能力(頭の良さ)を褒めると、子どもたちは意欲を失う。やったこと(努力したこと)を褒めると、さらなる努力を引き出し、難しいことに挑戦しようとする子どもに育つようだ。そして、親が特に心配しているテレビやゲームの観過ぎ・やり過ぎについても、

それらの研究の多くは、テレビやゲーム「そのもの」がこどもたちにもたらす負の因果効果は私たちが考えているほどには大きくないと結論づけています。それどころか、シカゴ大学のゲンコウ教授らは、幼少期にテレビを観ていた子どもたちは学力が高いと結論づけているほか、米国で行われた別の研究では、幼少期に「セサミストリート」などの教育番組を観て育った子どもたちは、就学後の学力が高かったことを示すものもあるのです。

テレビやゲームが直接悪影響を与えているわけではないし、その内容によっては、良い効果が働くものもある。そして、テレビやゲームをやめさせても学習時間が大きく増えるわけではない。男子については最大1.86分、女子については最大2.70分学習時間が増加しているにすぎないようです。(ただし、やり過ぎは子どもの発達や学習への悪影響が飛躍的に大きくなるようです。)

その他、いろいろ今まで常識と思ってきたこと、良いと言われて何となくやって来たこと、悪いと言われて何となく駄目だと思っていたことが、実は科学的根拠がなく、間違っていることもあると知った。

他にも

・子どもを”ご褒美”で釣っては行けないのか?科学的根拠に基づく子育て

・子どもはほめて育てるべきなのか?

・幼児教育プログラムは子どもの何を変えたのか? 

等いろいろ興味ある事が書かれている。

この本では、何もしない事がいいとは言っていませんが、いままでの常識や教育評論家や子育て専門家の指南やノウハウを鵜呑みにしてはいけない。科学的根拠のある事実を知っておいた方が良いという事。

②「言ってはいけない 残酷すぎる真実」 橘 玲

ほとんどの事は、遺伝する。特に気になる所

結論だけを先にいうならば、論理的能力の遺伝率は68%、一般知能(IQ)の遺伝率は77%だ。これは、知能のちがい(頭の良し悪し)の7〜8割は遺伝で説明できることを示している。

一瞬、自分の成績を思い出してみようとした!でもすぐ辞めた。考えるだけ無駄だった。努力をすればどうにでもなると思っていたが、限度があるようだ。勉強の強制はできないと思った。他で頑張る方がいいのでは・・・。

その他に、一卵性双生児の話から、教育ママ達にとってみれば聞きたくない話だが、子どもの人格や能力・才能に形成に子育ては関係ないそうだ、別々の環境で育った一卵性双生児は、瓜二つだったそうだ。

家庭が子どもの性格や社会的態度、性役割に与える影響は皆無で、認知能力や才能ではかろうじて言語(親の母語)を教えることができるだけ。それ以外に親の影響が見られるのはアルコール依存症と喫煙のみだ。

子どもは、非共有環境(友達関係が子供の人生に大きな影響を及ぼす)が大切で、親ができる事はその環境を用意してあげること。英才教育・幼児教育が大事ではなく、自分の子供の才能の芽をつまないような環境を与える事が大切。

と言いっても、教育ママ達の方がいい環境を与えやす事も否定できない。


③「AI時代の子育て戦略」 成毛 眞

これからの子育てに悩んでいる親は、是非読んでもらいたい一冊。科学的根拠に基づいた子育てが書かれている。

才能は遺伝するのか?誰もが気になるし、今更気にしても変えようがない。しかし、気になる所。知らない方が良いこともあるが・・・。努力で何でも解決出来ると信じたいが!

統計データを集めた結果、あらゆる分野に遺伝の影響があることがわかってきた。ただし、環境の影響がまったくないわけではなく、分野によって遺伝と環境の影響する度合いが異なっている。たとえば、音楽や執筆、数学、スポーツといった分野では遺伝の影響がほぼ8割以上と、圧倒的に大きいことが判明している。一方で、チェスや美術の才能は遺伝の影響が約半分とされている。

それは紛れもない事実でデータでも結果がている。それに皆感覚的にも感じているだろう。スポーツ選手の子供はスポーツできる可能性高いし、歌手の子供も歌が上手い可能性は高い。自分の子供が、自分に似ているのと同じで才能も遺伝して似ると考えると自然である。

しかし、プロの世界の話になると話は少し変わり他にも条件が必要になるようだ。

「才能+努力」と言われるが、正しくは「素質+のめり込む才能」である。繰り返すが、両方とも遺伝で受け継がれるものである。

のめり込む才能も親が教えて出来るものではないと考えると、遺伝と考える方が自然。つまり、親が強制的にできる事は無く、子供が自ら自然に取り組むことで結果がついてくるだけ、親は何もしてあげられない。

できる事といえば、子どものやりたい事をやらせてあげる環境や機会をつくってあげる。そして、それを見守ることが大事。やりたくないと言えば無理にやらせ必要はなく、本当にやりたい事、ハマる事を見つけてあげる事の方が重要。自分を振り返ってみても、嫌なのに続けて大人になってあの時辞めないで良かったと思うことはほとんどない。

さらに、どの親も心配の種となっている、スマホはOK!著書は、今子育てしていれば、子供にipadを持たせると言っています。さらに、ゲームはやりたいだけやらせろ!(ゲーム内容による。)勉強しろと言わない。など、教育ママ達がやろうとしている事と正反対の事かもしれないが・・。いろいろ考える事が減り、少し子育てが楽になると思います。

結論

好きな事を好きなようにさせて、親はそれのサポートに徹するのみ。親がやれる事があるとすれば、いい環境を提供してあげること。さらに、子供が嫌がったらそれを無理におしつけない。見守ってあげることだけ!

しかし、何もせずにはいられないと思うので。そんな時、自分は論理的思考と科学が普通に生活していくうえで、知っていると損はないと思うので、そこに興味をもってもらえるように、なるべく仕向けて行きたいと思う。

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